耳たぶに愛 (ディアプラス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522567

感想・レビュー・書評

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  •  三澤は数年前に失業し、今は叔父の手伝いという名目で好き勝手な生活をしていた。
     そんな時、叔父がぎっくり腰になってしまい、造園の仕事ができなくなってしまう。
     事情を話に行った家は大豪邸で気のいい通いのお手伝いさんと、家主である四十過ぎた小説家・石神と二人きりで生活をしているらしい。
     実は家主である石神は、数年前恋人と揉め事を起こし、自宅に居座られた過去がある。そのことから、過保護な家政婦と彼の息子が、浮世離れした石神の次の恋人は自分たちが見つける、と言って張り切っていた。
     そこに現れたのが三澤。
     二人に見初められた三澤は、三澤のことを意識している石神と付き合ってくれと言われるけれど、年下の男が好みの三澤は断っていて――という話でした。

     収録されているのは二編。
     一つ目はカッコつけの男が気が付いたら年上の男にほだされていた話。
     二つ目は年下男のプライドの話。

     四十男と言っても、ちゃんとしたらこぎれいな四十、という設定なので、「四十!? 無理!!」という人でも楽しめるかと思います。
     逆に、「四十男!? 大好物です!!」という人の方ががっかりするかもしれないです。
     なんにせよ、意外とまじめな年下に、生活能力のない美中年が恋をする話でした。

  • 美丈夫植木屋と四十男の作家カップル。
    受けがすぐネガティブぐずりするとこがきらい。
    容貌はさえないけどエロかわいいと攻めが溺愛するんだけど、同意しかねる。

  • 2015年11月30日、再読。叔父の造園業を手伝うフリーター・脩一(27)×資産家で作家・石神(42)。2人の始まりは攻が酷いな〜と思うけど、何だかんだと受に惚れてはまっていくから良いか(笑) 嗜虐的で貢ぎ体質の石神はこれから、S気質な脩一にイジメられながら愛されていくんでしょうね。後書きにある脩一の友人・小城×石神の元カレ・雅巳のSSの続きが読みたいわ♡

  • 庭師見習い・脩一×資産家小説家対人恐怖症・友彦
    叔父のところで居候しつつ、気ままに見習いをしている脩一だったが、叔父が身体を悪くしてとある屋敷に仕事ができないことを謝罪に行った。草むしりだけでもすることになったのだが、その家は中年の小説家と家政婦の二人暮らし。
    しかも中年小説家はとても挙動不審で、物陰から脩一をじっとみてるくせに目が合うと逃げてしまい・・・。
    42歳なのに少女マンガの主人公以上に乙女な友彦と、まったく年上は好みじゃないはずの脩一がだんだん近づく話。
    めんどくさくて乙女なおっさんになんで惚れたんだー!となりつつも愛しちゃってる年下くんがかわいい・・・

  • 登場人物の許容量が大きいですよね。ゲイの父を受け入れる中学生の息子や家政婦さんとか。
    石神は極端な後ろ向き思考と貢ぎ体質です。イライラしそうだが、今回ぎりぎりOKの範囲でした。脩一は定職にもつかないでふらふらしているのに好感がもてる。
    続編で石神の元彼の帆苅(ほかり)の処遇が笑えます。
    全員軽い感じがしますが面白かった。

  • これはいいへたれたオヤジです。

  • 年下攻め、オヤジ受の秀作です。魅力的で乙女な40男をこれほどまで好感度高く描いた作品は希少です。海野幸センセの「理系の恋文教室」とともに、オヤジ受の傑作ではないかと思います。

    豪邸に住むひきこもりバツイチ作家の42歳という、石神友彦がとても素晴らしい受キャラでした。
    歳のわりにまるで世慣れていなくて、対人スキルはゼロ!口下手で、すぐ緊張して赤くなり、果ては涙ぐんでしまう始末です。きっと、この人は昔からずっとそのまんまで歳だけ重ねてきたんだろうというかんじで、脩一でなくとも庇護欲をそそられてしまいます。
    はっきり言って、カワイイ。
    そのくせ、バツイチで中3のしっかり者の息子までいて、世間では有名な作家先生だったりするのが驚きのギャップ感。
    そんな、めんどくさそうだけど大量のギャップ萌えとナニカががダダ漏れな友彦に心魅かれていくことになる、年下攻の脩一がまたイイんです!
    ガサツに見えて、意外に惚れた相手には誠意があるし、一途で優しい。自分はゲイだけど、好みは年下の美少年だときっぱりしてたのに、友彦にどんどん絆されてしまいます。

    Hをしてしまうきっかけというのが、面白すぎでした。息子に打診され断ったのを立ち聞きしてしまった友彦がスランプに陥り、編集に拝み倒されて渋々…って、全然乗り気じゃないんです。そんな二人に対して周囲はみんな背中を押しているようで、偏見もこだわりもなく協力的なところがなんだか愉快でした。

    そのHシーンですが、これはセンセの素晴らしい手腕に思わず煽られまくりです。萌えツボに見事にヒットしちゃってます。
    かなり年上の世間的には立派な作家先生を、ドSな言葉責めであんあん言わせる脩一のテクに思わずうなって?しまいました。
    その時の友彦の反応が、身悶えするほどかわいいというかたまらんかんじ。泣いちゃうんです。そして、ちょっと自虐的でネガティブでめんどくさいところが、かえって攻略した時の喜びも倍増になるポイントなんですよね。
    とにかく、エロが濃厚!

    小城と雅巳という、それぞれの元カレがまた純情と嫉妬心がセットになったような、極悪脇キャラで一筋縄ではいかないところが気になる二人でした。でも、SSの後日談で、その上をいったのは脩一でしたね。かわいそうだったり、笑えたり、いい味出してました。

    エロもがっつりで最高でしたが、「愛を叫ぶ」の友彦の小説には、思わず心を揺さぶられました。いろんな技を持ってる作家さんです。

  • 年の差モノ、かな?

    もぅ、全編に愛があふれてます
    バカップル、いえいえ、そんなことはありません
    佐々木久美子さんの、イラストも雰囲気出してます

    ほのぼのしたい方、おススメします

  • [フリーター×児童文学作家]

    受けが42歳なのに挙動不審ですww
    アホな設定ですが面白かったです。
    攻めの言葉が鬼畜です。でも言葉だけ。

  • 庭師見習いのプー・脩一×児童文学作家・石神
    27歳と42歳って・・・。
    しかも42歳の中年受は私には、範疇外。うじうじしてて女々しいのも、本当ならNGだし。
    それでも、しっかり楽しんだのです。どこが良かったとはっきりあるのでもないけれど、破綻のない展開で不自然な感じがしないのが良かったのか?
    息子の恵、お手伝いの芳江さん等、脇役キャラがいい。
    ま、恵は年齢を鑑みるにマセてて、家庭環境の割りに能天気だと思うけど。

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