フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403617492

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをんさんがエッセイの中で、迸るような情熱で
    「絶対読むべき作品!」と推していたので
    やっと4冊揃ったところで、読んでみたこの作品。

    さすが愛と情熱の漫画伝道師、しをんちゃん!
    心打たれる名作です!

    1年と1ヶ月遅れの高校入学にあたっての自己紹介に
    白血病であったことをあっけらかんと笑顔で語ってしまう
    天衣無縫な春太郎、

    心身ともにふっくらまあるくて、春太郎をやさしく支える翔太、

    傍若無人を絵に描いたような、最終形態オタクの真島。。。

    という中心人物3人を始め、1年D組の、目立たないクラスメイトにまで
    繊細なエピソードが組み立てられ、
    温かいスポットライトが当たっていて、すばらしい♪

    仲間の描いたオリジナル漫画の回し読みブームが起きたり
    誰かの家に集まってテスト勉強やクリスマス会で盛り上がったり
    文化祭でのクラス対抗の演劇に異常な情熱を燃やしたり。
    もう一度高校生に戻って、このクラスに転入したい!と
    叶わぬ夢を抱いてしまうほど、キラキラした1年間が描かれています。

    高校2年の春を迎える最終話、
    周りを気遣って、嘘がつけるようになった春太郎や
    好きな漫画のためなら強い主張もできるようになった俊太や
    超然と皆を見下していた自分の脆さをやっと自覚した真島の成長に
    眩しさと同時に、なんともいえない切なさを感じながら

    得ることは喪うこと、喪うことは得ること、と知り
    彼らの「フラワー・オブ・ライフ」をつぶさに見ることができたことに
    深く感謝したくなる作品です。

    • まろんさん
      すばらしい漫画でした!
      ほんとに、エッセイの中で勧めまくってくれたしをんちゃんに感謝♪

      そしてtorachanさんもこの作品が大好きだった...
      すばらしい漫画でした!
      ほんとに、エッセイの中で勧めまくってくれたしをんちゃんに感謝♪

      そしてtorachanさんもこの作品が大好きだったと知って
      さらにうれしさがこみあげる私でした(*^_^*)
      2012/07/23
  • みんな、ほんとうに、やさしい

    これを読むたび、よしながふみは、ちょっとした言葉や態度が相手をどんな気持ちにさせるか、について普段から考えているんだなと思います。

    この作品にでてくる人達は皆おもいやりがあります。あるいは繊細な気持ちに気付ける感性が。そういうものを持って生きたいな。

    そして、今更キャラがまるっこくなるのはスラムダンクの影響だと気付く。

  • なんて胸が締め付けられる内容なんだ・・・。

    学生時代のささやかなあれこれが丁寧に描かれている。
    出てくる登場人物はいい子で、不器用でいとしい。
    何かに夢中になるひたむきさを思い出したよ。

    それぞれのやるせなさの描き方がいい。
    特にねーちゃんに泣きそうになった。
    女の子って本当大変だから・・・。

    始まり方や設定もぶっ飛んでたけど、終わらせ方もぶっ飛んでた。ぐあーあれもこれも最後まで描いてくれよ!教えてくれよっ!って悶えた。今でも気になってたまらん。

    キャラがすごい。
    白血病から復帰した少年と可愛いでぶと美少年の痛いオタク。
    可愛いデブをメインにすえるなんて!(あれそういえばよしながさん力士のパトロンになりたいんだっけ?)
    少女マンガ(?)では斬新すぎる。
    でもきっとみんな翔太くん大好きになると思う。

    そしてこの終わらせ方・・・やっぱすごい。
    これは本当名作。
    でもやっぱり足りないから4で!

  • 人を思いやる青春バイブル。

    人間関係に細やかで優しい、高校生たちの話。
    傷付いたり傷付けられたり、楽しさを共有したりする、些細な日常の幸せが感じられる。
    自分は高校生のとき、こんなに他人を思いやっていた気がしません(笑

  • 大好きな漫画

  • 面白かった

  • LGBTに対する自分のスタンスと、そっち方面寄りのフィクションを自分が好むかどうかは、一見似ているようで、非なるものと考える。本作は、もろにそっち系という訳ではないんだけど、雰囲気は結構強い印象。そして、娯楽として楽しむ分には、個人的には苦手なのです。という訳で、本作も以降はナシで。

  • 花の命は

  • 全4巻

  • 2004-00-00

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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