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- / ISBN・EAN: 9784403660306
感想・レビュー・書評
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小野塚さんの作品ではピアスでしか読んでなかったんですが。性と生の関係や息苦しさを、ディアプラスに掲載した事が凄い。どっちの世界感も崩してない気がした。
最初はさらっと読んで、2回目以降がぐっとくるイメージで。わりと攻めに感情移入してしまう。それだけ小野塚作品の受けは儚くて妖艶で魅入ってしまう人物が多い。
実は表題作については実写で、しかも舞台でやってほしいと切実に願っている作品であったりする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわずとしれた寺山修司の句。小野塚カホリさんの中でも好きな作品。表題作がすき。明治あたりの時代設定で、肺を患う主人公の片思いを描いた、病的で美しい作品です。欲しがることにも我慢することにも疲れた主人公の切羽詰った吐露のシーンに胸を打たれました。収録されてるジジ専の男の子の話もよかった。
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小野塚先生の中でも一番好きな作品の一つですねぇ。なんてったって寺山修司さんの作品集の名前ですもの「我に五月を」。もどかしい主人公の気持ちが表れててみているこっちもドキドキしてしまう内容で、一緒に入っていた短編も好きですねぇ。おじいさんが好きな青年。小野塚先生のはストイックで叙情的でやっぱ好きなんです。
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あつい。情けない。――どうしようもない。
僕はあえぐ胸を抱え、床に横たわりながら、いつも羽生を想っていた。想って、妄想して、抜き様のない熱を体に溜め込んでいた。そんなある日、ぼくは雪の中で少年を拾った。
言葉を失っていたその少年は、夜に僕の膝に滑らかな指をすべりこませ……。 ココロを侵されるような、微熱性レンアイ夜話。
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「メガネをかけて」「我れに五月を」収録
暗い。けど引き込まれるお話でした。
良い意味で昔ながらのBLといった印象。 -
今思えば、この作品から
寺山修司に関心を持つようになった。 -
小野塚作品はどれも大好きですが、これが一番いちばん、好きかも。ひとの体温は五月の香り、と美しい漫画であらわしている。表題作に心を鷲掴みにされた。でも、頻繁に読み返すのは野暮な気がしてあまり読み返していません。
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大正時代の日本て美しい!勿論言葉の表現も含めてだけど日本の美しさっていうものを良く知ってるよなあーとしみじみ思います。読んでてものすごく突き刺さる。
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「メガネをかけて」
私にはひからびた体に欲情する気持ちが解らない。
しかし美しい青年が静かに涙を流す姿は国が保存すべき芸術品。ヅッカ氏を人間国宝に認定すべき。
「我れに五月を」
羽生が鈍感すぎてそれは最早罪。
肉体的にも理性的にも絶対に受け入れられるはずがないのに、坂田への友情だけで応えようとするのはどうかと思います。行き詰まるに決まっているのになぁ。 -
この人の作品で一番好き。
○○攻萌えとかそういうレベルじゃない。
ボーイズラブという範疇をも超えていると思う。 -
少年の存在が切ない…少年は幸福になれたんだろうか。