人魚姫のハイヒール (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524004

感想・レビュー・書評

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  • 一行で纏めると
    受けの瀬戸が如何に美しくてカッコよくて可愛いかっていう話でした。
    前半の瀬戸視点でも後半の加賀谷視点でもそうとしか取れないっていうのはどういうことだ。

    前半と後半を2日に分けて読んだのですが
    前半を読了した時点では瀬戸の健気さばかりが目について
    正直『何でこんな男(失礼)に惚れてるんだ』って釈然としない気持ちでした。
    彼女ではないひとにルブタンをサラッとプレゼントできちゃう辺り、
    一般的にはスパダリに分類されるんだとしてもな。

    だがしかし、後半の出だしのモノローグ(夢?)で
    加賀谷の気持ちががっつり明かされていて
    印象がガラッと変わりました。
    瀬戸のことを可愛い可愛い連発してるところなんて
    犬も食わない感じでニヤニヤしちゃいました。
    ちょっと変態入ってますけどね加賀谷って(爆)。
    結局のところ途中なんだかんだあってもお互いしっかり想いあってる体で話が終わり、
    毎度のことながら空気投げを喰らったような気がしてます。

    狙って書いてるのかわからないけど
    お互いがお互いを想い合うことで影響を受け合って成長する図式が
    安西リカ作品を読む上でのカタルシスだと個人的に思っているのですが
    今作も結果的にはそのパターンをしっかり踏襲していて
    読み終わってちょっと震えました(大袈裟)。
    でもって安西先生はHなシーンを挟み込む匙加減が絶妙で
    しかもさらっとがっつりエロいので油断ならない(爆)。
    こういう言い方は上からな気がしてアレなんですが
    旨い書き手さんだなぁと読むたびに思います。
    ぶっちゃけ今作は読み始めはちょっとどうかなと思ったのですが
    最後にはやっぱりノックアウトされました。
    これだけ作風が幅広くて殆どハズレがないってスゴいことだと思います。

    ひとつだけいうと
    加賀谷があんなにモテる理由がどうしても理解できなかったので
    (あっ外面はスパダリだからか)
    その分★が減っちゃいましたごめんなさい。

  • リーマン同期
    同期の中でもエリートの瀬戸は加賀谷のことが気になっていた。ノーマルの加賀谷の恋人になりたいなどとは思わないが、せめて仲のいい同僚くらいにはなりたいと思っていた。なのである日加賀谷の参加する合コンに潜り込んだ。
    翌日早朝に鍵をなくしてやってきた加賀谷に女装姿を見られ、女装が好きなのだと勘違いされ…

    お互い勘違いと嘘から親しくなったので、言いたくても言えない想いが募っていくお話でした。
    超美人の瀬戸子を好きになっちゃう加賀谷と、本当は女装趣味じゃないけど、加賀谷に会いたいがばかりにやめられない瀬戸。

    後半はくっついた2人が海外勤務になってからの話。
    ちょっと挿絵は苦手系でしたが、お話は良かったです。女装趣味じゃなかったから良かったかなー。逆にガチ女装子だったらあんまり…だったかも。
    2人のちぐはぐな感じがよかったんだと思う

  • かわいかった。
    ほんわかした気分になれます。
    ちゃんと最後はハッピーエンドになれるところも好きです

  • 女装、ハイヒール、網タイツ・・・苦手すぎる!と、
    ずっと手が出ずスルーしていました。
    が!!
    もっと早くに読んでおけばよかった!
    読み終わった後、ひとりでににやけてしまうくらい
    幸せな気分になるお話でした!

  • あれよあれよと言う間に女装男子へならざるを得なかった瀬戸(受け)くんの一途に頑張る姿にグッときました、加賀谷が最終的に変態ちっくな感じになっているのもメリハリが効いていてよかったです、伊東先生の絵が素敵で見惚れました(⌒▽⌒)

  • 受けに女装癖があると思い込んで協力する攻め。面白かったんだけど…んー受けが綺麗でウブだから好きになったみたいな感じってどうなの?受けだって老けるしいつまでもウブなわけじゃないと思うんだけど…って引っかかってしまう。綺麗な彼女を連れて歩くのにステイタスを感じるタイプの攻めでした…

  • 雑誌で読んだときに面白かったので。受が女装をすると美人になるはロマンですね。微妙に引き気味の受が良い。攻が受のことを変態と時々言うんだけど、やたら女装にこだわるおまえの方が変態だろうと思ったwww

  • エッチが女装の時に盛り上がるので、加賀谷の気持ちがなかなか信じられない、疑り深い私。
    しかし加賀谷を取られたくない瀬戸が自分にできること(美しく装う)をして対抗する所が、前向きでいい。

