女に生まれてみたものの。 (ウィングス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403541896

作品紹介・あらすじ

「触れなば落ちん風情の」女になることをめざして、著者の修行は始まった。でも、なんでアイドルめざして、義太夫を?はたまた女子アナめざして紙芝居?全国をまたにかけて、謎の修行に挑むことに!!でも、問題が一つ。会津女と長州娘。二人三脚であるべき著者と担当編集の間には、深くて大きな溝があったのです…。山口へ、そして会津へ。ふたりの旅は、今につながる歴史をもう一度見直し、新しい絆を作るものへと変化する!?-。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:会津藩、編集者:長州藩。平成の世になってもわだかまる故郷を持つ二人が組んでまとまるのか? 序盤は扉のパステル調イラストのとおり適当に力の抜けた体験だったが、互いに長州、そして会津へ行った回は、とても真面目なエッセイとなった。結論的には「女に生まれてみたものの。」今のままでいいじゃないか、ということだ。男に生まれてみても同じこと。人は性によって、また年齢によってこうあるべきというものが無くて良いのだ。

  • 菅野彰さんの女を磨くといった楽しく曖昧な企画の話。色々な名人にお話を聞いたり、内容はわりと真面目でしたよ。笑えるところももちろんあります。
    で、菅野さんは立派な女性になったのか…それは読んでのお楽しみ!

  • ”触れなばおちん判りやすい女らしさ”を目指してのエッセイ。
    の、はずなんですが(笑)
    第一章だけだもんね〜。それをちゃんと目指してるの。
    担当さんのチョイスは真面目なのかボケてるのかワザとなのか判断が難しいですな。
    娘浄瑠璃やら海女修行、紙芝居でどうやって女を磨くんだ?
    そりゃまぁ、出来なくはないだろうけど(笑)
    体験エッセイの爆笑度合と互いの故郷を訪問しての歴史問題の
    落差も魅力の一つかもしれない。

  • 文庫での再読。何度読んでも笑えるし考えさせられる。歴史に抗うことは出来ないにしても咀嚼してまた新しく補足することは可能なはず。プロの海女さん、テキトー過ぎでしょ(苦笑)

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著者プロフィール

福島県出身、在住。 2月2日生まれ。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆。『毎日晴天!』シリーズ(徳間書店)、『色悪作家と校正者』シリーズ、エッセイ『海馬が耳から駆けてゆく』シリーズ(ともに新書館)等、『硬い爪、切り裂く指に明日』(河出書房新社)。『シェイクスピア警察 マクベスは世界の王になれるか』(集英社)等、著書多数。

「2021年 『しずく石町の法律家は狼と眠る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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