黒牛と妖怪 (新人物文庫 か 1-1)

著者 :
  • 新人物往来社
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本棚登録 : 61
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404037022

作品紹介・あらすじ

江戸が東京と改まった明治の世。幕府の崩壊で二十三年間の幽囚の身を解かれ、文明開化のすすむ東京に舞いもどった男がいた。かつて幕府の要人として江戸市民から「妖怪」と恐れられた洋風嫌いのその老人が、密かにたくらんだ奇想天外な一件とは…。歴史文学賞受賞のデビュー作「黒牛と妖怪」、黒船撃退に破天荒な戦法でのりだした長屋住人の騒ぎを描く「新兵衛の攘夷」ほか、「檻の中」「秘伝 阿呆剣」「爺」の五篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 20190409 読了

    覚書 5編
    黒牛と妖怪   陸蒸気(おかじょうき)  
    新兵衛の攘夷  黒船襲来 
    檻の中     勝海舟の父
    秘伝 阿呆剣   涎 梅干し
    爺       平手正秀 信長&濃姫 

    「黒牛と妖怪」は、第17回歴史文学賞受賞作品。
    「妻は、くノ一」や「女だてら 麻布わけあり酒場」
    両シリーズが面白かったので、デビュー作を読んで
    みたくなって購入。胸きゅん♪なくてそれだけが残念。
    でも、どれも面白いお話でした。
    次は「耳袋秘帖」シリーズかな。

  • デビュー作と言えるこの本。他の長編シリーズを読むとわかるのだが、すでにこの時、この作家は、自分のフィールドを決めて居たのであろう。興味深い対象を見つけ、物語を描きあげることに、決めて居たのだ!短編傑作集。

  • 新刊の「喧嘩旗本 勝小吉事件帖」を読む前に、勝小吉の一作目が収録されているとのことで読んでみた。風野さんのデビュー作。
    5編からなる短編集。どの作品にも風野さんらしいユーモアが漂い楽しめたが、最後の「爺」でしんみりと終わるところがまた印象的だった。

  • 信長ものとして『爺』のみ。
    平手のお爺ちゃんの自死について、そーゆー説もありかと。
    風野さんが殿と濃姫が仲良い派で良かった(*´ω`*)

  • 明治だったり幕末だったり江戸だったり戦国だったり。ひょうひょうとした人物がひょうひょうと生きて死んでいくので無性にさわやか。「新兵衛の攘夷」のどんちゃか感が面白い。

  • 1話読んで積み。
    妖怪のお話かと思ったら、違った…。
    ちょっと、時間がかかる。

  • 表題等5話の短編集。表題は風野さんのデビュー作だそうです。
    戦国関連は1話「爺」のみで平手政秀の苦労と自刃の隠された理由が描かれています。相変わらずと言えば良いかとにかく破天荒な信長とラブラブ濃姫、それに振り回されつつでも実は…といった感じ。平手さんは終始可哀想な感じでしたが、最後の場面の夫婦が個人的に好物でした。

  • 2009.08.11
    江戸明治あたりを背景にした短編集。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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