- Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403610578
感想・レビュー・書評
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初版
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遅れてきた(かなり!!!ですね。)佐藤史生読みです。
「夢みる惑星」に衝撃を受けたのがつい先月のこと。
その前史「星の丘より」と後史「雨の竜」、そして佐藤先生への濃いQ&A、その前には美しい大判のカラーイラスト多数、と、「夢みる惑星」一色の素晴らしい一冊を読むことができたのは、ただただ幸せとしか言えない・・・。(*^_^*)
これは、WEB本の雑誌・談話室以来のお友だちから貸してもらった本です。1984年の発行だというのに、昨日買ってきたみたいにきれいな本で、どんなに大切にされていたのか、と正直、読む時には汚さないようにとドキドキでありました。
そして・・
前史は、火星に住んでいた、アスカンタ王朝の祖先たちが第三惑星と呼ばれる地球に移住するまで。心話能力を持たない新人類が多く生まれ始め、やっと生まれた王子は・・となるのだけど、そっか、彼らもまたどこか他の惑星からやってきた者たちだったのね、と、宇宙の空間と時間がどこまでも広がる感覚に、お・お・お・・・と畏れを抱いてしまったところが一番面白かったと言えると思う。
後史の方は、あの地殻変動から100年ほども過ぎた地球。イリスと踊り子シリンが無事逃げ伸びて、息子を生していたことがわかる展開になっており、そこがとても嬉しかった。しかも、その息子は、先祖がえりとも突然変異地球篇とも言える「極めつけの超能力者」で、佐藤先生のインタビューによれば人間よりはコスモゾーンとしての地球に近しい存在でたぶん数万年は生きることになるだろう、と・・・。
ここにも、お・お・お・・・となり、大きなため息をついてしまうところが、うん、よかったです。(*^_^*)