コーンスープが落ちてきて (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522130

感想・レビュー・書評

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  • 2023/5/26 再購入(電子化されていない為) USED

  • 真夜中のレモネードが面白かったのでこちらも。変わったタイトルだが、序盤できちんと回収される。
    互いに反発し合う瑞希と和真だが、両片思いなことがバレバレで可愛い。
    ただ、瑞希以上に和真が素直じゃなさすぎて、やることなすこと、瑞希に伝わっていない。
    高1でセフレがいてしかも不倫ということに最初は引いたが、沢村さんがいい人なので、嫌悪感は後を引かなかった。
    真夜中のレモネードの主人公、三上がこちらでは有能な助手という感じで印象が少し違って見える。
    後半、「圭吾」と書くべきだと思うが、「和真」となっている文があり、意味がわからずに何度か読み返してしまった。誤字だろうか。

  •  瑞希は女で一人で育ててくれた母親を亡くし、叔父と生活していた。
     一緒に生活するうちに叔父に恋するようになり、その報われない片想いを一生続けることを決めていた。
     そんな時、新しくオープンしたスーパーに行くと、頭にコーンスープの缶が落ちてくる事故が起きる。
     犯人は同じ高校の上級生・和真だった。
     和真に「恋愛なんて賞味期限の短いもの」と言われて、反発を覚えた瑞希だけれども

     という話でした。
     恋の賞味期限が短いのか長いのかはさておき。
     瑞希も和真も真っ直ぐな性格だけど、思春期特有のわかりにくさもあって。
     決して綺麗なだけの話ではないところがいいんだなあ、と思いました。
     高校生にだってずるさはあるんですよね。

     優しい人だけがいる真っ直ぐな小説が読みたい人にオススメします。

  • 学生のサラッとした感じのお話。(先輩×後輩)

    叔父に恋する瑞希(後輩)と、口が悪いでもぶっきらぼうに優しい和真(先輩)。
    最初は瑞希の叔父に対する敬愛ともいえる恋心から始まるんだけど、かといって慕うだけじゃなく瑞希自身が純粋だけじゃない意外としたたかというか逃げ道を知ってる大人みたいな不徳的な環境を作ってるのに、それをあまり嫌な感じにさせない作風だった。

    瑞希の気持ちが、叔父から和真へ気持ちがコンバートするところをもう少し丁寧に描いてほしかった半面、あれが自然なのかもしれないと納得する部分も。

    料理が二人をつなぐきっかけだし、随所にいろんな料理が出てくるから読んでいて楽しかった。
    季節の描写も綺麗だったし、瑞希の気持ちの描写も丁寧だった。

    線のやわらかい印象の宝井先生の絵が文章に合ってて、爽やかな雰囲気を醸し出してた。

    えろ描写はほとんどないけど、気持ちに重きを置いた小説だったからこれでいい気がする。

    付き合い始めた二人の先が気になる・・・。

  • 初読みの作家さんです。既刊のタイトルの多くがキラキラ乙女なので、思わず手に取ってしまいました。
    季節の描写から始まる軽快な書き出しに、結構好きかも…と思いながら読み始め、やさしくてかっこよくて女にだらしない叔父に長年思いを寄せる一途な高校生という設定に否が応でも期待が高まり、ちょっと『秋霖高校第二寮』の波多野先輩を彷彿とさせる俺様な高校の先輩まで登場して、なんかすごい好きな要素満載だとワクワクしながら読んでいると、
    あれれっ?叔父に切ない片思い中の瑞希にはなんと、既婚者のセフレがいます。
    叔父さんだし、ノンケだし、想いは叶わない不毛な恋の拠り所っていう、一応大義名分はあるんですが、えーー・・・と急にテンションは急降下。
    なんだよ、結構リアリストなんじゃん、みたいな。
    しかも俺様な先輩に気持ちを移すあたりが、ものすごいアッサリ過ぎる。
    あと、この程度のエッチならむしろなくてもいいくらいじゃないのかしら、とか。
    たまにハッとするような描写もあるし、パーツは悪くないと思うのだけど、
    なぜだろう・・・ものすごく残念な感じ。
    それでもまだ自分との共通項がいくらかある気がして、〝この作家さん好きくない〟と放り投げることもできないのだけれども。
    乱暴な言い方をすると、チープな少女マンガ読んだみたいな気分だな・・・。
    タイトルに惹かれてしまうので、もう一冊くらい読むべきか悩み中です。
    おまけの三つ★。気分は2.5かな。

  • コーンスープが落ちてきて
    真夜中のレモネード

  • 高校生×高校生。
    口は悪いけど思いやりのある和真と、
    叔父に対して叶わない恋を続ける瑞希。
    瑞希は一途だけど割り切ったところもあるので、
    健気とはすこし違うかも。でも良い子。
    宝井さんの挿絵効果もあって、
    全体とおして高校生らしくて可愛い。
    料理を介したやりとりも読んでいてほのぼのとした。

  •  ほんわりとしたBLです。料理が得意な瑞希と手作り料理が大嫌いな和真。そんな性格が間逆な高校生二人のお話です。この本を読み終えたら不思議と料理したくなりますね。個人的に叔父も好みでした!

  • この話好きだ~!!!

  • 好きな人がいるのに、他に付き合ってる人がいて、しかも相手は既婚者で不倫してたとか…;;すごい矛盾だなぁ と。まあ、そのどろどろさが全然文章に出てないところは松前さんらしい。全体的に、松前さんテイスト満載でした。猫が可愛かったなぁ(笑)

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