はだける怪物 (上) 小冊子付特装版 (ディアプラス・コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403666087

感想・レビュー・書評

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  • 小冊子は、読むのが辛いよと聞いてはいたものの、かんちゃん(林田さんよりも、こっちの方が好き)の過去と向き合わねば!と妙な責任感で小冊子も読みました。
    もちろん、お話は救いがなくて、かんちゃんがただひたすらかわいそうなんですが、おげれつ先生の描き方が絶妙で圧巻です。だんだんと「普通」がわからなくなっていく感覚とか、悪気はないんだけど弓の言動に傷ついていく経過とか、思考力が奪われていく過程、読んでいる側に「だからかんちゃんは殴ってしまったんだ」と納得させつつ決してDVを肯定しない描写、それからブラック企業という日本社会の問題をさりげなく絡める手腕。おげれつ先生って、すごいです。

    (上)とつくからには、この巻では終わらないのだと覚悟して読み始めたからか、続くと知らずに読んだエスケープジャーニーに比べると、冷静に読めた気がします。
    帯に「好き」のその後 という言葉があるんですが、今まで「好き」から「愛してる」までを体験したことのない秀那の感情がメインで動いていくのが面白いです。
    前作の短編では、かんちゃんの心情をメインに動いていたので、秀那はこういうことを考えていたのかと感慨深いです。あと、前作でも非常にエロかったかんちゃんですが、秀那目線のかんちゃんはべらぼうにエロかったです。遊園地デート?のあとのシーンとか、犯罪ものにエロかった。かんちゃん、格好良い。

    きっとこの二人は、二人なりの結論を見つけてくれるんだろうと期待?楽観視?していますが、もしこれでバッドエンドで終わったら、号泣しちゃうと思います。それくらい、かんちゃんにも秀那にも、そして弓にも真山にも幸せになって欲しいです。

  • 『恋愛ルビの正しいふりかた』の、かんちゃんスピンオフ「ほどける怪物」からの続編上巻です。

    予め、林田が会社の後輩のイケメン秀那とセフレ関係になった経緯を知っておいた方が、より二人の事を理解できるんじゃないかと思います。…特装版の付録「薊」はですね、まんま同人誌で以前に購入してまして、センセのことだからすっごいエロだろうな~と思って読んだらもう地の底まで落ちるどんよりな悲しい話だったという…かんちゃんの弓に対する行為が許せなかったんだけど、これ読んだら涙しかないです。かんちゃんもすごくすごく苦しかったんだね…って思い直せる内容。受け止めてた弓がさらに天使だよ…!

    そして、そんな辛い思いを背負った複雑かつ扱いづらいかんちゃんこと林田を、時に優しく、時にイジワルHで翻弄する年下わんこの秀那。林田との距離感が絶妙ないい攻です。
    二人のHがとても濃厚で萌えます。
    身体から入った関係でもあり、秀那はまあ最初はノンケでもあることから、上司との潤滑交流&殆どエロ追及型で興味半分だったのかもしれないけど、今ではどんどん本気で好きになってるのが伝わってきました。
    人生初の、本気の恋ってやつですね。
    で、どう見ても林田の過去にヤキモチを焼いている…wこれが本気の証拠です。

    そして、リーマンである二人にとっての初の試練!!
    あ~!二人の素顔が、本音がたまりませんでした!
    かわいい…かわいすぎる。素直系の林田って、萌え死にます。そして、今までカッコつけたHとか、言動とか、男っぽさで年下臭をかき消していた秀那が、「オイ!どうしたよ」って林田を困惑させるくらい素直で…
    いいなぁ、こういう関係になれてよかったな~と、後半の熱く燃えるラブラブHに興奮しまくりでした←

    ここで終わってもいいと思うのだけど、大阪でまた何かひと悶着あるんでしょうか?弓との接点も見えてるし。
    それとも和解できる流れ?それとも秀那がヤキモチ焼く執着丸出しわんこになるの??
    …どっちにしても続きを早く読みたいです。

  • いやー、たなかさんは本当に才能に溢れている人だわ。素晴らしい!
    小冊子の同人誌ももってるけど、これは大判で装丁も素晴らしい同人誌に軍配はあがるものの、これが商業で付いたことに意義がある!
    この話が続くとは思ってなかったので、ちょっとビックリ。下巻も楽しみです。

  • きっと女子から見たらかんちゃんと出会う前の方が格好いいのだろうけど、今の余裕のない秀那の方がいいなぁと。かんちゃんのふと秀那び見せる表情も柔らかくなって良かった。弓も再登場してきて秀那はザワザワしてるけど、色々と過去の気持ちを決着させてまた新たな関係を築いて欲しいなぁ。小冊子はだんだんブラック会社のせいで壊れていくかんちゃんが痛々しくて辛かった、、すごく真面目な人なんだよね、きっと。

  • んあー本編はわりとこう関係性が安定してるので、どう転んでもわりと安心というか、なんですけど、小冊子がやばいです。これは辛い…。結果はわかってるし、最終的にはどっちも幸せになるのわかってても、これはしんどい…。面白かった…

  • しゅうなとかんちゃんの話をちゃんと読んでからもう一回読むとウウウウウってなる
    初見では耳穴あきまくってる元ヤンがすぐ照れる感じで、、、ってだけでえっちだなもう〜って思ってた

    あとR18絵の美しさがすごい 

  • 前作までの内容から行くと、ちょっとさらっとし過ぎてたかなという気がした。このシリーズ自体はピリピリヒリヒリとした触ると切れる刺さる感じが儚げでよかったのだけれど、上巻はまだしも下巻に関しては、もはやおげれつ先生らしくないとすら感じてしまった作品でした。無意味な行き来も多かったし、弓が出てくる必然も感じられず決着も間に合わせ感が否めなかった。。。とても残念。

  • 妹からのおすすめ!
    よくわからないところ多いなと思ってたら、これ番外編だな?(笑)
    最初から読みたい!

  • おげれつたなか先生の本でいちばん好きな、かんちゃんシリーズ!
    しゅうなとかんちゃん、二人の続きが読めて幸せです。
    かんちゃんが傷付いて後悔をしている弓との関係に区切りがつけば良いなぁ。。
    しゅうなはフクザツだろーけど、支えてあげてほしいし、二人の絆も強くしてほしい!
    登場人物全員がとても魅力的なのでみんな幸せになってほしい。

    エロ描写もはげしいけど、それよりストーリーがすごく良いです。
    下巻はいつ出るのかなー

    ちなみに、同人誌だった薊が小冊子で付いてるけど、めちゃめちゃ痛い、でもこの話を理解するには必要な前日譚。
    同人誌で既読でしたが、せっかくなので小冊子付を購入しました。

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著者プロフィール

おげれつたなか
BL作品で「おげれつたなか」、非BL作品で「たなかマルメロ」と筆名を使い分けている。元々は『黒子のバスケ』二次創作メインで「たなかでござる」という筆名で活動。2014年6月、『恋とはバカであることだ』で商業誌デビューを飾る。以降、早い執筆ペースと確かな画力、表現力で一躍人気作家になる。
代表作に、2012年から「Pixiv」で不定期連載され、2016年幻冬舎から単行本化された『ヤリチン☆ビッチ部』(略称『ヤリ部』)。同作はドラマCD化、アニメ化された。

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