恋愛ルビの正しいふりかた (ディアプラス・コミックス)

  • 新書館
4.22
  • (150)
  • (133)
  • (49)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 2081
感想 : 54
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403664687

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2ヶ月連続刊行第2弾。前作「錆びた夜でも恋は囁く」のDV男、かんちゃんのスピンオフも収録されています。

    登場人物には高校時代のつながりがあって、表題作はそのなかのヒロと夏生の話。
    高校時代に根暗だった自分に何かと絡んできて恨んでいた夏生と再会してしまったヒロ。イメチェンして変身した自分にまったく気づかず、照れ照れと告白してきた夏生に復讐心を燃やすヒロですが。

    ありがちな話でまあ大体行きつく先も想像つくんですが、それなのにめちゃ泣かされましたよ…!センセは表情の描き方がすごく上手いので、ヒロや夏生の感情がダイレクトに伝わってきちゃうんです。
    捨ててやる捨ててやると意気込んでたくせに、いざそうなったら惨めに泣く夏生を笑い飛ばすこともできず…
    つきあってる時の楽しそうな二人の姿や、照れくささ満点な初キスとかが蘇ってくると、二人はほんとに相手のことが好きだったんだなって確信できるのです。
    ヒロはいい奴でしたね!
    そして、エロ的にも萌まくりました。修正あまりなくていい感じ。かっこ悪いHがよかったです。二人とも不慣れなのがツボでした!!!
    「恋愛ルビのやらしいふりかた」のHはさらに甘くてエロエロ。まじまじと覗いちゃうヒロがスケベだけどかわいかったです。

    「ほどける怪物」は、かんちゃんのその後です。あんなひどい男だったのでバチが当たればいいと思っていました。
    会社の後輩のイケメン秀那とセフレ関係を続けている林田。秀那って年下わんこに見せて、恋愛に関しては扱いにくい林田を翻弄していていい攻です。Hはイジワルだけどほんとはすごくやさしいです。秀那の顔が印象的。イケメンで鼻がでかいwww精力ありそうです…

    林田と弓の関係がもっと取り沙汰されるかと思ったけど、さらっと流していつの間にか林田が受に…高校の時から経験あるって、ほんとは気持ち的に受だったの???弓とはどうして…?
    …なので、前作読まなくてもいいくらいの仕上がりです。
    エロ的にはすごく濃厚。秀那の年下らしい辛抱たまらん絶倫攻めに萌えました…林田の身体もエロティックです!誘い方がすごいですね。
    秀那がHだけじゃなく、素直に自分の気持ちを伝えてるのが男らしくてカッコイイなと思わせるのだけど、林田は八つ当たりして弓をボロボロにしちゃった過去の恋愛でなかなか素直になれません。
    秀那が林田の本音に気づいてくれてほんとによかったですね。林田も素直になれてよかったです!このシーンにも涙。

    ハメ撮りネタなんだけど、すごくあまーい雰囲気の描き下ろしもキュンキュンさせられました。秀那が林田相手ににエロいことやりたい放題~!Hの時の表情がエロくて素晴らしいです。弾けるような笑顔がステキでした。何度もガン見。

  • 表題作の恋愛ルビ~→夏生がアホ可愛い。自分の黒歴史
    である夏生を傷つけて捨てるというのが目的だったのに、実際に泣き顔をみた時には虚しさしか残らなくて、いつのまにか本気になってたというのがとても良かった。お前が好きだ!じゃなくて、前は触らせなかった植木鉢を一緒に育てようと言って思いを伝えたのはとてもらしくて好き。
    ほどける怪物→弓にDVしてた事がトラウマになってて、かたくなになってるかんちゃんの姿が辛かった。秀那がどんどん林田さんに夢中になって必死にこっちを向かせようと苦労してたなという印象チャラ男頑張ったな。カンちゃんは自分の本心をさらせれる、笑顔にさせてくれる相手が見つかって本当に良かったね・・・自分から色々と距離を置いていた訳だけど「もうひとりでいたくない」のセリフにずっと寂しかったんだよね!てなった。ほんとまた笑えるようになって良かった・・・

  • 綾さんより。
    新書館 ディアプラス

    恋愛ルビの正しいふりかた
    陰キャラメガネ→キラキラ美容師・ヒロ×アホヤンキー・夏生。
    ドアホで嫌いだった夏生になんだかんだと情が移ってー、みたいな(雑
    やっぱりドロドロしてて、でも恋する気持ちを繊細に描かれてますー。

    ほどける怪物
    かんちゃんのターンだよ!!(錆びた夜でもー
    前に勤めていたブラック企業で殴られていたかんちゃんは、彼氏の真弓を殴るようになる。
    真弓とは別れたが、真弓を殴った数だけピアスホールを開けた。
    セフレになった会社の後輩、秀那は最後には「俺は 今のアンタを好きになったんだ」と。

    かんちゃんが幸せになったよぉぉお!!
    後悔まみれででも幸せに!!
    いろんな感情で人って生きてるんだなぁ…。

    絵的にはどことなく宗凛感あるけど、いい話だったよおぉ。

  • 表題+前作のDV彼氏・かんちゃんのお話で2CP。もちろん絵も綺麗なんですが、おげれつさんはストーリーの作り方、進み方がとてもお上手だと思う。どちらも展開的には王道なんですがしっかりと作られている印象。かんちゃんの救済としてはもうちょっと苦悩してくれても良かったけどw 意外とかんちゃんがエロくて嬉しい誤算でした。弓の時は攻めていたけど、これを読むかぎり受として愛されてる方が良いのかも… いっぱいいっぱい後悔して前を向けたのなら良かった… 表題のおバカなヤンキー受も可愛かったです。

