- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403524417
感想・レビュー・書評
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自分が思うことはハッキリ言って、間違ってると分かったら素直に謝る。そんな英介は、見ていて気持ちがよかった。向こう見ずなところがあって心配になることもあるけれど、半次郎のフォローがあると思うと安心できる。強気なときと半次郎といて可愛くなるときの英介のギャップが楽しい。そんな英介が可愛くて仕方がないという気持ちが駄々漏れな半次郎も。今後も2人は新しい映画を作っていくのかな。と想像すると嬉しくなった。
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役者同士
震災後東京から大阪へ移った役者の英介。長いこと旅芸人としてやってきていた彼は自分の演技に自負もあり、旧劇をどこか舐めていた。周囲から反感もある中、ある日半次郎に指摘されていた自分の未熟さを自覚し、その後もそれとなく自分を気にかけてくれる半次郎に感謝しながらも素直になれずにいた。一緒に過ごすうち、半次郎には家のしがらみがあったりすることを気にかけていた英介。
ある日、突然拉致され…
跳ねっ返りの旅芸人育ちの英介と歌舞伎の家の妾腹の出の半次郎。
雰囲気としてはやんちゃな弟を兄が可愛がってる感じだけど、英介も浅慮な感じではなくて、逞しい感じ。
当時の時代背景、震災や検閲、現代劇、映画の隆盛による旧劇からの過渡期な雰囲気がうまく表現されてるお話という印象 -
受がイケメン。外見も内面も。そして攻も同じなので、安心して読めました。
でも、この後の戦争が始まって、二人は苦労しながらも日本の映画界を支えていく…というあとがきに、むしろそっちの方がメインで読みたかった…! -
なかなか大変な時代背景です。そういうのももう少し突っ込んだのが読めたらと思いますが、BLとしてはうけないのかな。