沖田総司 (新人物文庫 お 2-1)

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著者 : 大内美予子
  • 新人物往来社 (2009年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404037374

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沖田総司 (新人物文庫 お 2-1)の感想・レビュー・書評

  • 清潔で明るい、王道の“白”沖田さんでした。
    沖田に関して、曲者だったり不思議ちゃんだったりという解釈の多い昨今の本を読みつけていると、誰からも好かれていい子すぎるのが物足りなくもあるけど、悩める人間的な総司が逆に新鮮。

    歴史的な筋は深追いすることもなく、さくさく軽く読める感じ。少し前まで読んでいた緻密な木内作品と比べると、ほんとにあっさりに感じてしまったけど、その分、総司や周囲の人間たちのたわいもない生活ややりとりが描かれているかな。

    新選組の歴史の後半って面白い部分なのに、沖田は病が重くなることもあって、あまり事件の中心に関われなくなっちゃうんだよね。
    でも、この話は沖田の物語なので、後半になっても史実を曲げない程度に随所に顔を出していて、それがいいような悪いような。

    とりあえず、土方さんの思考が、総司中心に回っているのがスゴい(笑)。別れのシーンも熱かったけど、よもや風邪&看病なんて王道ネタがくるとは^^^^

    とはいえ、沖田の人の良さも、土方との絆も、鼻につくほどではないのがいいと思う。
    他の女性作者の新選組もので、全然ダメだったものはダメだったので。

  • 新撰組一番隊組長・沖田総司の一生を、史実を軸に書かれた物語。彼の性格や人格は作者の大内さんが文献などを基に作り上げたフィクションだが、そのキャラクターは今でも多くの読者に愛されていると思うし、私も気に入っている。

  • 新選組本での紹介やレビューなどで評判が良いようなので読んでみたのですが、これは!

    中盤までは普通に面白かったのですが、後半~終盤にかけてがいい。新選組の第一線から離れざるを得ず、病床の日々となるのですが、そこでの闘いは病魔だけでなく、まさに命そのものとの闘いでした。
    この時代と今の時代。あの時の彼らと今の自分たち。命の重さは同じでも、その重みは全く違ったのだと思わずにいられません。
    油小路の変の後くらいからその描写が強くなり、土方との別れには熱く苦しいものがこみ上げてきました。常に冷徹な指示を下す土方が、病の前にも後にも沖田には心を寄り掛けられる様子が、また切なくなります。

    他には好みとして馬の初霜や、谷の介錯のいざこざや桝屋での斎藤とのやりとりが良かったです。

    画像が出てこないのですが、私が読んだ本の表紙カバーは沖田総司自筆書簡のもの。同じ出版社と出版年のはずですが、私は断然そっちの方がいいのに、古本で探すしかないのだろうか(涙)

  • 9年ほど前単行本で一度読んだけれど、文庫になったということでまた手に取ってい読み返した。
    新選組小説の中で一番好きだ。
    そして、大内さんの沖田が私の理想の沖田でもある。

    大内さんは本当に沖田を丁寧に暖かく見守るように描かれていて、
    優しい文章だ。そのぶん歴史事項などは軽く流されているが沖田自身も時勢には疎かったようであるし、沖田目線が最後まで貫き通されているように思う。

    新選組のおすすめしたい一冊。

  • 燃えよ剣と出逢い一瞬にして土方ファンになってから新選組に関連する書籍や縁の地を訪れました。そして土方歳三が弟の様に見守ってきた沖田総司も勿論大好きです。念願の沖田忌にも行っちゃいました。
    大内氏の描く沖田像は純粋無垢で子供に好かれ、悪戯っこ…でも剣を持ったら誰もが認める天才剣士。絵にかいたような沖田総司の教科書的な1冊。沖田好きは外せないと言えるでしょう。
    土方を送り出す所は涙ものでした。最期を知ってるだけに切なくなってくるけど、女性ならではの綺麗な文章と最後まで純潔な総司の描写が好感です。沖田総司入門編にお薦めです。

