- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403523496
作品紹介・あらすじ
入院中の父を見舞うため、両親の離婚以来四半世紀ぶりに故郷を訪れた理一。一人暮らしの父の世話をかいがいしく見てくれていたのは近所にある毛糸工場の息子・真尋だった。なりゆきから父の経営するシャツ工場を手伝うことになる理一だが、真尋と頻繁に顔を合わせるうちに、やわらかな笑顔の奥にある芯の強さをまぶしく感じている自分に気づく。やがて彼の視線の行方が気になり始め…?真尋視点の続篇も収録。
感想・レビュー・書評
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2021/07/27-07/29
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地味だけどいい話だった。
仕事関係で波乱万丈にもできただろうけどそうじゃないとこがよかった。 -
会社を辞めて半世紀ぶりに別れた父親に会いにきた理一は父を慕う毛糸工場の息子、真尋と出会い…。
シャツの縫製工場と毛糸工場、町工場を舞台のほんわか可愛らしい歳の差ラブ。
ううーん、良くも悪くもいつもの一穂さんのディアプラの小説だなぁという感じ。ぐっさり突き刺さる勢いで好きな作品に比べるとやや印象は控えめ。
奔放な理一母とそんな母に恨み言を言わない大らかで優しい理一父。家族関係、母という存在の描き方が一穂さんだなぁ。
千鶴のキャラクターがとても生き生きしています。太一の愛くるしさにはほんわか。
モチーフづかいがすんなりやわらかに縦糸として編まれているあたりは心地よいですね。
仕事を通して働くこと、周囲の人間との関係を積み重ねていくこと、家族との絆のあり方を見つめ直していくこと--いいお話で、毛糸のようにふわふわやわらかで愛くるしい真尋は魅力的だけれどラブ要素にあまりしっくりこなくて「くっついちゃうのか…そしてあたりまえのごとく割とためらいなくセックスするんだ…」と思いました。BLだからな、ってわかっててもやっぱりどこかしら違和感はあるかな。 -
シャツ工場の息子×毛糸工場の息子
歳の差ほのぼの -
すみません。読み返しましたが、良さというか萌えが感じられないままに終わってしまいました。
話自体にも突飛な設定等もなく、どちらかというと地に足がくっついた読み手にとっても身近に感じられる普通の人たちのお話。クセもなくストレスなく読めますが、合わなかったとしか言いようがありません。 -
攻め君のご両親が離婚しなかったなら、仲のよい幼馴染みだったにちがいない二人が出会って、お付き合いする話。幼馴染みだったら、お付き合いすることもなかったのかもしれないな~。
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毛糸工場の息子、真尋とシャツ屋の息子、理一の不器用で可愛らしい恋のお話でした。
まさに毛糸みたいにふわふわした容姿で、縦横無尽に形を変えていくような真尋の性格と、シャツのようにピシッと形を整えたような理一の性格は真逆のようで、でも何かを作り上げていくということへの真っ直ぐなところは似ていたりして、その2人が近くなったりすれ違う心情がすごく丁寧に描かれていて、じーんとしました。
一穂さんはモチーフというかテーマの選択と、それに付随するキャラクターの作り方が本当に上手くて、文章の上手さと共にいつも感動させられます。
真尋の心情を毛糸の網目に置きかえて、連なったりほどけたりという風に表現しているところがすごく真尋らしくて、うっかり編み物したくなりました。
攻めの理一のかっこよさがもっと出て欲しかったですが(最後はすごく男って感じでかっこいいです)、ほんわかする温かい素敵なストーリーで私はすごく好きです。 -
ラブの部分がちょっともの足りないかも。