札幌の休日 (3) (ディアプラス文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522475

感想・レビュー・書評

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  • 面白く読めました!

  • ようやく伝わった二人の思い。あぁよかった。
    つか一番最初の瞬間にもう二人は繋がってたんだなぁと。
    いいな、こういう話。3巻まで読んだら1巻から読み返したくなった。
    また違う視点で読めそうだ。

  •  芦谷と言い争いになり、まるで傷つけるためだけのように口付けられた皇。
     そのキスに絶望した皇は、自分に告白してくれた奈里子と付き合い始める。
     しかし、皇は決して奈里子を大切にしているとは言い難い行動を取り、芦谷はもちろん、サークルの仲間とも距離をおくようになり、皇の生活は荒み始める。
     そんなさなか、皇は姉の婚約者との顔合わせのため、実家に帰ることになる。
     皇の唯一の理解者であった姉の婚約者である人との対面は、難なく終わったけれど、そんな彼と姉から、皇は皇の人生を覆すような提案をされることになる。
     今まで自分が継ぐしかないと思っていた父親の仕事を、姉とその婚約者が引き受けてくれると言うのだ。
     すぐに結論の出せない皇だったが、戻った実家で姉とその婚約者のことを悪く言う父親の言葉を聞いて、皇は生まれて初めて父親と言い争いをしてしまう。
     そのまま雨の中、実家を飛び出した皇は、他に行くあてもなく真史の元を訪ねる。
     そこで、初めて自分の気持ちを洗いざらいぶちまけた皇は、新たな気持ちで北海道へ帰ることを決める。

     戻った北海道で、奈里子との関係に終止符をうち、芦谷に自分の想いを告げた皇。
     受け入れられなくてもいい、そんな覚悟で伝えた「好き」に芦谷は同じ言葉を返してくれた。
    「生まれてきてくれてよかった」
     ずっと欲しかった言葉を芦谷からもらった皇。

     という話でした。
     ゆっくりゆっくり焦れったいほどゆっくり進んでいた二人の恋愛がようやく着地しました。
     とはいえ、皇は急に「親離れ」に目覚めたのか、実家からの支援を断ってしまっての大学生活続行なんですが。
     正直、そんなに世の中甘くないぞ、と言いたくなる程度にはすれてしまった私もここにいます。

     大学行きながら、自分の生活を全て支えるって相当難しいことだとは思うんだけど。
     くっついたところまでは、片想いの着地点。
     でもまだ続きがあるようなので、恋愛だけじゃないところも作者さんは描いてくれるつもりがあるのかどうなのか。
     個人的には、この話は恋愛ものではあるものの、それ以上に皇の成長物語だと思っているので。
     一度現実はそんなに甘くないって思い知ってもらって、その上で、もうちょっと自分の過去に折り合いをつけてもらって、みんなに一番いい形で皇が大人になってくれればいいな、と思います。

  • ようやくくっつきましたよー。

  • 奈里子ちゃんがとても可愛いかった!書き下ろしも素敵でした。

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