暴れん坊本屋さん・完全版 ~棚の巻~ (ウィングス・コミックス)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 395
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403671258

感想・レビュー・書評

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  • 書店員との兼業漫画家であった久世番子先生による実録お仕事エッセイマンガの『平台の巻』に続く後半。引き続き、だいたい20年〜10年前くらいの話題内容。

    登場する当時の主な新刊書籍は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『世界がもし100人の村だったら』『魔法の杖 THE ORACLE BOOK』『ぼくの靴音』など。『ぼくの靴音』の’間’は実物をぜひ読んでみたい!

    この巻も実にリアリティー溢れる書店エピソードの数々が楽しい。
    〈コツコツ分冊百科〉の悲喜交々。確かに時折めちゃくちゃ欲しくなるやつが発売されるんだけど、絶対途中で買わなくなるか作らなくなるか置き場所がなくなるか、とにかく手は出さないでおこう。今でもTVCMを流してるのはよく見るから確かな需要はあるんだろうな。
    〈帯は短し恋せよ乙女〉でのオビトークは超面白い。私は基本買ってそのまま派ですが外して挟む派とかカバーの下につける派とか新発見。カバー下につけるって意外と良い気がする。棚から抜いたらくちゃくちゃになってるオビとか児童書売場の荒れ果てたオビとかあるある過ぎる。オビを外したら「下はいてません‼︎」(p125)は爆笑。
    〈ラララ・ランキング♪〉の「離婚して慰謝料億取って激太りして頼まれてもいないのにヘアヌードになった××××⁉︎」(p168)って誰?気になる〜。

    書店員さんによる「おすすめしづらいおすすめ本」(p240)ってなにげに良いコーナーになる気がするぞ。「この巻までは面白いんだけど」とかは確かに紹介しにくいけど逆にそそられる。

    新書館営業のかーやまさんは今頃は偉くなられていたりするのだろうか。

    「子どものころの書店の思い出」(p227)は切なくなるね。私が使っていたのはそこまで大きくない駅だったけどもコンコースに1軒、東西出口前に1軒ずつ、ちょい離れて更に1軒と計4軒も個人書店があったもんなあ。それぞれ子供ながらに居心地に違いがあって、その日の気分や年代によってお店を変えたりしてましたね。現在は全てなくなってしまいましたが…。

    目的買いはもちろんするけれど、書店の棚を時間を忘れてじっくり見てついでの本を探す体験の楽しさはやめられないものがあります。年に一度くらい、お財布を気にせず目に付いた欲しい本をバーっと買い漁りたいものですね。そうすると大概は持ってる本をダブらせて落ち込む事もありますが、それはそれで、まあ。

    書店で本が買えることのありがたみを今一度心に銘じつつ、また明日から頑張りましょう。


    1刷
    2023.10.9

  • 番子さん好きです!下巻は上巻以上の面白さ!

    図書券を換金したい子供が立てた作戦(めっさ可愛い!)に癒やされ、早朝のハリポタ販売作戦に爆笑し、本屋さんに生息する妖怪について学び、とにかく始めから終わりまで大満足。
    こんなに読み応えのある漫画はなかなかない!と思う。
    あと万引きネタとBLネタが上巻より控えめ(?)なのも個人的には嬉しかったかも。

    描き下ろしもとっても素敵。
    何回も行きたくなる本屋さんてこんなお店。
    清潔で本が見やすい店内、聞いたことに誠実に答えてくれる店員さん、大好きな本が大切に扱われていると感じられる空間。
    そんな本屋さんで過ごす時間こそ至福だと思う。

  • 通常版の1、2、3巻を読んですぐ完全版を読んでも
    何度でもおもしろい暴本っ♡

    本屋さんの楽しさと苦悩が詰まっていて愛おしい。

    楽しみの本販通信の棚づくりの苦労と楽しみも、週刊の分冊系の
    完結→すぐちょっと変更した創刊のくだりもおもしろかった[*Ü*]

    かーやまさんえかきうた、早速かーやまさん書いてみようー♡

  • 図書券懐かしいねぇ… 分冊百科も週刊日本の神社だけ完走したっけ。店頭ではバックナンバー見つけられないし、取り置きですごいことになるし大変。皇室の方々が読んでいると紹介された本といえば、最近では上皇后陛下のジーヴスかな。帯なしよりも帯ありを選んでしまうなー。

  • 平台編でも出ていたけど、久世さんは中村文則さんと同級生なんだとか。「あと君の本の装幀ってどうにかならない?」は笑ってしまった。確かになあ。

    本のタイトルもわからない状態で本屋さんに来て「あれある?」という人何気にけっこう多いのだろうなあと思う。

    ちょこちょこBLネタが挟まれるので万人におすすめしていいものなのかどうか迷う。

  • 暴本、完全版その2です。暴れん坊本屋さん+本販通信2010~2012+暴れん坊営業さんセレクション+描き下ろし。描き下ろしは本屋さんでの風景。

  • 書店内大流行中の暴本!完全版の下巻。

    上下巻合わせて結構な内容量。面白かったので楽しい時間でした♪♪棚の巻の最後のページを開いたとき「もうお別れなのか」ってちょっと寂しくなった。

    書店員って大変だし落ち込むことも多いけれど、楽しみたい、頑張りたいって思える本でした!書店員の素敵な部分をまた知ることができた。ありがとうございました!

  • 内容は興味深い、ではある。
    主人公が、できればもう少し可愛ければ、もっと親しみが湧いた気はする(-_-;)

    本屋関連の方、本屋好きな方は楽しめると思いますが、内容を縮めて1冊くらいでちょうどいいかも(-_-;)

    各話の1ページ目、後半は少し変化がありましたが、前半(平台の巻)はワンパターン臭があったのも残念。

    払ってもいい金額:500円

  • 2017年5月26日に紹介されました!

  • 上巻に続いて読了。

    書店の新人教育にも使えそう(笑)

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著者プロフィール

愛知県出身。
2000年、「月刊ウィングス」(新書館)の『NO GIRL,NO LIFE!』でデビュー。書店でのアルバイト経験をもとにしたエッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』(新書館)で注目を集める。代表作に、近代日本文学を題材にした『よちよち文藝部』(文藝春秋)。ストーリー漫画では、若き女帝と侍従の少年の恋を描いた『パレス・メイヂ』(白泉社)がある。

「2022年 『ひらばのひと(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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