はな咲く家路 (新書館ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522246

感想・レビュー・書評

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  • 過去と今を交互に物語が進みます。大きな起承転結はないけど、心の機微の表現が繊細でゆっくり味わって読めました。挿絵が物語の雰囲気と合わなくて、見ないように読むのが苦労します…
    一穂先生の小説本当に素敵で面白いものばかりなので、一穂先生の作品の中では、このお話はあまり内容がないので、面白くない部類かも…。

  • 親同士の再婚によって義兄弟になった二人のお話。
    一穂さんの書く思春期の男の子たちの焦燥や不安と真っ直ぐでやわらかい感性のまぶしさ、情景描写の美しさがとても魅力的でどんどん引き込まれる。
    葵とかずさの生きてきた道筋の違いがふたりが自然と惹かれ合っていった理由なのかな…と思いながらもなんでこのふたりがお互いに恋心を抱いたのかいまひとつよくわからないというか、あんまり共感できなかったのは残念なところ。葵の感受性のやわらかさ、まっすぐさはとても好きなのですが。ううむ。前半パートの時間軸の行き来はちょっと分かりづらいですね。
    後半、やはり一穂さんは「仕事」を描くとイキイキしてくるんだなぁと思わせられる。
    そして濡場がラブシーンというよりはとってつけた濡場、な感じに見えちゃったのもちょっと残念かな。

    そして、挿絵が苦手すぎてずっと読むのを敬遠してたのですが、やっぱり苦手でした。なんでこの絵なのかな…はあります、正直。

  • 両親の再婚で義兄弟になった二人の話。
    受けが攻めをいったん振る形になるものの
    数年かけてゆっくり恋人になります。

    芸術家肌の攻めと生真面目な受け。
    この攻めだと受けが苦労するよなぁと思いつつ
    柔らかい方言が心地よくてするっと読めました。

    義兄弟だから、男同士だからという葛藤は
    あまり感じられず、あっさりした読後感。
    エロもあっさりでサラサラッと読み終わりました。

    もうちょっとアクがあってもよかったかな…

  • 義兄弟カプのお話し。葵の性格がクセありすぎでかずさは苦労するなぁと、時々格好いいからズルいんですがね… 前半ラストの葵のセリフはきました。 ズルさ発揮してます。

  • 方言がほっこりしました。

  • 淡々としたお話だったけど楽しく読めた。一穂作品独特のころころ変わる時間軸が難しかったかな。「ちゃんとやりぬいたら、もし別れてしまっても、家族でいれる。それがまっとうするってこと」の部分が好きだな^^ 

  • ぜんぶ、本気でしような。なんもかんも。楽しいことも、汚いことも。のくだりが好きです。
    葵は面倒くさいけど、いい男だ(笑)

  • なんだろな~。 まったく感情移入できんかったのよ。 話もちょっと散漫で、どーしちゃったの!?って気持ちになった。
    残念だったなぁ。

  • 高校生のかずさは、生まれたときからずっと母・弓子と二人で生きてきた。ある日、弓子から「結婚したい人がいる」と告げられ、木工作家の慎一と自分と同い年だという息子・葵と顔合わせすることに。初めて会う葵は、真面目で臆病なかずさと違い、まっすぐで自由で――夜空を取り込んだような黒い目で、健やかに笑った。そして、弓子と慎一は結婚し、二人は兄弟になるが……。心を溶かす、初雪色の恋物語。

  • あー……つい先だって、レーターさんが悪いわけじゃなく、
    みたいな感想やったらと思ったらまたそのパターン……。

    前回以上の破壊力で、挿絵を隠しながら読みましたがダメでした。
    そして内容もBLである必要性がないというか……。
    一穂さんによく感じる『心が通じるまでの過程がすっぽぬける』
    パターン再来。
    無駄なエピソード詰め込まず、丁寧に心理描写してほしかったです。
    リアルすぎるというか……就活のあの『お祈りします』ネタは
    フラッシュバックしてげんなり……萎えました。
    そして田舎の法事ネタもあるあるすぎてこれまた萎え。
    広島の山奥閉鎖社会に嫁いでいじめかやされる嫁ネタも身に
    つまされすぎて息苦しかったです。
    リアルさの追求は素晴らしいですが、恋愛面でお願いしたいので、
    その辺のバランスが微妙。

    そして一番ダメだったのが、攻の方言。
    一穂さん関西人でいらっしゃるっぽいのですが、あの半分関西弁
    混じったような広島弁がうけつけなかったorz
    それなのに『大義ぃ』とか、妙にコアな広島弁出てきたり、年配の
    人が使うような言い回しを多用してるのがもう……。
    関西弁扱ったBL多いですが、生粋の関西人の友人がにわか関西弁
    にイライラして読めないって言ってた意味がよく分かりました。

    内容がどうとか以前に、方言が受け付けなかったのが敗因です。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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