- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404037374
感想・レビュー・書評
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9年ほど前単行本で一度読んだけれど、文庫になったということでまた手に取ってい読み返した。
新選組小説の中で一番好きだ。
そして、大内さんの沖田が私の理想の沖田でもある。
大内さんは本当に沖田を丁寧に暖かく見守るように描かれていて、
優しい文章だ。そのぶん歴史事項などは軽く流されているが沖田自身も時勢には疎かったようであるし、沖田目線が最後まで貫き通されているように思う。
新選組のおすすめしたい一冊。 -
新選組の沖田総司を描いた小説です。
高校の図書室で初めて読んだのですが、これは総司の小説ナンバーワンではないでしょうか。
彼を描いた作品には、汚れなき純粋さを強調した温かいものと、刺客としての苦悩を強調した冷たいものとがあると言えますが、これはそのどちらでもありません。
粛正に加わる総司にも目を背けず、彼の内面的優しさと、刺客としてのダークな部分を、両方の面から丁寧に描いています。
この小説に勝る美しい沖田総司はいないと思うのですが(笑)、実は彼の外見に言及する記述がほとんどないのも特徴です。
どこにも美貌とは書いていないのに、読み進めていくうちにピュアな青年が自然と思い浮かんでくる、そんな作品です。
これを読むと、あっという間に総司と土方のファンになってしまいますのでご注意下さい(笑)。
史実を適度に扱いつつドラマを描いている感じですが、新選組の物語を楽しむという意味において、この小説は本当に素晴らしいです。 -
友達に貸してもらい読みました。
あまり幕末期の歴史に詳しくはないのですが、なるほど新撰組は浪漫なのだなと思いました。
沖田総司はやはり美男に描かれるのだなぁ。
ちょくちょく出てくる山崎さんがとても良い人で
私は泣きそうです。 -
この小説の沖田さんは、綺麗すぎず、格好良すぎず、心の弱い部分も垣間見れて若者らしい私の思う『沖田総司像』に近かったです。
そのおかげでとても入り込みやすく、親近感も湧いてどんどん読み進められました。
さりげなく書かれた沖田さんの行動一つ一つに彼の性格が出ていて、でもどこか影があって。分かり易そうで分かりにくい。
兎に角沖田さんの魅力に引き込まれた作品でした。 -
沖田総司が好きだったため、今までの印象が崩れたら…と思って手付かずになっていた本。
でも、そのまんまの沖田総司でした。
今の作家さんたちは、この本を参考に沖田総司を描いてるのでしょうかね?
知らないことも新たに知ることができ、楽しい1冊でした。
でも、心の何処かで、沖田が労咳で死なずに隠れて生き延びていて欲しいと、どの本を読んでも思ってしまうのです。 -
初めて、新撰組に関する本を読みました。沖田総司の一生が描かれていますが、そこに関わる人達のこともかかれていました。切ない内容になっていますが、沖田総司の純粋で淡々としている部分を感じました。山南さんのところは本当に切なかったです。本当に素敵な本に出会えました。
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この本の沖田が一番好きです。