愛蔵版 鉄錆廃園 (3) (ウィングス・コミックス)

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  • 新書館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403670732

感想・レビュー・書評

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  • 小説や漫画など表現方法にかかわらず、昨今の物語には「本質的な悪人はいない」という描写が多いように見受けられます。盗人にも三分の理とでもいうのでしょうか。誰のどんな罪にも幾許かの同情すべき理由があるのだ、というような。
    それ自体を否定するものではありません。悪にも理由があるのだということは真理真実の一端であると思います。しかし、それって上手に描けないと何だか胡散くさいように見えてしまうことがあるのも事実ではないでしょうか。

    この漫画もまた本質的な悪人は出てこない物語です。
    魔物や罪びとであろうとも、それどころか存在理由からすれば悪でしかない「魔王」であろうと、かれらが罪を犯す(ある意味)正当な理由があるのだと描かれています。けれども、その罪を、悪を、この物語は単純に赦免しようとしません。一切の赦しや同情を排して罪を罪として抉るように残酷に描きます。
    それゆえに、この物語で描かれる悪は読者の共感の届かない、なのに共感したいと願ってしまう、そんな罪として描くことに成功しているように思えるのです。

    完結まであと1巻。物語の終わりが待ち遠しいような、終わりを見届けるのが苦しいような、もったいないような、そんな気持ちを抱きつつ、あと1巻です。

  • 3巻はラストまで書ききって、途中からの外伝を4巻に持っていった方が良かったかもしれない。
    ここまで読んでようやくキャラの区別がつくようになってきた…。

  • エリス様とヴァレリーの番外編「エリニュス」がすごく好き。同じく番外編の「オーロラ×オーロラ」はカラとシューサーの話。このへんは主要キャラだけれど、敵味方問わず端役にまでドラマがあるのがこの作品のすごいところ。

  • 大きなストーリー的には魔物と人との全面戦争。細かい所では色々なキャラがそれぞれ逃げてた所に向き合わざるを得ない状況になってくる巻。
    前刊行時各巻に納められていた番外的短編が2つ、今まで雑誌掲載のみで今回初収録となる番外短編が1つ収録されています。
    しかし、カラが好きなので嬉しいのですが、アレは未読の人には思いっきり4巻のネタバレになっちゃってるんじゃ……

  • 待ってたよ!!でもここらはまだ読んだ事のある所かなw

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