ペテン師一山400円 (新書館ウィングス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541384

作品紹介・あらすじ

曾祖母・フサの危篤の知らせを受け、雲出家を訪れた純太。初めて会う親族たちは、30億とも言われる違産のことで気もそぞろだった。だが遺言の内容は「一月以内に『雲出流のやり方で』目標金額を稼げた者に財産を分配する」というもの。雲出流=詐欺で。雲出家は詐欺師の一族だったのだ!所持金400円の純太は、所持金ゼロの親戚のお兄さん・研士とパートナーを組み、目標金額2000万円の詐欺ゲームに参加することになるが…?人生を変える夏休みが始まる。

感想・レビュー・書評

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  • いやいやいや、笑えました。
    すっごい笑った。にやにやした。
    危篤の曾祖母に会いに行ったらなんてことだの詐欺師一族。遺産相続ゲームにまきこまれちゃった、なお話だけど軽快なノリで進むので気軽に読めるよ。
    正直一番笑ったのが捨身と研二のアドリブでした。お互い嫌い合ってるなあ。息ぴったりじゃないか。

    でも詐欺師の話なんだけど、主人公が中学生なせいか騙すだけじゃなくて、キャラとしても話としても一味あってよかったな。

  • 詐欺師として修業を始めた中学生のお話
    題材は面白いのだがうすい
    『パートタイムナニ―』同様に場面ごとの描写はそれなりに読ませるけれども
    それをつなげて一本のお話にしたときに薄過ぎる
    登場人物も背景描写も展開もまるきり不足
    週刊誌のコラムに連載されるような小話だ

  • 曾祖母の危篤の知らせを受けてひょこひょこ出向いたら、遺産相続のためにあるゲームをしないかと誘われた中学生。最近出ているYA系レーベルに入っていそうなさわやかなコン・ゲーム。お兄さんがヘタレなのがよいかも。BLぽさは空気すら無しなので男子諸君にもおすすめ。面白かった。

  • キャラ度:★★★★
    ストーリー:★★★★

    ライトノベル。

    中学二年生の山田純太は、曾祖母・フサの危篤の知らせを聞き、母の名代で三重の田舎にある大きな日本家屋に辿り着いた。
    純太がやってきた理由はただ一つ。
    「一人旅がしたかった」というものだったのだが、突然、遺産相続に巻き込まれ「雲出流のやり方で、現在の所持金から算出した目標金額を達成できたものに遺産を分配する」という。

    算出方法は、現在の所持金X千X年齢の十の位=目標金額。

    来る途中で財布をなくした純太(14歳)の所持金は400円。
    400X千X1=40万円。

    この40万円を雲出家の稼業『詐欺』で稼げ!というものだった。

    普通に夏休み一杯バイトをしても、中学生には不可能な金額。
    そこに、この場で知り合った二十代半ばの王子様キャラの・研士に「パートナーを組もう」と持ちかけられ、ぺナルティ込みで「2千万円稼ぐ」ことになった。

    純太と研士、二人合わせて所持金400円からスタートした『詐欺ゲーム』の内容とは!?

    というストーリーです。

    まぁざっとネタバレすれば、基本的に『クロサギ』(詐欺師を騙す詐欺師)の方法をとってるので、少しは安心して読めるかと(^0^;)

    最初に400円で偽ロレックスを買い、偽ロレックスを10万の現金に・・・と、わらしべ長者的だったり、所持金全部を失っちゃったりと、事件ありまくりです。

    中には、「あぁ、なるほとね!」って頷けるモノがあったり。

    楽しく読ませていただきました

  • 続編を期待してやまない小説。
    ストーリーを簡単に説明すると、まぁ詐欺師の話なんだけど。
    この詐欺の仕方が本当に面白い。読ませ方ウマいよなぁ…。
    ボキャブラリー少なくてうまく説明できないけど、大好きな作品。

  • 曾祖母が危篤、という知らせを受け向かった先で出会った親戚は
    エセくさい笑みを浮かべる青年と、とげとげしい態度の叔父。
    そして告げられた事は、詐欺で金を稼ぐ事!

    詐欺というありえない現実から、更なるありえない現実へ。
    むしろ、そこまでするか!? と突っ込みたくなるような
    血のにじむ(?)努力。
    すごいなぁ…というより、世の中これでいいのか?! と
    襟首掴んでがっすんがっすん聞きたい気分です。

    2話入ってますが、笑いのつぼはやはり2話目かと。
    1話でどういう関係性なのかが分かっているので
    ひたすらに爆笑できました。
    ツンデレ、という表記にも爆笑ですw

  • こんな詐欺なら許せるかもしれん。自分が被害にあわなければ。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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