マリリン・モンローという生き方 (新人物往来社文庫)

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著者 : 山口路子
  • 新人物往来社 (2012年2月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404041487

マリリン・モンローという生き方 (新人物往来社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 778.253/Y 24

  • 感受性が強い人の話

  • 家庭に恵まれなかった幼少時代、一流の女優になるために知識や練習を惜しまなかった努力家な一面、数々の恋人との山あり谷ありの関係、名声も美も金も何もかも持っているけれど「愛」に満たされなかった人生など、マリリン・モンローについて様々なことがわかりました。

    特に女優としての努力を惜しまない姿は、何事も一生懸命頑張りたい気持ちを与えてくれます。

    また、多くの人が欲しがるものを持っていても、一見華やかでも「愛情」がなければ、幸せな気持ちにはなれないことに改めて気づきました。

    特にお世話になっている家族など身近な人に感謝の気持ちを伝えたり、「愛情」を与えることは本当に大切なのだと気づかされました。

  • 劣等感を持つ女は美しい---

    --彼女はピュアだ

     真実だろうか?読了したあと、彼女を美しいともピュアだとも感じなかった。

     彼女は人を愛していたのだろうか。愛していたというのなら、ケネディ大統領(妻子持ち)と不倫をしない。相手のことを大事に考えるのなら、子どもや妻がいる男性と不倫関係にならない。また、自分を大事に考える男性は妻子があり既婚の身でありながら女性に近づくこともない。

     彼女は人を愛していたのだろうか。
    少なくとも、自分自身を愛して慈しんできたわけではない。セックスシンボル、最高にセクシーな女だと言われたマリリンモンローは、今の私からすると相手を育て、自分を育てる行為をまったく放棄したからこそ、相手にねだるばかりあるいは与えるばかりのただだのお子様にしか見えなかった。絡み合う共依存関係しかつくりだせなかったのではないか。

     幼いころ性を含む虐待を受けた子どもが成人すると、性的な仕事をした時に初めて自分に価値を見出す(性虐待をうけた女児が成人するころ、性的な魅力を男性たちに評価されはじめて認められるなど)はなしはきいていたが、マリリンモンローはこのケースに該当するだろう。

     マリリンは数回結婚を繰り返しては離婚をしている。最初の夫からも男性たちの気をひくマリリンの服装を注意されるなどDVのようなものを受けていた描写もある。

     数十回にわたる中絶で妊娠がなかなか三十代にできない。三十代になっても男性たちからいかに性的・身体的な魅力を評価するかがマリリンモンロー、三十六歳。死ぬ前までの自らに下す価値観だった。あくまでも男性目線中心の価値観である。

    彼女には素晴らしい点がいくつかある。
    わたしが彼女を良点をあげるのなら男性中心の価値観ではなく以下の三点。

     身寄りがない施設育ちであり高校を中退、選択不能の環境によって剥奪された教養、知性に憧れ一層の努力し、誰もを惹きつける教養をにつけた努力。

     身寄りのない子どもたちや貧困の人々に施しを与え、いたわり性的マイノリティに対しても理解を示す高い共感力。

    引用します。

    “マリリンは社会的良心というものを強くもっていた。それを支えていたのは知識や教養よりも、彼女が生まれながらにして持っていたナイーヴな感情だった。”

     マリリンは男性中心のセクシャリティ、セックスシンボルというより相当な知性を磨く努力家だったのだ。また、自分がうまれもって不遇と言える環境にいたからこそ弱者に対していたわりある心こそマリリンの素晴らしさだった。

     願わくば、あれだけの努力家だ。彼女の知性や努力は自分で自分を育てるほうこうにいってもらいたかった。彼女はもともと知的で努力家で、弱者に共感できる心をもっている。

     ふと、本を読み終わった時に都会で生まれ育ち中流の裕福な二親揃った家庭出身、海外一流大学卒業後、好き勝手した後に大学助教授をしている女性を思い出した。
    貧困とは無縁の既婚三十歳前後の女性である。あまりにも恵まれすぎているために階級の低い、弱者に対しての想像力が薄くわがまま放題であるために顰蹙を大いに買っていた。

     中流階級出身であるため、下流階級の生活様式がまったく理解できていないから養護施設においでと何度も言ったのだが無視され理解する姿勢すら見せない。貧困層を理解しようともせずに彼女は妄想で語る姿勢に私達は激怒した。

     彼女は昔、ブスであるのを理由にいじめられたと言っていた。最初はひどいことをするものだと考えていたのだ。だが私大に彼女の階級の低い人々に対する想像力欠如、気遣いやいたわりのなさが目立ってくる。不幸自慢も多い彼女は自分が可愛くてただ仕方ないナルシストだった。
     ある程度の地位、両親の階級、学歴、そして20歳以上年の離れた夫の財力などがついているのでやりたい放題のモンスター化している状態。私生活まで割り込んでくる図太さ、図々しさ、相手の迷惑を考えない手前勝手さ。

