- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403522246
感想・レビュー・書評
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過去と今を交互に物語が進みます。大きな起承転結はないけど、心の機微の表現が繊細でゆっくり味わって読めました。挿絵が物語の雰囲気と合わなくて、見ないように読むのが苦労します…
一穂先生の小説本当に素敵で面白いものばかりなので、一穂先生の作品の中では、このお話はあまり内容がないので、面白くない部類かも…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親同士の再婚によって義兄弟になった二人のお話。
一穂さんの書く思春期の男の子たちの焦燥や不安と真っ直ぐでやわらかい感性のまぶしさ、情景描写の美しさがとても魅力的でどんどん引き込まれる。
葵とかずさの生きてきた道筋の違いがふたりが自然と惹かれ合っていった理由なのかな…と思いながらもなんでこのふたりがお互いに恋心を抱いたのかいまひとつよくわからないというか、あんまり共感できなかったのは残念なところ。葵の感受性のやわらかさ、まっすぐさはとても好きなのですが。ううむ。前半パートの時間軸の行き来はちょっと分かりづらいですね。
後半、やはり一穂さんは「仕事」を描くとイキイキしてくるんだなぁと思わせられる。
そして濡場がラブシーンというよりはとってつけた濡場、な感じに見えちゃったのもちょっと残念かな。
そして、挿絵が苦手すぎてずっと読むのを敬遠してたのですが、やっぱり苦手でした。なんでこの絵なのかな…はあります、正直。 -
方言がほっこりしました。
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淡々としたお話だったけど楽しく読めた。一穂作品独特のころころ変わる時間軸が難しかったかな。「ちゃんとやりぬいたら、もし別れてしまっても、家族でいれる。それがまっとうするってこと」の部分が好きだな^^
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ぜんぶ、本気でしような。なんもかんも。楽しいことも、汚いことも。のくだりが好きです。
葵は面倒くさいけど、いい男だ(笑) -
なんだろな~。 まったく感情移入できんかったのよ。 話もちょっと散漫で、どーしちゃったの!?って気持ちになった。
残念だったなぁ。 -
高校生のかずさは、生まれたときからずっと母・弓子と二人で生きてきた。ある日、弓子から「結婚したい人がいる」と告げられ、木工作家の慎一と自分と同い年だという息子・葵と顔合わせすることに。初めて会う葵は、真面目で臆病なかずさと違い、まっすぐで自由で――夜空を取り込んだような黒い目で、健やかに笑った。そして、弓子と慎一は結婚し、二人は兄弟になるが……。心を溶かす、初雪色の恋物語。