金星特急 (2) (ウィングス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541537

作品紹介・あらすじ

金星特急には途中乗車も下車もできない。強行すれば樹に姿を変えられる。次々と困難に襲われる中、錆丸は砂鉄とユースタスに助けられてばかりの己を腑甲斐なく思い始める。強くなりたい、せめて自分を守れるくらいに-。金星特急の次の停車地は密林のど真ん中。金星の所望する"王の火"なるものを手に入れるため、密林の奥深くに分け入った錆丸達だが…!?三人の関係も動き出す、人気シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 物語が大きく動き出す第二巻。
    少女小説の中でダントツに好きな展開盛りだくさんで、群を抜いておもしろい。(個人の意見です)
    ウィングス小説は「本好き女子のためのドラマティック・ライトノベル」とのキャッチコピーの通り、ただの恋愛話に収まらない、少女的な世界の哲学を感じるので、1ファンとしてこのレーベルを応援していきたい。紙雑誌がなくなってしまったのは本当に悲しかった。
    今回、砂鉄とユースタスの関係に焦点が当てられ、2人の間の空気が今後どうなるのか非常に楽しみ。錆丸、砂鉄、ユースタスのトリオはとても好感度が高いので、彼らにはずっと仲睦まじく軽口を叩き合っていてほしい。
    三巻も読む予定です。

  • 謎の美女、「金星」の婿候補たちが乗る列車は走る。乗客たちは惨事に不安を隠せない様子ですが、錆丸たちはあいかわらずのんきな雰囲気です。いい感じにロード・ムービーになってきたなー。長く滞在する場合もありで。ユースタスの食い気が、なにげなよいコメディ。楽しく読める話としておすすめ。ラブは次入ってくるのかも。

  • ジャングルでのサバイバルキット砂鉄はよかった。そして棕櫚王がかわいいいいい!!
    ユースタスがまさか……!
    巻数が多いのはだるいと思ってたけど、キャラが魅力的でスピード感があり面白いです。

  • 表紙の砂鉄が格好良いです!
    2巻の舞台のモデルはカンボジアとチベットという事で、錆丸と一緒に読み手側もなかなかの冒険を体験しております。
    とにかく砂鉄が使える男で、彼が一緒なら何処でも生きていけるのではないかと思うぐらいに心強い存在になっています。
    そんな砂鉄もユースタスと2人になるとボケツッコミのコンビになって楽しいです。
    ユースタスの性別も気になりますが、2人がなんとなく良い雰囲気になりつつあるようでロマンスに期待したいです。
    蟻縫合が恐いです。
    2巻のラストで何とか金星特急に追い付いた錆丸達ですが、3巻の展開も楽しみです!

  • シリーズ二作目。ユスタスと砂鉄のコントっぷりが好きだ。
    もうユスタス可愛過ぎるよ!
    蜂蜜を盗み食いするところには笑った。可愛過ぎた。
    そして、なんだかんだユスタスに鳥を焼いてあげる砂鉄にニヤニヤしてしまう。

    棕櫚王の話は、うるっときた。一人でずっとあの都を守ってたんだ。
    忌み嫌われる存在であるはずの自分に錆丸が触れてくれたことが本当に嬉しかったんだ。だから、王の火を渡してもいいと思ったんだきっと。
    ずっとずっと一人で都を守り続けてた彼にとって、錆丸はきっと太陽のように眩しくて温かい存在だっただろう。

    砂鉄さ、ほんとサバイバル能力に長け過ぎててどう突っ込んでいいのか分からない(笑)
    面倒見良いよねほんと。ユスタスが手首を触らないでほしいと頼んで聞いてあげる辺り、実は優しいって分かるよね。

    ユスタス、能力?力?みたいなの出したねついに。
    予言してるときの記憶無いのか。無意識下で予言すんのか。

    殿下ついに出てきた!ここで登場か。
    というか、白バベル喋れたのか。バベル一族と会話出来る殿下凄いな。流石言語学者。
    殿下とユスタスの繋がりが次でもっと掘り下げられるな。ネタバレで知ってるが、詳しくは知らないから早く読みたい。

  • さくさくと二巻です
    一巻で疑問に思ってたり謎だーと思ってたことを、少しヒントをくれる感じでした。主に砂鉄とユースタスの背後に何やらいろいろあって、やっぱり錆丸もいろいろありそうなこと。
    さくさくと読んでしまったけど、伏線もいっぱいあったのかもしれません...
    まだよくわからないけど!
    金星に関してはまだあまり触れられていません

    しかし、真臘での王の火いい話だった....からの置いてけぼりにはちょっとやられました。
    えっ!主人公御一行様いきなりおいて行かれるの!?特急に乗れてないよ!?彼らが結局どうなるのか気になって一気に読み進めてしまいました...いやはや、読ませますね

    そしてなんかもうユースタスと砂鉄がものすごく気になります

    あとがきで色恋沙汰も進めていくとかいてあって楽しみです
    嬉野先生のあとがきはなんかコミカルで楽しいですね
    そしてラストの引きからして次回はユースタスのお話かな

  • ぐふふふ^^良いではないか良いではないか♪面白いじゃないか~♪ロマンス要素全く無しの冒険物、砂鉄とユースタスに至っては天然漫才コンビなのに何なの?この二人ドキドキ萌えは。最初の棕櫚王の話はホロリと来ましたねえ。錆丸は高校生のはずなんだが、小学生にしか見えない(笑)。とはいえ目端が利くとこがあるのは、さすが遊郭育ち。3人の抱える謎がますます深まった所で3巻へ…。

  • 絶世の美女「金星」の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのままだが、花婿候補を運ぶ列車「金星特急」に乗って帰ってきたものはいない。
    その一目惚れした金星に会うために高校生の冒険の第2章。
    金星特急は2つ目の停車駅・ジャングル内に停まる。

    なんか「金星」の存在以外が現実離れしていないので、少年たちが冒険している感が伝わってきて読んでいて楽しいですね!
    話の組み立てもいいし、キャラも立ってるしね。
    存在が全く不明の金星、徐々にわかってくるメンバーの影。
    楽しい展開になってきました!

    それにしてもBL小説じゃないけど、男しか出てこないし、挿絵はどう見てもBLのものでしかないな(笑)

  • 引き続き、わくわく。砂鉄がかっこよいな~。で、ユースタス完全に餌付けされてるみたい、かわいい…。

  • ちょっと女性向けな世界観が1巻より強くなりすぎてついていけなくなった。
    ちりばめられた謎の解明は気になるけど。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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