ニアリーイコール (ディアプラス文庫)

  • 215人登録
  • 4.00評価
    • (20)
    • (35)
    • (14)
    • (0)
    • (2)
  • 16レビュー
著者 : 凪良ゆう
制作 : 二宮 悦巳 
  • 新書館 (2015年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523854

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 痛々しい過去を持つ2人を丁寧に書きながら、それでも不思議と辛くて読めないということはなく、極上の優しい物語に仕上がっていてさくさく読めました。

  • 久しぶりの凪良さん。しかもイラストは二宮さん。国立と仁居は互いに心に傷を抱えていて、それが原因で恋人とうまくいかない過去を持っていた。前半はそれぞれの環境や生い立ちにサラッと触れ、後半は届きそうで届かないもどかしさがあってハラハラしたけど互いに一歩ふみ出した時、二人を取り巻く周囲が緩やかに変化していく過程さが素敵でした。エロが濃くなくて自分にはちょうどよかった。あと猫のニーニが可愛くて、あとがきでも述べられていたけど読んでいて猫に癒された。

    “ある人にはさびしい場所が、ある人には安らぎになるときもある”とか、部分部分で心にしみるものがあった。私も気持ちをネガティブな方向へ運んでフラットにするのが癖なので、この二人の気持ちに共鳴しかけてしまいました。冬に飲む温かくてやさしいスープみたいでした。脇役の天見がとても気になってしまった。

  • 凪良さんはうまく世間と折り合いをつけられない疎外感や孤独感をこれでもかというほどに色あざやかに柔らかに切り取ってくるので胸が痛くてどうしようもなくなる。BLは人間関係の教科書だなぁとつくづく思わされます。

    天涯孤独の身の上で窓辺から川を見下ろしてひっそりと暮らす仁居と、まっすぐな健やかさで仁居の孤独を包んでいく国立。両者に抱えきれない傷があり、他人に預けることを恐れてしまう思いがある。
    二人ともがそれなりの経験を積んで、そこから出会いと別れを繰り返してこのタイミングで巡り会えたからこそ良かったんだろうなと思います。
    いたずらに土足で踏み込まないけれど優しく寄り添いあう二人のやりとりがやわらかで優しく、ピアノのメロデイのように、綺麗な水のように心に染み渡っていく。


    佐田との一件に関しても、佐田もまた深く傷ついて後悔を背負っていたこと、心から自分を優しく抱きとめてくれた仁居を通して再会を果たし、過去の自分を許せたことで結末につながったあたりにとてもほっとしました。
    お互い子供で、それ故に無茶を言って振り回してしまったのがすべて。傷の場所を確かめて、痛みと共に前を向いて歩けるようになったというのがすべてで、温もりに満ち溢れた結末だったと思います。
    派手さなくても、寄り添う優しさが心を温めてくれる心地よいお話でした。
    国立妹もまた、時間をかけてもいいから前に進めるといいな。

  • 借りました~
    けして貸してといったわけではない(おすすめあったら貸してとはいったけど^^)

    美しい彼と同じ作者さん
    大人の恋愛だったけど
    27歳男性とは思えないかわいさだった(笑)

    ねこにいやされる

    ふみこめない、頼れない、重いと思われたくない不器用な恋愛

  • 良かった…!今まで上手い作家さんだとは思っていましたが、今回は萌えが勝った。内容自体はありふれた地味な作品なんだけど、心理描写を丁寧に追っていたせいか、読了後には何とも言えないものがじんわりと胸にしみわたっていた。
    傷を抱え恋愛に臆病になっている攻と受の恋愛。これだけの単純明快なロジックを、それぞれの視点で語っていくだけでこんなにも胸を打つ話になるものかと作者の才能に舌を巻く。全篇においてひたすら地味で湿り気のある話に、要所要所でほのぼのとした空気をまとわせる子猫の描写。何もかもがツボでした。ありがとうございます!

