救える死: 自死のない社会へ

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  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406054959

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館医学 498.39||AM

    自殺者が三万人を超え、社会問題となり、さまざまな取り組みが展開されています。それにも関わらず、減る気配のない自殺者。
    なぜ減らないのか、問題は何なのかを私たちに伝えてくれる一冊。

    和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=63920

  • 過労死や自死の相談に関わる精神科医が書いた自死を食い止めるための提案書。先日読んだ『自殺する私をどうか止めて』は、自死しようとする人を誰かの手助けで何とかしようとするという内容だったが、こちらは社会で(国家単位で)できる対策を挙げている。
    数字でリスク高を示すなど自分にとって目新しい内容だった。引用されている統計も新しいもので、興味深かったのはここ数年の自殺者数の変化のグラフ。自殺理由の統計も挙げられていたが、ここ2.3年増加している「職に関する理由」が2005年~06年はぐんと減少していた。労働者派遣法の改正が関与しているように思えた。
    また、国が行っている自死防止対策についても初めて知ることができた。内容は難しい面もあったが、勉強になった。

  • 自死を減らすにはどうしたらいいか。対策は多く考えられるけれど、実施されているのは多くない。
    自死者と交通事故死者の数と、それぞれの対策にかけられている予算との比較を見ると、日本では「自殺は個人の問題」と考えられているのでしょう。社会全体の問題ととらえて対策をとらないといけないのに。
    身近な人を自死で亡くすと、本人の自死リスクも高まる。自死の連鎖は食い止めなくちゃいけない。

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著者プロフィール

医師,医療法人財団東京勤労者医療会 代々木病院精神科科長,(公財)社会医学研究センター代表理事。東京医科歯科大学医学部医学科卒業。精神保健指定医,労働衛生コンサルタント,SST普及協会認定講師。

「2019年 『認知行動SST 下巻:ワークブック・付録編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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