  • あらすじはいつもの新選組の物語。
    女性が描く新選組は初。
    アマゾンのレビューで高評価だったので読んでみた。
    劇的過ぎず、淡々と描写が進んだので、さーっと読んでから一歩遅れてぐっとこみあげてくるような場面がちょいちょい。癖もなく読みやすく王道と言った感じなので、新選組ものが初めて~の人にはお薦め。

    もはや新選組の話は読み過ぎてて新しく何が得られるという訳でもないんですが、読むたびにあの時代の若者のエネルギーが今の日本の土台になっていると感じて、彼らの意志や熱を継いでいきたいと血が滾る思いがします。

  • 新選組の沖田総司を描いた小説です。
    高校の図書室で初めて読んだのですが、これは総司の小説ナンバーワンではないでしょうか。
    彼を描いた作品には、汚れなき純粋さを強調した温かいものと、刺客としての苦悩を強調した冷たいものとがあると言えますが、これはそのどちらでもありません。
    粛正に加わる総司にも目を背けず、彼の内面的優しさと、刺客としてのダークな部分を、両方の面から丁寧に描いています。
    この小説に勝る美しい沖田総司はいないと思うのですが(笑)、実は彼の外見に言及する記述がほとんどないのも特徴です。
    どこにも美貌とは書いていないのに、読み進めていくうちにピュアな青年が自然と思い浮かんでくる、そんな作品です。
    これを読むと、あっという間に総司と土方のファンになってしまいますのでご注意下さい(笑)。
    史実を適度に扱いつつドラマを描いている感じですが、新選組の物語を楽しむという意味において、この小説は本当に素晴らしいです。

  • 友達に貸してもらい読みました。
    あまり幕末期の歴史に詳しくはないのですが、なるほど新撰組は浪漫なのだなと思いました。 

    沖田総司はやはり美男に描かれるのだなぁ。
    ちょくちょく出てくる山崎さんがとても良い人で
    私は泣きそうです。

  • [内容]
    新選組が鳥羽伏見の戦に敗れ、大坂を去る日、ただたんにくたくたに疲れ、望郷の念にかられた者もいただろう。自分の未来に絶望した者もいただろう。だが、彼らはまちがいなく激しい剣の日々を闘った英雄の群れだった。なかでも若き剣士・沖田総司は心やさしき詩的な行動者であった。芹沢鴨を斬り、松田重助、宮部鼎蔵、吉田稔麿を斬り、隊員山南敬助切腹の介錯をした沖田総司―その二十五年の光芒の生涯は歴史であり、伝説である。

    --
    歴史的文面?だから少し読みづらさはあるけど、史実に忠実で面白かった。沖田は美形だったと聞くけど、実際どうなんだろうか。病に倒れても尚剣士としての誇りを持つ彼に、真の強さを見た。

  • この小説の沖田さんは、綺麗すぎず、格好良すぎず、心の弱い部分も垣間見れて若者らしい私の思う『沖田総司像』に近かったです。
    そのおかげでとても入り込みやすく、親近感も湧いてどんどん読み進められました。

    さりげなく書かれた沖田さんの行動一つ一つに彼の性格が出ていて、でもどこか影があって。分かり易そうで分かりにくい。
    兎に角沖田さんの魅力に引き込まれた作品でした。

  • 25歳。あまりにも短い一生。限りある命の中にあるその一瞬はとても貴く眩しいものだと思う。生まれ落ちた時は違えど、感じ考え思うがままに生きていければ幸せなのだと思った。
    状況は異なるものの奇しくも沖田さんと同じ頃に死を意識したなぁ。でもこうして今も、それこそこんな平穏な時代に生きている。
    天命は何か、自分の意志、役割、そんなものがあるかはわからないけど、自分を見つめて、周りを慈しんで過ごしていけたら良いなぁ。
    まだまだよそよそしい世界と歩調を合わせられたら…きっと生の実感を強く感じられるんじゃないかなぁと思う。
    でもやっぱり新選組一番隊隊長、かの時代に生きた男なのだから、烈士として描かれる姿の方が好きだ。

