恋する日本史 やまとなでしこ物語

著者 :
  • 新人物往来社
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本棚登録 : 83
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404039026

感想・レビュー・書評

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  • 1人2ページくらいで簡潔にまとまてあり、とても読みやすかった。女性の不遇の時代は長かったのかもしれないけど、不自由さを盾に諦めるのではなく、しなやかにのびやかに自分の信念を貫いて生きている日本の女性たちのたくましさは、とても、素敵だなと思った。もっといろんな女性史を勉強したくなる!

  • 2013.9.10

  • ★★★☆☆
    こちらも歴史の中の女性を。
    表紙おしゃれで、幅広く手に取りやすいかな?(女子)
    (まっきー)

  • 悲しい話ばかりだった。

  • 戦国時代の武将はよくクローズアップされるけれど、それを支えた女性たちの知られざる生涯を読みやすく綴っています。
    歴史が好きな人にも、そうでない人にもおすすめです。

    【長崎大学】ペンネーム:やまとなでしこ

  • 歴史上の人物の中から女性にスポットを当て、「つくす女」「支える女」などカテゴリに分けて紹介した本。なかには「この人・・・・たいしたことなにもしてないよね?」みたいな人もいたけど、まあ興味をもつきっかけとしてはありなのかな。

  • 結構マニアックな人物も紹介されていたのが面白かった。
    生き様や性格などで分類されていたけど、時代ごとや家系図に沿ってみるともっと面白いと思う。

  • 最近、歴史の女性像に焦点を当てた、柔らかめの本がたくさん出てきています。
    これも、装丁からして姫様使用。
    50名もの女性の生涯が紹介されます。
    かなりごっちゃになりそうですが、一人一人、かわいらしいイラストがついているため、区別しやすくなっています。

    まず最初に登場したのは明智煕子(ひろこ)。
    明智光秀が好きな私は、この仲の良い夫婦の話がとても好き。
    さくさく読み始められます。

    ただ、どうしても男性主体の歴史のため、女性はつねに男性に運命を左右される存在。
    華やかなヒロインたちではありますが、誰の生涯にも、悲しい影が付きまとっています。
    読んでいくうちにやるせなくなってきますが、これも歴史の事実ではあります。

    歴史の表舞台には登場しないため、歴史上の女性の話はどうしても伝説半分、伝承半分といったところで、事実事項は相当少ないものと思われますが、謎の部分が多いだけにロマンをかきたてられる存在となっています。

    「尽くす女」「支える女」「はかない女」など、女性のタイプ別で章がまとめられているため、時代の流れが前後している構成は少し読みづらく思いました。

    日本に「傾国の美女」と言われるヒロインはいないのではないかと思っていましたが、新田義貞の恋人、匂当内侍(こうとうのないし)は、内侍と別れる寸暇を惜しんだ義貞が、逃げる足利尊氏を追撃しなかったため、建武の新政が崩れたということで、かなりその名称にふさわしい人物なのではないかと思います。

    また、浅井長政の次女お初は、三姉妹の中でも一番無難な人生を置く他のかと思っていましたが、なんと生涯で4度の落城を目の当たりにしていた(1-父浅井長政の落城、2-義父柴田勝家の落城、3-夫京極高次の大津城落城、4-講和中に姉淀君の大阪城落城)とのことで、ショッキングな人生を送ったことがわかりました。

    幕末では、高杉晋作の愛人おうのは、晋作没後、まだ25だったので再び芸者に出るつもりが、高杉の同志たちが「世間体が悪い」と無理やり髪を切り、尼にしたとのこと。
    また、木戸孝允の夫婦となった松子(幾松)は、美男美女のラブラブなカップルかと思いきや、結婚後は夫と疎遠になり、寂しさに耐えきれず、役者遊びに走ったとのこと。

    やはり男次第で女の運命は変わってしまうようです。
    豪華絢爛に見えますが、やはりはかない女の生涯。
    それでも男の陰には女あり。やはり妻の影からの支え合ってこそ、男性は歴史上に名を馳せられるものだなあと、改めて思いました。

    あと、巴御前は前から好きでしたが、彼女の恋人の木曽義仲は意外とどうしようもない男だったということがわかって、ちょっとがっかり…。

  • 「週刊名将の決断」(朝日新聞出版)連載に加筆修正。
    平安から明治まで50人の女性を各4ページで紹介。全員にデフォルメイラストと相関図付きなのは丁寧で良い。戦国と幕末の人物が多いのは動乱の時代なので仕方ないかな。
    悪女と呼ばれた人物の再評価もあり、内容は真面目で著者の愛情が感じられる。
    でも人選と分類の基準が今ひとつ謎。時代別または地域別に並べた方が人物同士の関係がわかりやすくてよかったのでは。

  • 様々な時代の女性50人を7つのタイプ(全7章)に分類して、紹介した本。
    筆者の想いが強過ぎるように感じた人もちらほらいたけれど、さほど気にならず。
    最近のブームで類書は多数出ているので、目新しさはないが、マイナーな人・どマイナーな人が多かった点が良かったと思うので、★4つ。

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著者プロフィール

東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、公立学校教員を経て作家となる。第19回歴史文学賞入賞。日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会報委員会委員、鳩山町文化財保護委員/町史編纂委員、朝日カルチャーセンター講師、放送大学講師。主な著書に『梅花二輪』『光る海へ』『ういろう物語』『恋する日本史』(以上、新人物往来社)、『戦国姫物語』『甲斐姫物語』(鳳書院)、「週刊 名城をゆく」(小学館)、「週刊 名将の決断」(朝日新聞出版)、『乙女でたどる日本史』(大和書房)、新書『真田一族と幸村の城』(KADOKAWA)、新書『列島縦断「幻の名城」を訪ねて』 (集英社)などがある。

「2019年 『本能寺前夜 明智光秀の苦悩と真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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