ムーンライトマイル (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523113

感想・レビュー・書評

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  • 最初から展開が面白くて一気に読めました。叶わない片想いとか、情事のシーンとかじわじわ泣けました。オールトの雲の流星と太陽もちょい登場しますが、オールト未読でも問題なく楽しめます。

  • 「オールトの雲」のスピン、太陽の弟 大地のお話し。相手は科学館の学芸員 昴、あのカワイイ大地がチャラ男に育ってしまった!! とショックを受けたのも最初だけでした。ちゃんといい男に成長してるね… というよりはこれからの成長が楽しみな男になってる♪ 後半の昴視点での大地のセリフ「誰かと、誰かのために叶えたいのが夢」にはグッときた…

  • スピンオフだと知らず読み始め、お兄ちゃんと幼馴染のキャラが、背景ありそうな感じで登場したシーンで、あぁ何かのスピンオフだと気付いたものの、もう読むのを止められず。
    元の作品を読んでからもう一度読み返したらさらに美味しいのかな。楽しみだ。
    昴さんが恋心を自覚してからの2人をもっと読みたかった!

  • 恋の始まりってなんぞ!って考えながら読了。
    相変わらず深いです一穂さん、じわじわきます。
    兄編も秀逸だったけど、こちらもとてもいい。
    昴があまりにも恒恒いうので大地とはくっつかないんじゃないかと終盤までヒヤヒヤした(笑)

  • 色んな意味で天真爛漫の末っ子でそのまま育っちゃった大地に「あぁぁぁぁぁ・・・」ってなったけれど、基本はいい子なのよね、変なスキルばっかり磨いちゃってたけどw生き方を変えてしまうような恋に出会えなかっただけなのよね。
    そして、迫さんこと迫原先輩はこんなめんどくさい大人になってましたw。あの高校時代のセリフはこの思いにつながってたのね、と。

  • あー、やっぱ一穂さんの本はいいな!!
    科学技術館みたいなとこのお話。
    小柄で子供っぽい見た目に反してしっかり者の大食いの昴とフリーターで20歳居酒屋バイトの大地の話。
    プラネタリウムで派手に彼女に振られた大地に好印象を持ってなかった昴だったけれど、基本的に悪い子じゃないと思い科学館でのバイトを依頼。
    大地は昴に魅かれていくけど、昴には宇宙飛行士を目指してアメリカに暮らす片思いの幼なじみがいて・・・
    最初は昴が大地の気持ちに気づいてても近づけないように意識的にしてて。でも大事なときに大地に見守ってもらいたくなって、すこ~しづつ動く昴の気持ちと、大地をちょっといじめたくなる気持ちもすごくリアルに感じました。
    まぁ、だいぶ大地はかわいそうな感じだけど。昴は女王様だな・・・

  • みなさんのレビューを見て、すでに発行済みの本のスピンアウトだと知りましたが、前作は未読です。

    読み始めてみたら、大好きなプラネタリウム話。へええええ、と思いました。
    冒頭、メガネの昴くんが働く(アナウンスする)プラネタリウムで、大地と彼女がドラマみたいな痴話げんかを始めるところから物語は始まります。

    大地という男は、適当なんだけど、適当ゆえに頭が柔軟。カタブツできっちりしている昴に興味を覚えてゆく、という……ある意味、王道なお話です。

    王道なんだけど、きっちり読ませるのが一穂ミチ先生。
    そして王道をいかに読ませるかが、このジャンルの力量だと思いますが、この話は星をテーマに優しく時間が動いていきます(というか、ミチ先生の話はどれも優しいんです、空気が)。

    少しじれったいながらも、最後は昴をつかまえる大地。…どちらかというと、これからが見ものだったような気もします。
    できれば続編希望。続編で評価を上げる可能性が高いお話だなと思いました。その分の評価があと一歩。

  • 「オールトの雲」スピンオフ この作中に出てくる太陽の弟×流星の友人

    フリーター・大地×学芸員・昴
    この作家さんの風景や小物の扱い方が好き。
    今作の大地の軽さは、若干嫌悪感があるけれど、若さ故だとしてスルー。
    この恋でいい男に成長するのでしょう。

著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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