- Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404032584
感想・レビュー・書評
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2005年8月18日読了。
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とにかく泣いた!悲しさの涙もほっとした涙も色々感じた満足の一冊でした。
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最後は涙が出た せつない
ただもっとみんな幸せになってほしかった -
最後は泣けて泣けてしょうがなかった。 人間は愚かで弱い。 読んでいてとても辛かったのは事実だが、この作品で久しぶりに、自分の思い上がりの気持ちや、都合のいい幻想を戒めてもらった。 そしてほうを取りまく人たちのそれぞれの優しさに心が救われた。
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ラストで「ほう」の名前に当てられた漢字にほろりときた。
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讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作。
2013.5月 再読
一度目に読んだ時は、あまりにも悲しい事ややりきれない事が多すぎて、読み終えた後も放心したようになってしまって感想を書けなかったのを覚えている。
何よりも彼女がいなくなってしまったことが本当に悲しかった。
あまりにも巨大な力の前で何も出来ず、納得できるような答えを作り出して、自分をも騙しながら生きていく人々。
頭ではわかる。そうするしかないのだ。そうすれば収まる。
でも、心は抵抗する。
どうすることもできないけれど、そんな中でもたくましく生きていく人もいれば逃げ続ける人もいる。
読んでいてこちらまで苦しくなってしまう。
でも、宇佐の明るさやひたむきさに、馬鹿がつくほど純真で素直なほうに何度も救われた。
ほうが加賀様に手習いをしてもらう所はすごく好きな場面です。
加賀様もこの子にどれほど救われただろう…。
でも加賀様の絶望や悲しみはあまりにも巨大でああするしかなかったのかもなぁなんて思う。
ほうは、阿呆のほう。
でも道を知ることができたから「方」に。
そして、いつしか「宝」に。
ほうがこれから幸せになりますように。もう大切な人と二度と離れませんように。
そう願ってしまう。
それにしても、武士というものは、何て生きにくくて面倒臭い生き物なのか…。 -
2006年3月20日読了。
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「悲しい話」ってしてあったけど、ホントだ。もう後半からが読むの重くてつらくて。「あーもう読みたくない!」と正直思ってしまった(面白くない、という意味じゃなくってね)。でも読まずにいられないんだよねえ。とはいえ好感持てる登場人物が多いだけに、その行く末にはショック受けっぱなし……(涙)。
でもまあ後味はそんなに悪くないかな。「悲しいだけの話」ではないし、わりに救いのある結末ではあると思うし。結果的には好きだし、いい作品だと思う。でもなんというか、普通に「感動」とかそういうのを求めて読むにはふさわしくないなあ、と。それなりの覚悟が要りそう。 -
2009/11/22完讀
建議圖書館採購之後被接納,終於借到這本小說。可惜上下冊由於預約的關係,閱讀只能錯開。
讀完之後沒多久,新潮社就文庫化了。在書店把児玉清先生精采的解說看完,他說據說這是宮部本人認為最難寫的一本小說,好幾次想要求編輯放棄連載。的確這本書讀起來很不輕鬆,故事太過悲傷,心理面感覺相當沈重,何況是苦心構築這個虛擬世界的作者本人!閱讀感覺有些中斷,讓我很難完整地感受,第一次讀完我覺得這本真的可以說是宮部的傑作之一,如果要更深入地說明沈澱在胸中那複雜的讀後感,或許要再讀一次才能更正確地感覺吧。 -
上下読みました。
歴史物、すごく苦手なんですが、これは早く次が読みたい!という気持ちになりました。
「ほう」が健気。
「宇佐」が男前で素敵。
可哀想な境遇の中、二人を助けてくれる良い人が必ず現れてホッとする。
私的には「赤いほっぺの吉野さま」(下に登場)が好きだった。
どんどん読めてしまうけど、後半ちょっと飽きてしまいました。
上の方が面白かったな。