悪魔の聖餐 ~アドリアン・イングリッシュ 3~ (モノクローム・ロマンス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560187

作品紹介・あらすじ

悪魔教カルトの嫌がらせから逃がすため、バイトのアンガスに金と休暇を与えたアドリアン。その後書店に逆五芒星が落書きされ、店でサイン会を行った人気小説家は失踪。一体何が起きている?さらにアンガスの電話を受け出向いた彼のアパートで、アドリアンは横たわる死体に遭遇する。恋人ジェイクとの関係は緊張感を伴っていた。自分の性癖を嫌っているジェイクは、殻から出ようとしない。そんな中、事件を調べるアドリアンはハンサムな大学教授・スノーデンと出会い、親密になってゆく-。誰よりもお互いを欲しているのにすれ違ってゆくジェイクとアドリアン-。人気シリーズ、緊迫の第三弾!!

感想・レビュー・書評

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  • 表紙からもしや新たな男が出てくる?三角関係?と当たりをつけながら読んでいきましたが、それどころじゃなかった。

    あまりにも突然すぎる急展開に衝撃。
    自身が同性愛者であることを認められないリオーダンが、アドリアンへの愛との狭間で葛藤しているのは伝わっていたけどそれ程だったのかと。でも自分を偽ってでも生きようとする様は凄くリアルだなと思いました。家族からの目、社会や自分が属する集団からの目…多様なセクシュアリティが今ほど認められてない時代だと尚更。ただやっぱり不誠実すぎる。ガイという新しい恋の相手も現れる中でこれからどうなるのか予想がつきません。

    オカルトや悪魔崇拝といった分野の事件も面白かった。単に猟奇的犯罪として扱うのではなくサタニズム信仰の側面も描いていて、やや難解な解説が本格ミステリっぽくて良い。

    三浦しをんさんの解説は、読者の気持ちを丁寧に言語化されていて必見です。

  • M/Mのロマミス、アドリアンイングリッシュ第3作目。

    ちょっとー!今回の展開!!!
    急転直下すぎて、心が付いていけないんだけどもっ(´;ω;`)
    切なすぎて、途中泣けてきた…!

    いや、ジェイク酷いよ〜!
    ジェイクの気持ちも分かって、苦しいんだけど…でも、やっぱりアドリアンが可哀想過ぎる。

    こんな切ない展開なのに、途中の台詞とかでくすっと笑える所もあるしミステリ部分も気になるしでぐいぐい読める。
    面白かったー!
    あと、チャン刑事が1巻からは想像出来ないくらい良い人。

    早く4巻も読まなくては!
    でも、チラッと見たら4巻は内容的に2年後なのね⁉︎
    そんなー(´⊙ω⊙`)!!!
    この3巻の気持ちのまま、そこに気持ちが切り替えられるのかしら…心配。


    解説が三浦しをんさんだったんだけど、読んだ人のこの複雑な気持ちを的確に解説して下さってる。
    解説まで面白く読めた。


    そして完全に勝手な自分のイメージなんだけど、ジェイクはマイケル・ファスベンダーって感じ。
    金髪じゃないけど。

  • 何と辛い展開なのだ……。
    リアリティーがあるからこそ辛い。
    ジェイクはいつも言葉が少なくて、不安になる。

    途中で『料理長が多すぎる!』のお話が出てきて、おお~っと思った。
    そして、エルフとかドアーフとかって、日本でいう鬼とか座敷わらし位にメジャーなんだなーと。

    話は戻って、アドリアンはガイ教授と付き合うようだけど、優しすぎて物足りなくならないかな……。次巻読んじゃお!

  • ジェイクがとにかく不誠実だけど、不思議と嫌いになれないし彼の葛藤もわかってしまう。ジェイクの本当の自分を隠した結婚が上手くいくわけないと読者にわかってしまうのも、アドリアンがジェイクがいずれ女性と結婚するとわかっていて抵抗しないのも、抵抗しないけどジェイクを想い続けたままなのも、ガイに惹かれながらもジェイクが頭から離れずガイを受け入れられないのも、事件を追及せずにはいられないけどジェイクに迷惑がかからないように必死で振る舞うのも、元恋人を忘れられないアドリアンを責めず協力してくれる優しいガイも、全部が苦しくて辛い。 事件は悪魔崇拝のカルト集団が殺人事件を起こすというもので、あっと驚くどんでん返しはないものの、非常によく出来ている。この作者の知識量は一体どうなっているのか。ずぶの素人なので整合性はわからないものの死者の囁きも今作も、物凄くよく調べて書かれているなあと感じる。読んでると自分も物知りな人間になっていくような気がする(笑)

  • シリーズ第3弾。読み終わってすぐの感想は、ジェイクのバカヤロ~!でした。もうねアドリアンが可哀想で切なくて私の中でジェイクの株大暴落ですよ… こんな事ってありですか!ってジェイクの胸ぐら掴んで詰め寄りたい気分です。ジェイクの気持ちが理解出来ないんじゃなくて理解したくないわ… 事件部分は悪魔信仰する団体が絡んでいくんですが、もう頭は2人の事でいっぱいで(笑) このやるせなさを解消するにはどうすれば!って感じで続き読みます。

  • オカルトやカルトについては、やはり翻訳ものだから、いまいちピンとこず。

    ジェイクの保身っぷりにイライラするが、実際のところはこんな感じなのかも。

  • 今回はミステリーというより冒険スリラー的な話。謎のオカルト集団対アドリアン。正直このタイプはあまり好みではなかったけど、それを補うのがアドリアンとジェイクのラブストーリー。自分をゲイだと認められないジェイクに対比するように、知的な魅力のガイが登場。
    他にも前々からあったアドリアンの心臓の問題や、母の再婚など盛りだくさん。海外ものはその辺抜かりがないというかM/M小説もそういうところがリアルですね。
    でも何より衝撃だったのはジェイクの選択。ジェーイークー!!(怒)アドリアンが終始諦観してるかのような態度なので読み手がその分エキサイトする展開でした。

  • 前作でいい雰囲気になったのに
    ちょ……ジェイク お前ー!! って思ってしまったんですけど
    続きを早く読まなくちゃ

  • このシリーズ、もっと評価されていいと思う。
    とりあえずこの巻では「ジェイクてめぇ!!」と言いたいww
    や、彼の気持ちもわかるんですけどね、どうしてもアドリアン目線で見ちゃうわけですよ。
    ジレンマを最高に楽しめる作品となっておりますwww
    今現在4巻まで出ていますが最終巻は年末発売だそうで。
    待てるかしらアタイ…

  • 大好きなシリーズでゲイ小説。
    日本のBLとレベルが違う!!
    リアリティがあるし推理小説としても面白い(≧∇≦)b OK。
    書店の店主兼推理作家のアドリアン。
    書店でバイトをしてるアンガスにトラブルが…
    アンガスを脅してたのはカルト教団。
    アンガスは失踪、
    今度はその団体がアドリアンを脅し命を狙ってくる。

    今回は事件もさることながら
    アドリアンと恋人の刑事ジェイクの関係が!!
    アドリアンは自分の性癖を認めてるが
    ジェイクは自分の性癖を認めてなく
    間違ってると思っている。
    ジェイクの決断…
    アドリアンが切ない(ノд-。)クスン

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