- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404041029
作品紹介・あらすじ
西欧の先進技術を伝えたお雇い外国人と魂を失わなかった明治人たち-。師弟の交流から浮かび上がる和魂洋才の系譜。
感想・レビュー・書評
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KS8a
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25人のお雇い外国人とその弟子達をまとめた歴史資料。「別冊歴史読本」の連載の書籍版。
梅渓昇の「お雇い外国人」も貴重な資料だが、こちらの方が取り上げてるお雇い外国人が豊富。全てのお雇い外国人に写真などの顔が分かる資料もついているのも嬉しい。
多くのお雇い外国人とその弟子達からいかに明治という時代に重要な位置を占めていたかが分かる。驚くのが、お雇い外国人の多くが西洋文明の伝達者でありながら、西洋に染まりすぎず日本独自の文化を大事にするよう訴えている点だ。彼らの技術だけでなくその魂にもっと耳を傾けていたら、日本はもっと違う大正、昭和を迎えたのではないかと思う。
巻末の資料にはお雇い外国人達のお墓がどこにあるかまで記載されている。お墓参りをしたい人は必見。 -
歴史読本に連載されていたものをまとめたもの。幕末から明治にかけて日本に雇われて近代化に寄与した25人のお雇い外国人を紹介している。
3000人以上いるお雇い外国人から選りすぐりの25人という事で、フルベッキやクラークなど、「お雇い外国人って誰?」という初心者の方々にも分かりやすい人選。
日本人生徒とのかかわりや帰国後の交流エピソードなども書かれていて、心がホッコリした。やはり真剣に学ぼうとする生徒は先生の心に残るものなのね。