     彼女のまわりに指摘してくれる人はいない。私も何度もいっているのに彼女は無視しつづけたから離れたいのに、利用したい時だけやってくる。断っても自分の要求を通すことだけしか頭にない。やりたい放題だ。
     だから彼女は友達がいなくなるだけなのに「友達は選ぶ」といった胸を自伝にかき立てていた。まるで身勝手だ。ブスでいじめられたとも述べていたが、今となっては彼女の都合のいい脳内変換であった可能性が高い。わたしは彼女を美しいとも知的だとも感じなくなっていた。

     彼女のまわりもまた中流階級以上で固まっているから階級が低い者たちへのいたわりや貧困に対する想像力がなくまた理解しようと努力する姿勢もなければ知性もない。私は彼らがいかに学歴があろうと地位が高かろうと醜く、また知性も感じなくなっていた。人間的な魅力がないのである。

     もってうまれた権力の上に想像力がない一流大学卒業の女性よりも、施設育ち・高校中退から自助努力によって教養を身につけたマリリン・モンローのほうがずっと尊敬できる。また階級が低い人々に対する共感力や労りは得難い宝であったのではないかと本書を読み終わった後に感じたのである。

  • 973

  •  マリリンと名の付くものにはすべからく手を出す。
     永遠のモンローの生き方とあっては手を出さないはずがない!
     若干のポートレートと、モンローの生き様について淡々と語られる。

  • 誰しもが人間であるっ。どんな大スターだって、人間。

  • 【森の中の図書館大賞 第3位】

    彼女は"少女"かそれとも"悪女"か!世界中をとりこにした彼女の魅力とは何だったのか!彼女の人生を覗いてみる…

    ***************************************

    マリリンは<女子が好きな女子❤>の代表ですね!

    人一倍繊細で、自分に自信がない。だからこそ、
    自分を変えようともがいて、努力もする。

    そんなマリリンの姿が、とってもカッコイイです!!

    私たちの世代(ハタチ前後)って、自分に自信がない
    子が多いので、共感点も多いんじゃないかな。

    マリリンの生き方に感化されて、私たち自身も
    「がんばらなくちゃ!」と前向きになれる作品です。

  • 女性向けの本だと思うんだけど、そういやマリリン・モンローってあの地下鉄の通気口からの風でスカートが吹き上げられるところしか知らないなー、なんて思って購入。

    すごい波瀾万丈な人生やなぁ。生まれた時から親に愛されることなく、親戚と肉体関係を重ね、その中で女優になることを目指す。

    女優になることが彼女にとって唯一の存在価値の証明だったのかもしれないなぁ。

    全ての結婚が失敗に終わり、全ての男性関係も悲惨な結果を招いている。これは単にマリリンに問題があった、というだけでなく、男の側にも問題が多いなぁ。JFKなんかはヒドイの一言やなぁ。もう自分の欲望しか考えていないし。それに比べてジョー・ディマジオだよ。ここに書かれていることが本当だとしたら、マリリンにとって最高の男性は、幸せな家庭を築ける男性は、ディマジオ以外にはいなかったんじゃないかなぁ。

    どうなることが彼女にとって最良だったのかは、なかなか分からない。まあ自分のことではないんだから、分かるわけはないんだけど。ディマジオが最高だったかも、と書いたが、それは傍から見ている感想であって、あそこまでされるのを鬱陶しいと感じることもあるだろう。

    ただ感じたのは、マリリンは周囲から愛情を与えられることが少なかったから、愛情を求め続けたんじゃないかな、と思う。

    無駄なことと知りつつ深読みしてみると、それはセックスシンボルとなってしまったがゆえの問題だったのではないかと。男はセックスシンボルとしてのマリリン・モンローを求め、セックスシンボルであり続けることを求める。それは取りも直さずマリリンが(ある程度は)自由奔放に振る舞うことを容認する。そうしないとセックスシンボルではなくなるから。でもマリリンは男に愛情を求める。そこに大きなギャップが発生したのではないかと思う。

    逆にジョー・ディマジオの場合は、彼はマリリンに愛情を注ぎ、そしてセックスシンボルであることを拒んだ。でもマリリンにはセックスシンボルとして称賛を浴び、注目を集めることをやめられなかった。それこそが自分のレゾン・デートルだと感じていたから。そこにギャップがあったように思える。

    ま、こんなことを考えた所で、詮ないことなんだが。

    もう少し、ジョー・ディマジオとの齟齬を埋めることができていたら、もっと違った結果になったんじゃないかなぁ。。

  • 自分を綺麗に見せるための努力

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