  • 新装版のスカイエマさんの装画に魅かれて手を伸ばした作品。
    (新撰組の小説はそれほど冊数を読んではいませんが、)殺伐とした時代のはずなのに人のぬくもりを感じる、どこか人をほっとさせる作品だと思います。
    事あるたびに装画を見返して、この作品にぴったりだなぁと思いながら読んでいました。
    ジャケ買いの価値、あると思います。

  • 沖田総司の話としては勿論、新撰組自体の物語としても、“基本”をしっかり押さえて綴られています。
    この沖田像は好きですね。透明感あふれている印象です。

  • 沖田総司が好きだったため、今までの印象が崩れたら…と思って手付かずになっていた本。

    でも、そのまんまの沖田総司でした。

    今の作家さんたちは、この本を参考に沖田総司を描いてるのでしょうかね?

    知らないことも新たに知ることができ、楽しい1冊でした。

    でも、心の何処かで、沖田が労咳で死なずに隠れて生き延びていて欲しいと、どの本を読んでも思ってしまうのです。

  • 沖田総司の人生って、新撰組ファンなら誰でも知っている。
    けど、この本は、誰もが知っていることはあまり書いてなかったので、それがまた新鮮でよかったです。

  • 初めて、新撰組に関する本を読みました。沖田総司の一生が描かれていますが、そこに関わる人達のこともかかれていました。切ない内容になっていますが、沖田総司の純粋で淡々としている部分を感じました。山南さんのところは本当に切なかったです。本当に素敵な本に出会えました。

  • 新撰組の凋落と共に、徐々に死に近づいてゆくその姿が、季節の移ろいと共に丁寧に描かれ、とても繊細。
    歴史の大きな流れや出来事はサラッと流し、人と人との心の行き交う様子を中心に描いてある点も、スッキリして潔い。
    沖田総司って人は、女流作家に描かれる方がシックリくるみたい。
    この本読んだ女性から、また沖田ファンが生まれるでしょう。
    良作です。

  • この本の沖田が一番好きです。

  • 初めて読んだ新撰組、沖田さん関係の小説。
    凄い良かったです。土方さんと別れるときの会話で
    泣きそうになりました。
    私が一番大好きな小説です。

  • 幕末物、特に沖田総司に興味があったのでいろいろなレビューで高かったこちらをやっと読めた。
    何が起こるのか流れはわかっていたけれど、切ない。
    剣士として生きていくこと、病を抱えていること、別れが訪れること、この試練に立ち向かうべく沖田総司の姿は素敵だった。
    読了後は暫く浸っていたくなり、また読みたいと思える本。

  • 司馬さんの描く土方や総司とブレることなく、それでいて
    総司から見た新選組が新鮮でとてもよかったです。

    山南の切腹ではじめて菊一文字を使う場面や、環への恋心。
    藤堂との別れ。山崎の死。姉との別れ。近藤の死。
    そして土方との別れ。

    もっとも死に近いはずの総司が次々と仲間の最期を見届ける。
    その悲しみと孤立感。
    仲間との友情。家族のように慕う近藤や土方への忠誠心。
    優しい総司の想いがひしひしと伝わり、居た堪れなかったです。
    特に土方との別れは涙なしでは読めませんでした。

  • 可愛げがあって、悪気がなくて、明るくて、人懐っこくて、優しい。
    脚色されている部分はあるのかもしれないが、様々な小説や文献を読み比べても沖田総司という人はそういう人だ。
    昔の仲間だけでなく、新撰組隊士の多くから純粋に慕われた数年間が淡々と暖かく描かれている。

    天才剣客だったことを語らなくても、あの悲劇的な最期だけをピックアップしなくても、とても魅力的な人だったんだろうと思う。

  • 十数年ぶりに再読。最近流行りの不思議っ子総司ではなく、青年剣士の等身大の心情が初々しい。土方との別れのシーンが切ない。この小説で山崎丞が好きになった。「地虫なく」の山崎も好きだけど。2012.1

  • 新選組物で大体明るいキャラて描かれる沖田総司。早逝の天才だったが故に切なさが際立ってます。

  • 思わず泣きました。
    女性作家らしい繊細な気持ちの描写とか良かったです。

    沖田総司好きな方にはオススメしたい一冊です。

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