神さま、お願い ~恋する狐の十年愛~ (ディアプラス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523434

作品紹介・あらすじ

「壮志に会いたい。山の神さま、この耳と尻尾を消す方法を教えてください」。狐のもののけ・佐登は命の時間と引き換えに、耳と尻尾を消す神通力を手に入れた。だから、もう壮志は佐登だと気づかない-。再会と別離を繰り返しながら、それでも佐登はただ一途に壮志を愛し続けた。壮志もまた、出会うたびにどんな佐登にも友情を、やがては恋心を示してくれた。そして時は無情に流れ…?人と狐のせつない純愛譚。

感想・レビュー・書評

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  • 健気で切ないお話でウルウルしっぱなしでした。
    本当に最後はハッピーエンドでよかったです。

  • 15年という長いスパンの恋物語だけど、テンポがよくてだらけた感じがしない。一途に思い続けるサトがいじらしいです。壮士に会いたいがために200年の命を引き替えに10年短くして会いに行くのがすごく健気で泣きそうになる。しかも時間の流れ方が人間とは違ってて後半に行くにつれ泣きそうになりました。

  • ラストに行くほど切なくて涙が… 幼い頃に出会った人間の壮志と狐の物の怪の佐登。佐登は壮志に会いたくて命の時間を引き換えに人間に化ける神通力を手に入れる。なにも求めず一途に壮志を想い見守っていく姿がたまらなかった… 壮志も出会う度に姿を変えていく佐登に友情を、やがて愛情を示してくれるのに、限られた時間のために別れを選択するのが切なくて、切なくて… 年老いた佐登に「かわいい、年は関係ない」と言ってくれる壮志がいい男です! 本当に素敵な恋物語を読みました。

  • モフモフ、大好きです!なので、最初の小さな頃の描写には萌え萌えしました。
    でもその後がなー。絆が結ばれない限り受がその代償を払うというなら、二人がくっついた段階で結ばれたってことでもういいんじゃね?と思いました。攻、かなり一途でしたし。受が死にかけるまで引っ張って、神様に向かって絶叫しないとダメなのか。まあ、いわゆる様式美ってやつなので、そんなことを言ってしまうと身も蓋もないんですが…。
    ラスト、そんな感動の復活劇を経ているにも関わらず、室内に入るやいなや早々に盛っていたのにも?でした。あそこまで頑張って話を盛り上げていたのに、感動の余韻がないというか。そんなところだけ妙に即物的…。
    全体的にファンタジーとBLリアリティが入り混じった雑多な印象。でも受けも攻めも相手に一途でラブラブだしケモミミだし、細かいところを突っ込まなければ楽しめると思います。

  • もふもふ。そんなもふもふしてないけど。

  • 自分の余命を10年にしても会いたいという切ないお話です。
    しかし自分を捨てた母親に対する気持ちがあったとしても壮志の女性に対する態度は頂けません。主人公を好きになれなかったので大変残念。そんな主人公を好きな佐登にも疑問がわいちゃいます。ホント残念。

  • 設定の印象が、萩尾望都のマリーンに似ている(あくまでも一部分)。切ない要素がいっぱいなのに、あと一歩酔いきれない感がもったいない。攻めの女性に対する姿勢がとても残念。

  • 素敵で切ないお話でした。 もののけ狐の佐登がすごく切なくて健気でボロボロ泣いちゃいました。 そして佐登が恋した壮志も素敵だしね。 何度、出会いがあってもそれでも佐登に恋をしてしまう。 しかも10年という期間限定でありながら、すごいスピードで老いていくっていう設定がなんとも、 切ない設定で、ラストは良かったよ~!とほっとしました。

  • 名倉氏はコメディ系が好きなのですが、これはしっとり切なくていいお話でした。ちゃんとごまかしなく歳を取ってるのがいい。

  • 泣かされた…!ケモ耳好きの皆さんはぜひ一読を。最近、人外ものの中でもケモ耳系の作品がいっぱいありすぎで、ストーリーもテンプレ化していてつまらないな~と思っていたところに、満を持しての名倉作品登場!
    すごく胸打たれました。
    あれ、センセってケモ耳ものはこれが初めて!?…ありそうで、今までなかったんですね。

    15年という長いスパンで描かれた、ケモ耳の萌え感もたっぷりありながらの純愛です。名倉センセらしい年の差愛が、美しくて切なかったです。
    壮志は小学4年生の夏休みに遊びに来た祖母の家の裏山で、サトという耳と尻尾のあるかわいい少年と出会います。サトは、実は狐のもののけ。
    来年もまた会おうと約束をして別れるのですが、サトがいつまで待っても壮志は二度と山にやって来ることはなくて。

    小説ディアプラスに試し読みが載っていたんですが、もうそこ読んだだけで涙が止まらなくなっちゃいました。
    サトは一途で健気なんだけど、決して壮志に自分の愛情を押し付けたりしないんですよね。いつも壮志のためを思って身の振り方を考えるようなタイプ。
    壮志はそんなサトに見守られ、心の中にサトへの想いを抱えながらも色んな経験を積んで、人間として成長していきます。

    10年愛、そしてめぐり逢い、しかも期限付き…ア○エルを彷彿とさせる犠牲愛なんです。

    限られた時間の中で、一瞬でも好きな人の側に居たい、愛して愛されたいと願うサトの気持ちが切なくて、どんどん期限がせまるのもまたやりきれない思いで胸がしめつけられました…
    そんな二人が愛し合う場面は気持ちが入ってる分、とても萌えました。
    特に初めてのシーンは、二人の気持ちがはっきりと近付いて高まっているのがありありとわかる描写でよかったです。
    エロ描写が素敵で萌えました。

    ご都合主義かなとも受け取れるラストですが。
    結末がハッピーなのは、やっぱりBL的には必須だと思うんですよね。それで作品の質が多少下がったとしても、やはりこうあってほしいという願望をかなえてくれてこそのBLファンタジーなので!
    泣けるけど、すっきりとした気持ちで読み終えることができました。
    陵クミコセンセのイラストがケモ耳異常にかわいくて、イメージにぴったりでした!さすがです。

    特典ペーパーは、本編直後の壮志とサトのラブラブっぷりがごちそうさまな話でした。献身的なサトに萌えます。

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