- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403541162
作品紹介・あらすじ
共に"神話的人類"がらみの事件の捜査にあたるうち、ようやくパートナーらしくなってきたカートとジョエル。そんなある日、"十字路"亭の看板ウェイトレス、サブリナが種族を偽った容疑で逮捕される。一見人間にしか見えないサブリナだが、実は、歌声で人間を惑わす"サイレン"の血を引いていたのだ-…。ふたりは無事、サブリナを救うことができるのか!?今回のモンスターは、サイレンと吸血鬼 縞田理理のミラクル・モンスターワールド第2弾。
感想・レビュー・書評
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この巻に入っているサブリナのお話が総て丸く解決しないほろ苦さがあってシリーズの中で一番すきです。
そしてヴァムピールの少女ミリシャの成長がこの作品では一番感慨深いです。
元人間である彼女はマイノリティ差別だけではなくマジョリティからマイノリティへ立場が変わってしまった苦しみや女性差別の苦しみを味わいます。
差別偏見にさらされ世界に萎縮した少女がある人物との出会いをきっかけに人の役に立つことがしたいと自分を変えようと強くなってゆくところがすてきでした。
ジョエルとの関係は結局どうなるのでしょう。
ミリシャにはしあわせになってほしいと再読してあらためて思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界観が非常によく書かれていて、凄く面白かった!
このシリーズの特徴は、強いとされるモンスター達が人間に迫害されて暮らしており、そのモンスターの特徴と共に色々考えさせられるところだと思います。
モンスターの個性がふんだんに描かれており、読み応えもたっぷりです。 -
再読ー。
「赤革の手帳」もよかったけど、「三十二分の一のサイレン」がハッピーエンドといかなくて、ほろ苦いところがいい。 -
意地を張りながらも、ジョエルのお陰で打ち解けていくカートの様子が微笑ましい。次で終わりなのが勿体無いなぁ。
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おんなのこふたりのおはなし。
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冒頭の中編は法廷もの。ちょっと雰囲気が違って面白いです。あーせっかく歩み寄ったかと思えばまた離れるしこの二人は!!!って感じ。
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物語もだいぶ展開して次で終わってしまうそうですが、何よりこの巻の最後できちんと仲直りしていないまま終わってしまったので、すっごく続きが気になります。