スイーツキングダムの王様 (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522734

感想・レビュー・書評

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  • 攻めの尋常じゃない浮世離れさがよかった。年上なのにくん呼び・敬語で、年下なのに呼び捨て・タメ語というのもキャラにあってて、二人の関係性にもマッチしててよかった。ストーリーも、ちょっと重い過去がありつつも暗くなりすぎずに、乗り越えて今を一生懸命生きてる二人が微笑ましかった。
    ただ中身とタイトルの雰囲気がちょっと違う気も?あと表紙の攻めはなんかキリッとしすぎかもしれないw

  • 面白かった!!
    受けが好きなタイプでした(*´∀`*)
    表紙やタイトルはポップな雰囲気ですが、設定としては結構重いです…でも、最後は甘々で終わります!
    社会人×学生モノだと、受けが経験豊富で擦れてるキャラ設定が好きなので、とっても楽しめました~!!

    そしてそして!二宮さんのイラストがステキ!!
    特に、口絵がやっばいです!カラーが超良い!!!
    表紙を開いて口絵を見ただけできゅんきゅんしちゃいました(>_<)!!

  • ふんわり優しいストーリーだから口当たりがよくて、楽しく読み進むうち、必ずズキンと心の琴線に触れてくるのが砂原作品。
    笑えて、キュンキュンして、泣けて、最後はあたたかい気持ちになれます。

    浮世離れしている「サラリーマン宇宙人」かと思いきや、洋菓子メーカーの専務で御曹司、杏藤と、彼に告白された、ちょっとひねくれてて顔がいいところ以外はこれといって取り柄のない高校生、珠希のハートフルなラブストーリーです。

    杏藤大人なのにハンパなく天然で、真面目な男です。コンビニでバイトする珠希が、お弁当をレンジで温めたことに心打たれて「優しい」というあたり、世間知らずかもしれないけれど可愛くもあってこれがなんだか憎めない。
    すれっからしの珠希が、そんな杏藤にだんだん心惹かれていくのがじわじわと伝わってきて、とても胸キュン。
    二人は家庭環境も生い立ちもまったく違うので、恋人同士になっても、嫉妬や疑念や誤解で気持ちがすれ違ってしまうことにハラハラさせられたり、そのかみ合わない会話に思わず笑ったり。
    大人なはずの杏藤が時おり珠希に見せる子供っぽい感情がとてもピュアで、それによってスレていた珠希の純粋な部分が次第に目覚めるのも心に響きました。

    抱かれたいと思っても、今までの相手のようには杏藤に言うことができなくて躊躇するところなんか、キュンキュンします。

    心のあり方が好きになった相手に共鳴したのは珠希だけではなく、珠希の母親にも言えていました。お母さんもいい相手とめぐり合って、生き方が変化しています。

    杏藤も珠希も、相手のことを大切に考えて、紆余曲折ありながらも少しずつ歩み寄っていく愛の形は、たまらなくすてきでした。

  • 自分にすら大切にされなかった少年が初めて誰かに大切にされる話。
    最初の頃は嫌な奴っぽかった受がどんどんかわいくなって、一方攻はどんどん宇宙人になって面白かった。

  • 設定は良いのに、上をサラッと撫でるだけに留めたのは、レーベルの特徴なのかな?せっかくなんだからもうちょっとどろっとしてても良いと思うのに、なんだか一昔前のTBS系学園ものドラマみたいな。。。

  • ☆3.6
    宇宙人リーマン×ビッチ高校生

    まず、ビッチが苦手だから手に取るのを渋ってたけど、砂原先生のだからと思って買って積んでおいた。

    ん~、やっぱりビッチは苦手だけど、ちゃんとしたビッチ(←おかしな表現)だったし、ちゃんと気持ちが揺れるところ、相手のために正しくありたい思うところ、読んでいくうちにすごくかわいく思えた。

    宇宙人のリーマン杏藤は筋金入りのお坊ちゃまなのに、それだけじゃなく暗い背景があったのは、すごくポイントだった。

    砂原先生の書くふんわりしてるのに少し底深いところが大好き!
    一生懸命な二人がとても可愛かったです。

    ただ・・・・・・
    タイトルが合ってない気が。
    あと、最後の一文
    「王様みたいにさ」というのはちょっと違うな・・・と。
    今までわぁぁって読んでたのに、最後にハシゴ外された感が。。。

    王様?もっと違う感じかなぁと。

  • ほとんどストーカーですけど惜しみなく尽くす攻が好きです。

  • ★3.5。あまりBLで泣いた事はないんですが、久々にじわじわ来ました。二人共お幸せにね〜って応援したくなってしまうような読後感。清く正しく鈍い変人攻は萌えタイプじゃなかったですが、この先何があっても愛が揺らがなそうな安心感があって良かったです。レナルドがいい味出してる(笑)

  •  母譲りの美貌で、男女問わず、手玉に取ってきた珠希。
     男癖の悪い母親に呆れて、勝手に家を出た珠希は、ボロアパートに一人暮らしをしていて、生活がかかっていたのだ。けれど、決して売春をしているわけでなく、恋人にちょっとしたお小遣いや食事をおごってもらう程度だった。
     そんな珠希がバイトしているコンビニに、まったくコンビニ慣れしてないサラリーマン・杏藤がやってきた。彼は、店員として当たり前の接客をしただけなのに、どういう訳だか、すっかり珠希のことを気に入ってしまったようで、ついには珠希に告白してくる。
     当然、珠希はそんな変なやつ、お断りするつもり満々だったが、彼が大企業の御曹司だと知り、付き合いを始めることにした。
     けれど、超がつくほどの箱入りであった杏藤は、信じられないほど純粋で、珠希もいつもの調子が出せない。
     汚れきった自分を優しいと言い、大切なもののように扱ってくれる杏藤に次第に珠希も惹かれていく……

     という話でした。
     なんというか、早々に家を出ざるを得なかった珠希は、かなりすれてしまっていて、恋だとか愛だとかを信じるつもりもまったくなくて。
     一時しのぎだと思っているから、適当な付き合いをして、適当に別れてきたけれど、まったくそうではない杏藤と付き合ううちに、大切にされることの喜びを覚えて、次第に杏藤に惹かれていく、という話でした。
     まぁ、あらすじだけはこんな感じなんですが。
     珠希が変わっていく過程の中で、珠希が珠希の母親に自分の本音をさらけ出して、ぶつかり合って、ぎこちなく再び二人の間の距離を作り直す描写があるんですが。
     なんていうか、そういうところがこの小説はすごいなー……と感じました。
     二人だけの恋愛話じゃなくて、周りがいるからこそ、その二人がいるわけなので、例え恋愛が原因であっても、その人が変わり始めると、それが回りに影響を及ぼすのは当然のことなんだけど、それをなかなか当然にかけている小説はあんまりないので、すごいなー……と思いました。

     そんな感じで、思春期のすっぱさも閉じ込めた優しい小説なので、ちょっと苦いけど甘い小説が読みたい方にはぜひ、オススメです。

  • 遊び人高校生と御曹司でおかしな育ち方したサラリーマンとの話。
    久しぶりの活字でしたが想像しやすくて楽しく読めました♪

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