ミレニアムの翼 (1) ~320階の守護者と三人の家出人~ (ウィングス文庫)
- 新書館 (2013年1月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403541889
作品紹介・あらすじ
産業革命によって大地が汚染され、人々は一千層にも及ぶ塔を建て移り住むようになった。塔の生活は高い技術に支えられ、それは"五卿"と呼ばれる発明卿たちに独占されていた-。アングリア王国リンデン塔320階に住むサイラスは便利屋。腕っ節の強さと器用さで付近の住人の依頼をひっそりとこなしていた。そんなサイラスのもとに、機械いじりの天才で、貴族階級出身らしき美貌の青年ジョニーが転がりこんできて!?ヴィクトリア調ゴシックファンタジー開幕。
感想・レビュー・書評
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「塔」と「田園」に分かれて住むスチームパンク風異世界を舞台にした何でも屋の大男、彼に懐いて居候となった技術貴族の息子、全塔登段を目指す若者、暗殺されそうになった王女を巡る物語1巻。面白い。最後の短編は泣けた。機械犬のヒューイが可愛い。
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便利屋をしているおっさんが、三人の家出人の面倒をみることになってしまうお話。塔の中の世界が舞台のスチームパンク……かな。スチームパンクはあまり好みではないのですが、これは楽しんで読めました。たぶんおっさんがかっこいいのがポイントだと思います。
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酒場で拾ってきた、えらく綺麗な貴族階級っぽい青年。
徒歩で全塔を登る途中の青年。
そして、上から振ってみた王女。
静かだった生活が、突如一転。
最初に拾ってきた人物が、一番騒がしい感じがします。
次が子犬のようで…次、本物の王女ですし。
ところで最後の方で、まともな、と評されている
王女マニアですが、一般的なのは
どういう感じでしょう?
全員立場がばらばらですが、保護者(笑)のおかげで
非常によくまとまっているような?
3人とも基本素直ですし。
しかし親戚はともかく、侍従長は何を考えて
手を離したのか。
裏切りなのか、やむ追えぬ事なのか。
そして子犬君の夢遊病(?)が
最後問題となっています。
ものすごく気になる部分で終わっていますし
やはりあの時、彼はあそこにいたのでしょうか? -
1000階の巨大な塔と地上が一部の人たちしか行けない場所って世界が面白い。
主要人物たちも謎が多いし、次の巻も楽しみ。 -
うわぁーーーこれ好き好き! 好きすぎて感想とかどう書いていいのかわからない。
英国をモデルとした空想科学の発達した世界で、よろず屋を営むサイラスが三人の居候を抱え込むはめになり、彼らの面倒を見たり、苦労して事件を解決したりするお話。
こういう世界はスチームパンクて言われてるんですね。この本を手に取るまで知らなかった。
純粋に私の好みのものよりは少し科学が発達してるかな。
居候その1のジョニーが可愛くてたまらない。おそらくは貴族の息子で綺麗な顔立ちで頭の回転が早そうでちょっと不憫でちょっと残念。
サイラスのことを好きなんだろうなーと思いますが、そーゆーお話にはならない…と思う。でもサイラスのことを思っているジョニーは可愛くて良い。
続きが楽しみです! -
スチームパンクって言うんですねーこういうジャンル。たしかに似た雰囲気の世界観を持つ作品いくつか知ってますけど、カテゴリがあるとは知らなかった!
一巻ということもあり、まずは出会いの巻。そして世界観の巻。
1000階の巨大な塔はなんか宇宙船とかコロニーとかのSFっぽいなぁと、自分の知ってるイメージに近づけて読んでしまいました。
とにかくテンポよく進むなかで伏線というかフラグというかがいろいろちりばめられてます。
主要登場人物の四人のうちいまだ三人の出生とか過去とかが謎。次巻以降が楽しみです -
立てられたほもフラグがこの先如何にしてへし折られるのかどきどきしてしまう。(縞田氏がほもを書くとは思えない……)
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サイラス(イラスト)がイケメン過ぎて表紙の人だと気づかなかった件… だって本文ごつい描写なんだもん。
ジョニー・ラッシュ・ラモーラと人格形成に問題有りそうな3人とのやりとりが楽しい。サイラスはプライド高い大型番犬タイプかと思ったら、後書きでああそういう。