ノーモアベット (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 267
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523427

作品紹介・あらすじ

東京湾に浮かぶ日本初の公営カジノNew Marina Bay。都の広報職員として出向している逸は、ディーラーの一哉とは家族同然の従兄弟同士。けれどここ数年、顔を合わせれば言い争いばかりで、どう接していいのかわからない。自分と母を置いて世界中のカジノを飛び回っている父への反発もあり、父と同じ道を選んだ一哉に対してどうしても素顔になれない逸だけど…?全てを賭けた、一世一代の恋の大勝負開幕。

感想・レビュー・書評

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  • カジノむずかしい

  • 【ルールを知っている方が楽しめるかも】
    カジノが舞台の従兄弟BL。通常シーンは普通に楽しめましたが、カジノシーンになると話は別。ルールは文中にもありますが申し訳ない程度で、それだけではゲームを思い浮かべることが出来ず置いてけぼりをくらうことに。好き嫌いで判断は出来なかったので★は3つにしました。再読するかと問われると悩ましいです。

  • このシリーズむちゃくちゃスキ。個人的に一哉が好き。早く新装版にしておくれ…。

  • 2021/01/26-01/28

  • 一穂さん家族ネタ好きですよね。BLとしてももちろん面白いんだけど、家族のあり方のお話だったのかなぁと。
    雄二郎さんと香住さん夫妻が主役二人よりもインパクトがありました。

    従兄弟で義兄弟、思い合いながら表向きは売り言葉に買い言葉の喧嘩ばかり。
    素直になれない二人は一世一代の大勝負に出るが、その裏には突如現れた謎の男の差し金が…。
    あっさん、こと雪の活躍ぶりがわくわく楽しい。
    雄二郎さんに対して「息子」として複雑な思いを抱える二人の心情が物語の鍵として印象的。
    模範通りの良い父親ではないし、そこに反発する逸も、自分を救ってくれた恩人で師匠として慕う一哉もわかるんだ。
    二人とも自慢の息子、と胸を張る雄二郎さん、ろくでもなくても夫として心から愛して信頼している香住さんは良い夫婦です。
    やっぱりこの二人が強すぎて主役二人が霞んでしまう。
    これは文庫本ののちのお話ですが、天涯孤独になってしまった一哉が初めて家に招かれるシーンの回想場面がとても好きです。
    のちに書かれた一哉のお母さんの墓参りのお話はファンブックに入るのかな。
    一哉の心情に胸打たれるとても好きなエピソードです。

    香港、カジノという題材が一穂さんにとって強く希求される物語のピースなんだなぁ。
    どうもそこに乗り切れないので個人的にドツボかというとちょっとうーーーんですが、キャラクターの会話の妙は鮮やかで楽しい、安定の一穂ワールドでした。
    スピンが出ているのを知っていたので社長と芦原先輩にもなんやかやあるのねとそわそわニヤニヤ。ワンダーリングもこれから続けて読みます。

  • カジノのディーラー・一哉✕公務員・逸。従兄弟同士の2人。カードゲームに関して全くの興味がないためか勝負の場面では「??」とルールもいまいち理解できずに読んでいて困った… お話自体はライトな感じで楽しめると思います。なぜか出番があまりなかった逸の母親の香住さんが印象的でした。

  • 一穂さんお得意のお仕事BL。今回はカジノ、ポーカーに人生を賭ける男たち…って感じかな。

    面白かったけど、何故かあまり入り込めず( ・ω・) 一哉と逸の対決や最後のラスボス(違う)との大勝負とか…かなりスリリングで面白かったけど、なんだか二人の関係性にモヤモヤしてずっと引っ掛かっていた。
    別に従兄弟だろうと兄弟だろうと構わないんだけど、二人の間にある父親の存在がスゴく邪魔で!ああいう人間は結婚しちゃいけない人種だと思ってるので、その存在に傷付いたり期待したりする逸と、諦めに似た状態になってる奥さんが気の毒で…。本人たちはもうそれで良いのかも知れないけど、個人的に嫌だったんだな。無視できない存在感の父親が(その人が発端な話でもあるし )、個人的に受け入れられなくて入り込めなかったのが敗因だなぁ(泣)

    他は、意地っ張りだけど基本ラブラブな二人だし、ガキっぽさが抜けないガツガツした一哉と素直になりきれない逸は良いカップルだと思う。エロも多目で楽しかった♪
    トータルで残念さは否めないけど、スピンオフも出てるのでそっちも読んでみたい。

  • キャラも背景もいいんだけど、残念ながら上手くのれなかった。従兄弟兼義兄弟というのも設定としてはとてもおいしいのに、どうしてだろう。賭け事に興味がないのも一因なのか。
    挿絵も良かったし内容も別に悪くはなかった。これといってないところが原因なのかもしれません。

  • 舞台がカジノだからか、筋書きもちょっと非日常的な感じ。

  • タイトルにもなってるし、カジノでのゲームの行方が物語や二人の関係を左右する重要なカギですね。説明追うのたいへんで、軽く流した部分もありましたが。
    一穂作品は、こういう「小道具」の使い方が上手ですよね。

    脇役の藤堂さんや香住さんも魅力的なキャラで楽しめました。

    個人的には何かエロ2割増し(当社比)って感じしたんだけど…どうなんだろう^^;

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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