- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404041869
作品紹介・あらすじ
誰が古事記を読んだのか。『日本書紀』との違いは?本居宣長以前は誰も知らなかった?皇国史観のもとで間違って理解されていた?-謎に包まれた、その歴史に迫る。
感想・レビュー・書評
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『古事記』の受容史・解釈史について、わかりやすく解説している本です。
平安時代の「日本紀講」や「中世神話」における『古事記』の変奏のさまざまなかたちが紹介され、さらに本居宣長や平田篤胤といった近世の『古事記』解釈者たちの仕事も、こうした枠組みのもとで読み解かれていくことになります。また本書では、近代における日本神話をめぐるいくつかの事件や、戦後の『古事記』解釈の重要な論点などについても、ごく簡単にではありますが触れられており、『古事記』解釈の歴史的な厚みを実感することのできる内容になっています。
著者の前著である『読み替えられた日本神話』(2006年、講談社現代新書)とテーマ的にはかさなるところも多いのですが、本書のほうがよりくわしく解説されているところもあり、前著を読んだひとも十分にたのしんで読めるのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015/12/28
更に深く知りたい -
どのように研究されていったのか、時代の流れに密接にかかわってきた古事記の研究史がわかりやすく纏めてある。
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古事記が作られて今年で1300年経つ。奈良時代に作られ、今日でも「日本神話」の大きな手がかりとなる一冊であるが、その「注釈」や「解題」として派生した本も本居宣長をはじめ、多くの人々によって書かれている。1300年もの歴史の中で日本そのものも大きく変わっていった。
本書はその古事記をめぐる1300年とはいったい何なのかを綴っている。 -
★2012年SIST読書マラソン推薦図書★
所在:展示架
資料ID:11201061
本を読んで読書マラソンに参加しよう!
開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13) -
古事記の「使われ方」「読まれ方」の本。古事記はグローカルだ、という指摘に惹かれる。
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古事記の現在的な意味がわかりました。受容、注釈、研究は、その時代の最先端の知で解釈され続けている。時代、時代で格闘する知の巨人たちの姿を垣間見ました。