- Amazon.co.jp ・マンガ (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403670855
作品紹介・あらすじ
マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される-年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって"百姓貴族"ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。
感想・レビュー・書評
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作者は元酪農・農業家でその立場からのエッセイコミック。
牛乳が余るから生産調整しろと減らすと今度はバターを作る牛乳が少ないから増産しろなど、政府の生産者側への風当たりは風見鶏。
でも、農家は食べ物を作るという仕事への誇りは高く持っている。
生き物や自然相手の職業である酪農、農業。
こんなにも努力の末に生産してもらっているのに消費者の私たちは安易に食べ、捨てたりしてしまっていることへとても申し訳なく思った。
魚肉は命をいただいているのですよね、もっと大切に食べなければと改めて思いなおした。
こういった普通の農家さんたちが日本の食を支えてくれている。ありがとう。
満足度★★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
農業のこと、何も知らずに育ったもんで、本当に面白く読みました。ゲラゲラ笑いつつ、真面目にもなりながら、農業のリアルを知ることができました。
ヴィーガンの考え方を知って、なるほどなぁと思ったこともあるんですが、動物にしろ植物にしろ、他の命をいただいて私は今日も生きています。
植物だけを食べるにしたって、それはいろんな虫や動物や水や土がバランスよくあるからできるわけで、何を食べるにしろ私はやっぱり他の命を犠牲にして、生きながらえている。
だから、ちゃんと感謝して、必要な分だけを食べる。できるだけ捨てないで。
そしてお肉も魚も乳製品も卵も美味しくいただきます。食べさせてください。農家さんありがとう!
昨今の物価高、家計は苦しいけれど、余裕のあるときは地産地消と飼育環境にこだわった食材を買ってみたりして、できることはやりたいな、なんて思ったりしながら、
ゲラゲラ笑って読みました。ねぇ、お父さんすごすぎ!面白すぎ笑 -
荒川先生、面白すぎる!
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農家すごい…。
タフなエピソード満載。
なりたくても生まれついた農家以外にはなかなかハードル高い。
そういうところも貴族っぽいねー。
とは言え、もっと農家増えてほしいような。
食料自給率低いもんね。
農業の課題とか、農家以外の人が知るのにもいいと思う。全くそんな堅い漫画ではないんだけど(笑)。
世間の常識が農家の非常識、とも言えるよね。
そして作者が女性って今知りました!
女性でもこんなタフネスになれるんだなと思うと、自分も頑張ろうかなと思う。 -
面白そう!と思ったけど本当に面白かった
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農家の皆さま、ほんといつも美味しい食べ物作ってくれてありがとうございます!!!!
て改めて心の底から思える漫画。
睡眠時間も少ないし、体も頭も使うし、ほんと農家って大変なんだなぁといろいろ笑いつつも学べる内容でした。
しかし作者はこんなハードスケジュールの中でどうやって漫画読んだりしてたんだろう?
どうにかなるもんなんかな?-
2014/04/01
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3巻でその秘密が明かされていました。作者さんは人並みはずれた体力をお持ちのようです。。。凄い。。。3巻でその秘密が明かされていました。作者さんは人並みはずれた体力をお持ちのようです。。。凄い。。。2014/05/06
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ご飯を食べるとき、「いただきます」と手を合わせる本当の理由を教えてくれる一冊。
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ほのぼのエッセイの「農家の嫁の事件簿」とは違ってずーっと笑いっぱなしのエッセイでした!荒川先生と担当さんとの会話が面白い。祖父母が米農家なのですが、全然畑の違う農家・酪農・農業高校の実態や知らないことばかりで勉強になります。さて、2巻と銀の匙買わねば。
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面白かった!
