恋で花実は咲くのです (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522543

感想・レビュー・書評

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  • すっごく面白かったです。
    元芸人の受けを元マネージャーが作家として
    復帰して欲しいと迎えに来る話が一話目で、
    二話目からは新米作家として奮闘します。
    お仕事BL的にもすごく面白かったし、
    二人の恋ももどかしくて面白かった。
    二人がお互いの仕事内容を尊敬し合ってるのも萌え。
    しっかり者の受けがプライベートではヘタレな攻めに
    「ええ加減やってしもてもええと思うんですけど」
    ってハッキリ言ったりするのも小気味よかったです。
    こんなにハッキリ言ってるのにしないのは、
    え~・・・と思いましたが・・・。
    最後までエロないんじゃないかと思ったら
    最後できっちりエロがあって、エロかったです。
    特に最後のエッチはすごくエロくて良かった!

  • めっちゃ好き

  •  芸人になる夢を捨て、郷里の温泉街で働く隼斗のもとに、元マネージャーの時田が現れた。
     隼人に向かって「迎えに来た」と言った彼は、隼人に新しくできる劇場の専属の漫才作家になってほしいという。
     隼斗はその申し出を、一度は捨てた夢だから、と即答で断るけれど、時田はそんな隼斗を諦められないと言い、温泉街にとどまった。
     そのことから、隼斗が必死になって封じてきた、お笑いへの熱い思いも、時田への密かな想いが溢れ出してしまう……

     という話でした。
     隼人は一度は、ちっとも売れなかった芸人への想いも、本心を最後まで告げてこなかった時田への想いも割り切ったつもりでいたけれど、実のところ、お笑い番組も今までの自分のネタ帳も見ることができないくらい、未練があって。
     それを必死に覆い隠して、自分はこの温泉街の人間なのだから、と言い聞かせるようにして日々を送っていた。
     そこに突如再び、時田が現れて。
     あろうことか、隼斗の都合も聞かずに「迎えに来た」と言い出した。

     もちろん、隼人は大混乱。
     挙句、断腸の思いで切り捨てたはずの過去を突きつけられて、思わず、時田に対して怒鳴ってしまう。
     それでも、私情も含めて、隼斗を連れて帰ろうとする時田は、隼斗の実家である旅館に泊まり、隼斗を説得しようと試みてくる。

     で、まぁ、結局は隼人はその時田の説得に折れて――というか、自分の気持ちに正直になって、再び芸人の世界に戻ることになる。

     それが一つ目の話。
     それから、少しずつ時間が進んだ二つの話が入ってました。

     二つ目の話は、実家での後始末を終えて、東京に出てきた隼人が仕事で時田とぶつかり、自分の仕事のやり方はこれでいいのか、と思い悩む話。
     それともう一つは、そこから更に一年が経ち、関係が落ち着いた二人の間のちょっとした嫉妬の話。

     普通の恋愛小説みたいな綺麗なハッピーエンドじゃなくて、ちょっと泥臭かったりする話でしたが、だからこそ、互いが恋人同士として続いていくんだろうな……と思うような最後で、とても面白かったです。

     甘くはないけれど、素敵なBLを読みたい方にはオススメします!

  • 自分が標準語を話すせいか、ストーリーより何より、セリフが全て関西弁というが読んでて少し辛かったです。関西弁、お笑いの世界…ちょっとついていけなかったかな

  • 久我さんの作品、実はこれが初めてなんですが…ハマりました!芸人の世界を裏方から見せるという視点の面白さにガツン。丁寧に肉付けされた脇キャラの存在感にガツン。お笑いに対する熱い思いが伝わってきて、何度も涙してしまいました。
    もちろん次はオレンジグミの二人ですよね!
    と、期待を膨らませています。

  • 久我さんの芸人シリーズはやっぱりスッゴく面白い!!引き込まれました!今までのシリーズとはまた違ったお笑いの世界の深さとかに感心しつつ、すごく読み応えがありました。攻・時田さんのヘタレわんこっぷりも面白いしかわいいしで(笑)仕事の時とのギャップがおかしくてww隼斗のツンデレ男前っぷりとのバランスが良い(笑)二人のやり取りもめちゃめちゃ面白かった!あと気になったのが『オレンジグミ』!きっとこの二人もデキてる(笑)

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著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2020年 『君と狸と幸せごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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