  • こっちのほうが好き…かんちゃん……
    ていうかぼろぼろのサラリーマンが好き……あんなに目に光があったかんちゃんがここまで昏い目をしてるの切なすぎ……
    それよりも薊がドストライクすぎてびっくりした。ほもっつーかかんちゃんがいかに落ちていったかってだけだけど。

  • あ~DVしてた男が受に転じる尊さよ(*´Д`)ハァハァ つり目でヤンキー気質短気トラウマ有ツンデレピアスたまりません!表題作も胸キュンでよかったですが、かんちゃんスピンオフに全てもっていかれました。攻がまたモテ男で女子に人気でそれにイラッとするかんちゃん可愛いです。このへんの表情とかラストの泣き顔とかほんとおげれつさんお上手です。もう互いに惚れてるっていう感情が痛いほど伝わってきます。えちも濃厚でしたがそれ以上に表情に萌えました!ありがとうございましたー大満足!

  • 『恋愛ルビ〜』高校時代、もさいメガネ男子だった弘。園芸部だったが部員はヤンキーばかり。その中でも随一アホな夏生に絡まれた続けた日々は正に黒歴史…そんな自分を変えるべく美容師になった弘は完璧なリア充だった。はずなのに…数年後、夏生と再会し一目惚れしたと告白されてしまう。同級生とバレていない事を利用して、復讐を果たすことにしたが…。

    夏生はアホのこですw でも表情がクルクルかわって、笑うと八重歯が可愛いいヤンキーです♡しかも初恋拗らせてるわ、未知の魚料理だすわ、謎のTシャツきてるわで小2かw

    めいいっぱい惚れさせて捨ててやるっ!作戦だった弘。一人だった時間を夏生と過すようになって、騒がしい日々にも慣れてきた頃。作戦を実行する前に不覚にも過去に気付かれてしまい、気が動転したまま酷く傷つけてしまった…。独りになって気づいた自分の気持ち。あの高校時代に出来なかった夏生との日々を今過ごしていたこと。その瞬間の弘の涙、印象的だったなー。ヤり方もわからなくてダサいセックスしてるはずなのに幸せそうなふたりの顔はマジ泣けました〜。69でtnk咥える夏生も可愛すぎて泣けた( ´ ; ω ; ` )

    『ほどける怪物』転職前、恋人を殴っていた林田。酔った勢いで会社のチャラい後輩を誘惑しセフレにしたものの、どれだけセックスに溺れても自分の過去を忘れることは出来なかった。好意を寄せてくれる秀那。あの写真の様に笑ってほしいという願いすら受け入れられない林田は自分を追い詰める言葉ばかりを吐く。それでも、どんなに振り回されても、秀那は一緒にいられるカタチを探してくれて…こっからはもー号泣ですよ。゚゚(´□`。)°゚。林田ってか、かんちゃんはさ、臆病だっただけだよ。だからパワハラにも耐えられなかったし…ストレスは恋人に向けられた。許してくれる弓から離れられ無かった。仕事を辞めるのも怖かった、別れるのも怖かった、何より自分が怖かった。壊れていく自分が。それが逃げなのか優しさなのかは分からないけど…その怖さの数だけ開いたピアスを見つけた秀那だから、自分の駄目な部分を見せられたんじゃないかなぁ。。かんちゃんが上下の固定がないのもそういう部分に左右されてる気がする。優しすぎるよ〜かんちゃぁあん。゚゚(´□`。)°゚。
    描き下ろしで、気がユルんだ2人のベッドでのスキンシップが修正少なめであるのですが…修正率はストーリー重視派としては気にならなかったんだけど、今回ものすごく大事だと悟りました。

  • 「錆びた夜でも恋は囁く」でDV彼氏として出てきたかんちゃんが主役のお話。あのろくでもなかったかんちゃんがこんな純情な恋愛が出来るなんてそれだけで胸熱なんですが、やはりすれ違ったり傷を抉られたり、でも最後はちゃんとハッピーエンドで良かったねかんちゃん。
    体の関係から始まり心が近づいたり離れたりしながら結ばれる過程の描写も流石おげれつたなか先生。BLなのにリアルで痛々しくてその上絵が素晴らしく綺麗!いつも引き込まれます。

    表題作のCPも好きです。受が頭悪そうな子で、こういうおバカ系男子を描かせたらこの方は日本一じゃないかと個人的に思ってるくらいお上手。加えて思いの外エロもたっぷりで大満足の一冊でした。

  • 宙ぶらりんの(ほ)がおもろい

  • 最後の笑顔が破壊的やと思いました。

全54件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

おげれつたなか
BL作品で「おげれつたなか」、非BL作品で「たなかマルメロ」と筆名を使い分けている。元々は『黒子のバスケ』二次創作メインで「たなかでござる」という筆名で活動。2014年6月、『恋とはバカであることだ』で商業誌デビューを飾る。以降、早い執筆ペースと確かな画力、表現力で一躍人気作家になる。
代表作に、2012年から「Pixiv」で不定期連載され、2016年幻冬舎から単行本化された『ヤリチン☆ビッチ部』(略称『ヤリ部』)。同作はドラマCD化、アニメ化された。

おげれつたなかの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×