ぼくの図書館カード

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制作 : William Miller  Gregory Christie  斉藤 規 
  • 新日本出版社 (2010年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406054102

ぼくの図書館カードの感想・レビュー・書評

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  • ちょっと昔のアメリカの話。
    生活全般において差別されていた黒人。
    読み書きまで制限されていたとは。
    しかし人間その気になれば学ぶ手段は絶対にあるということでもある。
    学ぶ権利を放棄しかけている現代っ子に読んで聞かせたい1冊。

  • 図書館より。

    タイトルに惹かれました。
    黒人の主人公が、自分が黒人であるために図書館を自分の名前で利用することができないので、代わりに自分の気持ちを分かってくれる白人の仕事仲間を味方につけて、彼の名義で本を借りて読んだ、という大筋です。

    子供のころから憧れて憧れて、やっと大人になって「本」というものに、そして本の中に広がっている古今東西あらゆる人との「出遭い」そして描かれている「世界」に対面したときの主人公の胸の高鳴り、喜びがひしひしと伝わってくる本です。ごく小さなころから、息をするように、食べるように本を読み、育ってきた自分にとって当たり前になっていた「本を読むことの素晴らしさ」=「合ったことのない誰かの世界を共有すること、人生に深水を与えてくれる貴重な体験であること」を気づかせてもらったように思います。

    ここのところ、本を読むこと自体に、それほど意味があるモノなのか…?とうつうつとした疑問を抱えていた時期だっただけに、主人公のストレートで素朴な、読書を喜ぶ姿勢は新鮮で、吐胸を衝かれた思いでした。

  • 「わたしのとくべつな場所」と同じ、黒人差別をテーマにした絵本。
    「わたしの・・・」とは違って、まだ黒人が図書館で本を借りられなかった時代の実話に基づいたおはなし。
    黒人達が知識を得ることを恐れるのは、白人にとって恐怖だったのでしょう。アルカイダが女性に学校を禁止したのと同じだと思います。
    暴力や抑圧で人の気持ちまで思い通りにすることなど出来ない。ということがわからなかったのですね。

  • 全ての人に開かれていない図書館。
    まだ、「公共図書館」じゃなかった時代のお話。

    今、「公共図書館」は、すべての人間に開かれてる…ことになっている。
    しかし、本当にそうなのだろうか。
    利用したくてもできない人、利用するということ自体を知らない人がまだまだいるのではないだろうか。

    本当に、すべての人間に開かれている図書館とは、どんな図書館なのだろうか。

    本の世界は、いつでも大きく広がっている。
    それを利用できないのは不幸だ。
    それを利用しないのは損なのだ。

  • アメリカの実話。今から80年ほど前、黒人は学校にも行けず、公園も図書館も使えない時代、どうしても本を読みたいぼくは、職場の人に頼んで、図書館のカードを借ります。
    図書館の本来の使命がわかる本
    (まい)

  • 1920年代のアメリカ、当時はまだ黒人が自由に公共図書館を利用することができない時代でした。
    主人公「ぼく」は幼いころから、本を読みたいと強く願っていましたが、自分の本を持つこともできませんでした。
    17歳で働きはじめますが、その願いは強まる一方です。
    そこで彼は、職場で唯一信頼できる白人に図書館カードを借りることにしました…

    彼はカードの持ち主の代わりに本を借りに来た、という振りをすることにしました。
    それでも、白人の図書館司書から「本当にあなたが使う本ではないのですね」と咎められます。
    とっさに「ぼくは字が読めませんから…」といった「ぼく」を大声で笑った図書館員。
    その場面で思わず涙が出そうになりました。

    この本の主人公「ぼく」は、実在した人物リチャード・ライトの経験をもとに書かれています。
    彼の自伝『ブラック・ボーイ』で描かれた出来事を絵本にしたものです。
    当時のアメリカの様子、そして本を読むことの尊さを伝える1冊です。

  • 2016.02 6-1
    2017.07 5-1

  • 黒人差別が今よりも激しかった時代のアメリカで、「ぼく」は図書館で本を借りる事も出来なかった。
    それでも本を読みたくて、職場の好意的な白人に協力して貰い、その白人のカードで、読みたい本を借りていた…という話。

    これを読んで私はナチュラルに、その白人みたいな行動が取れたらいいな、と思った。自分が黒人の立場で、そんな風に本を読めなかったら、と想像するより先に。
    それに気が付いた時、空恐ろしくなった。自分が差別される側になる、って社会のマジョリティーとして生きていると(多分私はマジョリティーの側だと思う)中々想像できないものなんだな、と。私の想像力が貧困なのかもしれないけど、基本的人権を、一応生まれた時から手にしているから。

    ここ最近、緊急時、人権停止という発言すら聞くようになったけれども、それがどういう意味なのか、今一度考えてみたいと思う。

  • 資料番号:020220521
    請求記号:E/クリス

  • 私が初めて手にした自分名義のカードが地元の図書館のカードで、母親が私の名前を漢字で書いてくれたのも嬉しくて、今でもその時のことを覚えている
    タイトルをみて、そんな喜びの絵本かと思って借りたら、大違いだった

    リチャード・ライトという後に作家になる黒人の青年が、職場の白人に協力してもらい、図書館で本を借りて自由に近づくおはなし
    リチャードの自伝『ブラック・ボーイ』の一場面をもとにしたものとのこと(あとがき)

    20世紀前半の黒人差別がまだ激しかった頃のおはなしで、黒人は図書館のカードをつくれなかったとのこと
    なんとかして本を読みたい「ぼく」は、色々と工夫をする
    (人種)差別のことは、ほぼ単一民族で構成される島国である日本に住む大人の私にも、わからない
    子どもにもわからないとは思うけれど、こんなおかしなひどいことがあったのだ、ということを感じてもらうことはできる
    色々な知識や情報に無料で自由にアクセスできる場所があるのが当たり前になって、良かった
    私も、色々なことを知ることが第一で、そこから広がる世界があると思っている

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ぼくの図書館カードの作品紹介

1920年代のアメリカ南部。「ぼく」は、本が読みたいという気持ちでいっぱいでした。でも、黒人は図書館を利用することができません…。本と出会い、肌の色がちがっても、「自由」を求めてやまない人びとを知り、成長していく「ぼく」-。黒人の子どもたちを主人公に、本を読む楽しさや図書館の魅力について描いた絵本。

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