百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)

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  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403670855

感想・レビュー・書評

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  • 実体験に敵うものなし。農業すごい。北海道すごい。泣く牛に脳内BGMはドナドナ。楽しい中にも日本の農家の苦悶が垣間見える。

  • おもしろすぎる
     北海道農家の実態(?)がおもしろすぎて、たしかに不良とか出なささうだわと思った。だって自給自足だよほぼ。こんな生活してたら生半可な都会人よりメンタルお化けになるわな。ギャグセンスも光ってるし、なによりかういふ育ちだからか、動物がうまーくデフォルメされてます。エッセーマンガ、うまいです。

  • なんとなく農業やってる人から見ると、荒川先生の北海道農耕は長野他のお百姓と違ふなぁとか なんとなく思った。

  • リズムが良くて面白かったです。
    銀の匙はこの基盤があって描かれたんだなぁと思いました。
    農家ってタフですね。
    でも“生きてる”って事を感じられそうな職業だなぁと思いました。

  • 【次男蔵書】「銀の匙」も切っ掛けは息子だった。北海道開拓農家の子として生まれ育ったことが、存分に漫画に生かされており、著者のユーモアのセンスと相まってすごく面白い。食料自給率のくだりから北海道独立への着想は、本州に住んでいながらも共感を覚えた。農業高校のエピソードは、そのまんま「銀の匙」だね。

  • 北海道に行きたくなります。
    そしてじゃがいもとかジンギスカン(ほぼ輸入だが)とか
    おいしいソフトクリームとか食べたくなります。

    近頃 都会では農ブームですが、こっちはマジでガチです。
    その潔さがたまりません。
    (丁寧な~とか 癒しの~とかじゃなく、自然と人間はもともとは食うか食われるかの戦いを繰り広げてきたんだな・・と思い知らされます。)

  • 北海道の農家の実態がわかる。考えさせられる内容も多く、面白いのに深い。日本の第1次産業をもっと応援していきたいと思いました。
    荒川さん、今話題のTPPについてはどうお考えか気になります。
    「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。

  • 「ハガレン」も著者のことも知らなかったが、
    最近の牛乳の生産調整やバター不足のニュースを読んでいて
    何が現場では起きているのか、
    酪農家の現状が知りたくなり読み始めた。

    著者が生まれ育った北海道での酪農業を題材にしたエッセイ。
    1日たりとも休めない畜産業の厳しさ、
    行政や天候に左右される不安定さもありながら
    それらをユーモアで吹き飛ばすタフネスぶり。

    自然の厳しさや消費動物・産業動物の残酷さを
    こんなにウィットに富んで描けるのはすごい。
    人間は命をいただいて命をつなげていることを実感できる。

    うちの実家も農業を営んでいるが、
    北海道の農業はスケールがでかいな。
    地元でもGWはちょうど田植えの時期にあたるから、
    両親にどこかに連れて行ってもらった記憶は自分もないなあ。

    何よりタイトルの「百姓貴族」に驚いた。
    新聞やテレビで百姓は差別用語とされ、表記では
    「農業従事者」などと言い換えるのが望ましいとされている。

    しかし、百姓とは本来「あらゆる姓名」を指した言葉で、
    転じて「一般の人民」を意味する。
    言い換えれば「百姓とはあらゆる職業の根本である」ということ。
    そんな職業の根本であるはずの百姓が
    差別用語になっているのか不思議でたまらない。
    いつからそんなことになってしまったんだろうな。

    重さと軽さが共存している不思議なエッセイ。
    右下のパラパラマンガが笑える。

  • 漫画家になる前の百姓生活を振り返ったコミックエッセイ。産前産後もほとんど連載を休まなかったという荒川先生の凄すぎる体力の理由が非常によく分かる。これからは食材は出来るだけ国産を買おう。銀の匙、読みたいな~。

  • 農家の常識は社会の非常識!

    そんな百姓貴族は水不足なら牛乳を飲めばいいと思い、牛肉不足なら羊肉食べればいいと考えるほど…

    でも実際は大変だよね。マンガだから面白く読めるけど、国から生産量の調整をさせられたすぐ後にもっと生産量増やせと世間から言われたり。荒川家の生活スケジュールなんかあり得ないし!死ぬよ、普通の人…最近、お手軽農業みたいなのもあるが、どんな風に見てるのかな?

    いずれにしても、読んでよかった!
    知るということは大切だ。

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著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)、『獣神演武』(スクウェア・エニックス)、『百姓貴族』(新書館)。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

荒川弘の作品

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