  • さっぱり、あっさりという感じ。
    佐田と仁居の和解はあっさりしすぎて、一度きちんと話し合ってほしかったとは思うけど、
    佐田のことで悩む国立にはキュンとしました。
    少しずつふたりがトラウマを克服していき、ラストでも完全に克服できているわけではないけれど、
    これから支えあいながら傷を癒していくのだろうなと思えるのが良かった。
    どうぞお幸せに。仁居さんかわいいです。

  • 最近発売されたー累るーが欲しくて本屋に行ったものの、目当てのタイトルがなかったのでこちらを買いました。

    同性の恋愛ものですが異性の存在を絶対的に拒絶せずにそれぞれの登場人物の生き方や経験、そして抱えるトラウマに巧みにリンクさせておられててぐいぐい引きこまれました。
    愛しているから愛しすぎないようにしたい。
    愛しているからもっと甘えてほしい。
    読んでるこっちからすれば完全に需要と供給がピッタリ合ってますが一気に感情を注ぎ過ぎない様が彼ららしい愛情になって行くのだろうと思いました。
    熱情とか狂おしいとはそういう感情からは遠く、清らかな川の流れの透明感にじっと見入ってしまうような感じ。
    猫のニーニが可愛くて二人の生活の一部になってる様も素敵でした。

  • 流れのある物語だけど、短編の寄せ集めのような感じ。受けと攻めで視点も変わるし。
    とにかく全体的にスローでローテンション。
    猫のニーニが癒し。

  • 読後、ディアプラスっぽい話だなーというのが最初に感じたことです。
    黒凪良と白凪良の中間みたいな、どこかふわふわとしたセンシティブなお話。
    特別何か事件が起こるわけではないけど、2人の間では結構事件になってるみたいな。
    感情面にかなり重点を置いてきた感じがしますが、重すぎずに読める受攻両方トラウマ持ちのお話です。

    両方とも結構ハードなトラウマにも関わらず、割と軽い読み口でいけたのは、偏に作中に登場する猫のニーニのおかげでしょうか。
    ともすれば、ずしっと重量が増しそうなところに、絶妙なバランスでニーニが絡んでくるので、必要以上に悲壮感を纏わず、凄く自然と読み進めることが出来ます。

    何てことはない日常描写が延々と続くので、ドラマチックな展開のお話が好きな方には物足りないのではないかと思いますが、たまにはこうした静かなのもいいかなと思います。
    悪意のこもった嫌な人間が出しゃばってこないのも、楽に読めて良かったです。
    トラウマを抱えたふたりが寄り添いながら、川べりの部屋でゆっくりと絆を育んでいく様子を、もう少しだけ見ていたいような、そっとしておいてあげたいような不思議な気分になりました。
    必要以上に物が少ない殺風景な受の部屋でしたが、攻と一緒に住むことになり、少しずつ、少しずつ生活感のあるものが増え、そしてくだらないものなんかも溢れていくといいな、とそんな風に思いました。

    そしてイラストが二宮悦巳さんなんですが、もの凄くこのお話にぴったりでした。
    表紙の透明感はそのまま作品を映しだしていますし、清潔感はあるけど色気も含む絵柄が作品とシンクロし、相乗効果でよりお話を深く楽しめます。
    どこにでもありそうなリアルな話ですが、抱える背景がリアルじゃないのも不思議な感じです。
    マシュマロ口に含んだみたいに優しい味ですが、もう一度読むほどかと言えばそうでなかったり……自分の中で何とも言えない本当に不思議な位置づけのお話。

  • 切なくてぎゅっとなる孤独感が良かったです。最初の恋も二人とももう少し大人だったら上手くいったかもしれないが、そうなるとその後の国立との恋もなくなるわけだし、タイミングの問題なんだろうな。
    手探りで徐々に距離を縮めながら恋をしていく二人が良かったです。妹さんも良い方向に向いてきていて良かった。

全16件中 1 - 10件を表示

凪良ゆうの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)の作品紹介

幼い頃に両親を亡くし孤独のなかで生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが…。

ニアリーイコール (ディアプラス文庫)のKindle版

ツイートする