天国に手が届く (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522628

感想・レビュー・書評

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  • これがデビュー作とは!
    最近の作品を読んだことがありますが、同じ雰囲気でした。基本的にそんな感じの作品を書く人なんですね。他のも読みたいかも。
    登山にはまったく興味ないけど、清々しい山の様子は手に取るように感じました。

  • 夕映月子さんのデビュー作。
    登山BLです。(そんなジャンルがあるのか)

    あれですね、趣味が同じで気の合う
    最高のパートナーである男同士が、
    恋愛関係になったら最強ですね。

    攻めが最初ツンツンしていますが、
    理由にも納得がいくし、
    攻めが心を許していく過程で
    受けが攻めに心ひかれる様子が
    とても自然で納得行きました。

    ずっと受け視点なので、一緒に攻めに
    片思いしている気分で読んでいて、
    攻めから告白してきた時は
    やったーーー!って感じになりましたw

    どちらも共感できていいキャラでした。

    残念なのは攻め視点がなかったこと…
    攻めが受けに惚れて行くところを見たかったな~。

    あと初エッチが山の上なんですが、
    お風呂入ってないし入れないんじゃないかと
    気になって仕方ありませんでした。
    どうでもいいこと気にするのやめたい。

    くっつくのも最後の最後なので、
    ラブラブイチャイチャが物足りませんでした。
    好きなキャラだったこそ、物足りなく感じたので、
    面白かったことに間違いはないです。

  • まずこの作品がデビュー作という事実に驚きます。
    本当に最近の新人さんは文章が熟れているというか、上手いなぁ……と唸りました。
    普通、初読み作家さんはどうしても最初に躓くと、読みにくいという印象が先立ってしまって時間が掛かってしまうのですが、この方の文章は非常に癖が無く読みやすかった。
    するするする~とトコロテンを押し出すようなスムーズさとリズムに読んでて心地よかったです。

    内容は山登りものです。
    BLで山登り……初体験(笑)
    私個人は登山に全く興味のない引きこもりなんですが、これを読んでると、山の空気や景色などといった、登場人物を通して見る世界がまるで自分にも見えるような瑞々しい描写でした。
    そこに攻と受が出会い、パートナーとなるまでの過程が無理なく描かれていて、さながら恋の山登り(自分の文章センスのなさが恥ずかしい)
    いや、本当に険しい山をコツコツと二人が登っていく様子が、まるで徐々に【恋人】という山頂に向かって歩んでいるような感じなのです。
    途中で休憩を入れたり、滑落しそうになったりもしますが、そういったものを全て乗り越えた先に見えた景色に涙ぐみました。

    私も登山したくなった、なんてことはやっぱりないですが、それでもこの二人の見る景色をほんの少しだけ分けて貰い、元気が出ました。
    これといった大きな事件が起こるような話ではないですが、たまにはコツコツゆっくりと楽しめるようなものもいいと思います。

    でもね、エッチの最中に今1合目だとか8合目だとか言われたら吹いちゃうから。小田切さん、すました顔でムッツリだわ……と確信。

  • これがデビュー作とは驚きのうまさです。
    特別に大きな事件が起こるわけではないのですが地道に山を登るようにコツコツと二人の距離が近づいていくところが凄くいい。
    散歩すらしない私が山に登ったような気になっちゃいました。

  • 気に入りました!すごく文章も読みやすくて、新人様とは思えぬ出来栄えでしたね。 二人の距離が反発から徐々に寄り添っていく部分をじっくり書いていて、切なさもあったし、何よりも山と下界とどちらもバランスよく書かれていて、登山の時だけではない時も二人で過ごせるっていうのが見えて、とても良かったです。 佐和ではないですが、私もあの小田切の言葉が愛の言葉とは分からなかったですね。

  • 仲間がいればどこまでも行ける、blよりソールメーターですね。

  • 登山という馴染みの無い中でお話が進んでいくが、必要なだけの説明でくどくなく、その説明が邪魔になってないところが読みやすかった。

    大切な人(恋愛感情でなくても)を亡くした喪失感を抱える攻、それを埋めていく受。

    厳しく自分を試されそうな登山、亡くなってしまった人、深刻で暗くなりそうな設定だが、そこまで重く感じないのは作風だろうか?
    受に本当の登山技術があるところ、性格の良さを表すエピ等、随所に受の魅力が書かれている。
    恋愛部分は少し物足りないとも思ったけれど、満足できる読後感だった。

夕映月子の作品

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