牛は頭がよくて、家畜運搬車に乗せられるときに泣く牛もいる、ってところではグッときました。
うちの子どもの小学校では近くの牧場で牛を一頭借りて世話をする、ということを4年生がやるのですが、事前体験で牧場にお邪魔したときに、まさに子牛の出荷に立ち会ったことがあって。
牧場の奥さんの、「見送る時はちょっとしんみりした気持ちになったりもするけど、あとでその子牛が売れた明細を見てニヤッとするんです」との話にウケた記憶もよみがえりました。
第1次産業に従事する人たちは国の宝だと思います。 -
実体験に敵うものなし。農業すごい。北海道すごい。泣く牛に脳内BGMはドナドナ。楽しい中にも日本の農家の苦悶が垣間見える。
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おもしろすぎる
北海道農家の実態(?)がおもしろすぎて、たしかに不良とか出なささうだわと思った。だって自給自足だよほぼ。こんな生活してたら生半可な都会人よりメンタルお化けになるわな。ギャグセンスも光ってるし、なによりかういふ育ちだからか、動物がうまーくデフォルメされてます。エッセーマンガ、うまいです。 -
なんとなく農業やってる人から見ると、荒川先生の北海道農耕は長野他のお百姓と違ふなぁとか なんとなく思った。
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リズムが良くて面白かったです。
銀の匙はこの基盤があって描かれたんだなぁと思いました。
農家ってタフですね。
でも“生きてる”って事を感じられそうな職業だなぁと思いました。 -
【次男蔵書】「銀の匙」も切っ掛けは息子だった。北海道開拓農家の子として生まれ育ったことが、存分に漫画に生かされており、著者のユーモアのセンスと相まってすごく面白い。食料自給率のくだりから北海道独立への着想は、本州に住んでいながらも共感を覚えた。農業高校のエピソードは、そのまんま「銀の匙」だね。
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北海道に行きたくなります。
そしてじゃがいもとかジンギスカン(ほぼ輸入だが)とか
おいしいソフトクリームとか食べたくなります。
近頃 都会では農ブームですが、こっちはマジでガチです。
その潔さがたまりません。
(丁寧な~とか 癒しの~とかじゃなく、自然と人間はもともとは食うか食われるかの戦いを繰り広げてきたんだな・・と思い知らされます。) -
北海道の農家の実態がわかる。考えさせられる内容も多く、面白いのに深い。日本の第1次産業をもっと応援していきたいと思いました。
荒川さん、今話題のTPPについてはどうお考えか気になります。
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。 -
「ハガレン」も著者のことも知らなかったが、
最近の牛乳の生産調整やバター不足のニュースを読んでいて
何が現場では起きているのか、
酪農家の現状が知りたくなり読み始めた。
著者が生まれ育った北海道での酪農業を題材にしたエッセイ。
1日たりとも休めない畜産業の厳しさ、
行政や天候に左右される不安定さもありながら
それらをユーモアで吹き飛ばすタフネスぶり。
自然の厳しさや消費動物・産業動物の残酷さを
こんなにウィットに富んで描けるのはすごい。
人間は命をいただいて命をつなげていることを実感できる。
うちの実家も農業を営んでいるが、
北海道の農業はスケールがでかいな。
地元でもGWはちょうど田植えの時期にあたるから、
両親にどこかに連れて行ってもらった記憶は自分もないなあ。
何よりタイトルの「百姓貴族」に驚いた。
新聞やテレビで百姓は差別用語とされ、表記では
「農業従事者」などと言い換えるのが望ましいとされている。
しかし、百姓とは本来「あらゆる姓名」を指した言葉で、
転じて「一般の人民」を意味する。
言い換えれば「百姓とはあらゆる職業の根本である」ということ。
そんな職業の根本であるはずの百姓が
差別用語になっているのか不思議でたまらない。
いつからそんなことになってしまったんだろうな。
重さと軽さが共存している不思議なエッセイ。
右下のパラパラマンガが笑える。 -
漫画家になる前の百姓生活を振り返ったコミックエッセイ。産前産後もほとんど連載を休まなかったという荒川先生の凄すぎる体力の理由が非常によく分かる。これからは食材は出来るだけ国産を買おう。銀の匙、読みたいな~。
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農家の常識は社会の非常識!
そんな百姓貴族は水不足なら牛乳を飲めばいいと思い、牛肉不足なら羊肉食べればいいと考えるほど…
でも実際は大変だよね。マンガだから面白く読めるけど、国から生産量の調整をさせられたすぐ後にもっと生産量増やせと世間から言われたり。荒川家の生活スケジュールなんかあり得ないし!死ぬよ、普通の人…最近、お手軽農業みたいなのもあるが、どんな風に見てるのかな?
いずれにしても、読んでよかった!
知るということは大切だ。