在日米軍最前線 (新人物文庫)

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著者 : 斉藤光政
  • 新人物往来社 (2010年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404038265

在日米軍最前線 (新人物文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊行。青森県の地方紙、東奥日報社編集委員による、在日米軍の実態と、自衛隊との関係、情報開示の不備(住民のみならず、日本政府も機密情報から排除されている可能性)を具体的に検証。青森の地方紙らしく、三沢基地配備の米空軍の「知られざる」危険性、青森県車力に配置されるレーダー設備、これに関連するミサイル防衛の問題点、青森をターゲットとする北朝鮮の実力(ミサイルや核弾頭よりも決死的特殊部隊による侵入・破壊工作の危険性大)等を丁寧に解説。自衛隊の米軍従属性、米軍の目的は一義的には米国本土防衛の点は既知。
    また、実質上米空軍が自由に日本列島を飛び回っている実態や、情報開示の不備も同様。その帰結として、事故発生に対する米軍の非協力的姿勢と責任回避(というより責任放棄と、日本から見れば無答責主義)も…。が、確かに、頭では分かっていたが、こう生々しく見せられると鼻白む。同じ敗戦国ドイツはどうなんだろう、という疑問も。米国の国益のために日本がどこまで奉仕すべきかは考える必要があるし、また、守ってもらっているなどと卑下する必然性はないことがよく判る。
    米軍との協力体制を否定するつもりはないが、米軍による事故の責任は米軍に補償させること、治外法権的な処理の否定、事故あるいは防衛システムに関する情報の完全開示はもっと強く求めても…。議論の前提としての情報開示は不可欠。また、仮に今それが叶わないとしても、長期的な目標設定と工程の細目検討は不可欠のようにも。ミサイル防衛システム構築よりも、諸外国の情報収集能力の拡充、あるいは特殊部隊対策、特に原発や核処理施設への侵入対策に予算を回す方がよほど重要なのでは。本書からの印象はそれ。
    冷戦期の米ソ対立の実相も具体的に描かれるが、その情報開示の源泉が米国による開示資料によるというのが…。PS.政府の真の目的が、日本国民の防衛ではなく、東京の霞が関一体の防衛にある、なんてことのないのを切に願うところ。本書からは、日本政府は国民を守るのではなく、米国・米軍のご機嫌取りに終始している風が滲み出てきており、どうにも信用しにくいので。

  • 日本と米国、どんな関係?

    日本はどこの国家?

    本当に独立国?

    あなたの住んでいる町には米軍はいますか?

    こんな質問に答えを用意できていますよ。

  • 地道な取材に基づいた分析。国家の最高機密である軍事の分野は分析力が問われる。一つ一つの事象をどう読み解くか。情勢に合わせて刻々と変化していく分野だけに、小さな変化も見落とせない。この世界、深入りするには覚悟が必要だ。

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