  • ノンケでイケメンな同期・加賀谷に片思いの瀬戸。
    ひょんなことから女装趣味があると間違われ、
    女装姿で加賀谷と度々デートする仲に。

    全然女装には興味がないのだけど、
    加賀谷に喜ばれたい一心で女装を続ける瀬戸。
    自分から女装したいのではなかったので
    女々しさがなくてよかったです。

    女装姿の瀬戸を「瀬戸子」と呼んで喜ぶ加賀谷。
    加賀谷が何でこんなに女装に詳しいのか
    頭の中?マークでいっぱいで、
    てっきり加賀谷こそが女装趣味の持ち主というオチか!
    …と思ったけど勘ぐりすぎだった。
    ルブタンのハイヒールにはびっくりしました。
    瀬戸子は何にも知らずにはいてるだろうけどw

    元々わがままで派手な女が好みだった加賀谷なのに
    美人なのに恥ずかしがる奥ゆかしい瀬戸子に
    ガッツリハマってしまうという展開に。

    後半の「王子様のタキシード」は加賀谷視点で
    どんなに瀬戸に夢中か、
    本当は瀬戸の女装を見たいけど
    無理強いしないように我慢しているかを
    切々と描いていて面白かったですw

    女装していなくても瀬戸のすべすべお肌に
    ひたすらハアハアしていて変態だったw

    元カノ可南子に美人の瀬戸子が美貌を見せつけるシーンは爽快でした。

    そこからの加賀谷待望の女装エロ。
    いや~変態くさくてエロかったです。
    網タイツは破るのが基本だよねw
    加賀谷が本当にハアハアしてるのが楽しかったですw
    あんなに喜んでくれるならまた女装したくなるわな。

    前半瀬戸視点では、ガチガチのノンケの加賀谷が
    あっさりホモったのにあまり納得いきませんでしたが
    (しかも女装姿が好きってことは基本女がいいんだよね)
    後半の加賀谷の様子に毒気を抜かれて
    二人が幸せであればいいかと思うようになりましたw
    甘甘で楽しかったです。

    あとエロ薄で私の中で有名な伊東七つ生さんの
    エロ絵が見られたのも収穫でした。
    BL小説はそれが楽しみですよねっ。

  • リーマンものの女装子ネタで、すごくかわいい話でした。
    美形のゲイだけど、女の子になりたいとは思っていないし女装趣味もない商社マンの瀬戸。
    彼が密かに片想いしているのは、同期の営業でリア充モテ男の加賀谷です。男に興味のない相手に不毛の恋心を抱く瀬戸がとても健気です。
    何の期待もしていないところが清々しくて、でも仲良くなりたくて数合わせに呼ばれた合コンすらも喜んで参加して期待に応えようとする姿にキュンとさせられました!

    加賀谷は、何にもしなくても女が寄ってくるモテ男なので、瀬戸の女装に魅かれたのは気の迷いか?とも感じたのですが、肉食女子ばかりと付き合ってきた彼にとって、色っぽいのに恥じらい深くしかも絶対自分の女にはなってくれないという存在は、夢中になってしまうのに充分な理由だったのではと想像。
    エレベーターでの加賀谷の態度は酷いなと思ったけど、書き下ろしであの時のいっさいが説明されていてモヤモヤが吹き飛びました。やはり加賀谷視点は必要ですね。

    好きな人のために一生懸命女装がんばるけど、結果切ないことになってしまう瀬戸。好きすぎるために思い込みもいろいろあってよけいに混乱してる気が…w
    瀬戸子がもうかわいくてかわいくてキュンキュンしました。
    そんな瀬戸を思った以上に本気で誠意をもって愛していた加賀谷もまたステキな男で安心しました。瀬戸を好きになったことで男として成長していったのもよかったところです。

    書き下ろし「王子様のタキシード」は、例の加賀谷のエレベーターシーンでの本音が暴露されていて納得できたし、地味に(失礼)HQばりのロマンスになっていてニヤつきました。
    つわものの肉食女子に対抗する瀬戸子!可南子にハラハラさせられたけどそれもすっきりさせられて、ほんとにカッコよかったです~
    引き下がるだけじゃなく、ヤキモチも隠さない姿がかわいすぎ!

    エロ度は女装絡みで高め。羞恥する瀬戸子がたまりません。女装用の下着で興奮する加賀谷は、やっぱりちょっとHENTAI入ってる問題発生ですww
    ドキドキするHシーンでいろんな場面で萌えました!

    ゲイがゲイじゃない攻と結ばれる、という困難なハードルをステキに乗り越えてる作品。

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