- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404039248
作品紹介・あらすじ
「日本人は残忍だ」「日本人は裏表があるから信用できない」…韓国のマスコミ、テレビなどを通じて多くの韓国人が潜在的に共有している日本(人)への憎悪イメージ。劣等意識・優越意識・被害意識が混在したこうしたイメージはなぜ生まれたのか。具体例をあげながら解き明かしていく。日本留学経験を持つ気鋭の韓国人研究者による、日韓両国が新たな一〇〇年を迎えるための提言。
感想・レビュー・書評
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日本人に対して、憧れる反面、軽蔑もしてる、というのが一般的なコリアンの感覚か?
ただ、プラスの感情とマイナスの感情は、相手が誰であれ、それなりにもつものだと思うし、なんか説得力に欠ける。
日本には虐めがあるけど、韓国にはないという主張が見られたが、明らかにおかしい。身分に差ができる段階で自動的になんらかの差別は生まれてくるわけで。(差別と虐めは違う、と著者は言っているが、どう違うのかというのが最後まで分からなかった。)
相互の歴史教育の在り方がまずいが為に、反韓、反日の感情が芽生えるのであろう、というのが読んだ結論。
韓国では割勘をしないらしい。これは初耳。
しかし、知り合いの韓国人に聞いたら、
「いや、割勘、するし」
って答えられたから、この本、どこを信じたらいいかわからなくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パクチョンヒョン先生の本と違って、引用が多く、著者の人柄は伝わりにくかったです。割り勘の話はパクチョンヒョン先生の本にも登場しますが、貸し借りを作らない合理的な考え方と説明されるとそういうものかとあらためて気付きます。実際は飲食のあと、割り勘という言葉はあまり使わないで、文字通りの行いを示した「精算」を使っているような気がします。
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戦後世代が台頭するにつれ、日本へのわだかまりも薄くなってきたが、まだまだ侵略への根強い国民感情があるそうだ。日本に台風が直撃して人が死んだというニュースを見ると「ざまあ見ろ、今まで悪い事してきたバツだ」という発言を、地方のおじさんなどではまだまだ普通に言っているらしい。
韓国人の日本に対する印象の1つに「日本人は表裏がある」。気を使って「料理がおいしい」と言っても、食べずに残す。そういうはっきり言わない所が「表裏がある」という印象につながっている。日本通の教授は「日本人には、こちらも日本式でテキトーに対応すれば腹は立たない」と分析する。