税が悪魔になるとき

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  • 新日本出版社 (2012年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406056182

税が悪魔になるときの感想・レビュー・書評

  • 対談形式なのですーっと読みやすい。
    消費税について知らなかったこと、認識していなかったことがわかる。
    確かに消費税率が上がったからたといって物価が増税分上がったかというとそんなことはなかったわけで、誰かが泣いているという事実を見えいなかった。
    税金についてはパワーゲーム、強いところが少なく、弱いところが多く払うシステムになっているのが現状なのかな・・・大手海外(あるいは多国籍)企業さんも法人税ほとんど払ってないみたいだし・・・こんかい、経団連が増税大賛成の裏には輸出還付金という払った税金以上にもらえるお金(中小企業を買いたたくからそう考えてもいい)があるということに怒りを覚えた。

    税金については素人からすると読めば読むほどじゃあどうしたらいいんだ・・・と悩ましくなる感じがする。

    消費税はそれぞれの売上に対する直接税と考える(間接税とするからややこしいのかな)と、そもそも仕入れ出かかった税金を引く必要があるのか、まして買いたたいて作った大手企業さんの仕入れ税・輸出還付金そのものがいらなくって、控除額をアップさせるほうが不平等感はなくなるのか・・といろいろと考えたけれど、下手の考え休むに似たり、これもいろいろ穴があるんだろうな・・と。

    消費税・・・事業者が払うもの(売上から計算する直接税)・消費者が払うもの(間接税)これが一緒になっているのが混乱の元なのか。名前を分けて考える必要があるのかな?
    事業の直接税としてくれるなら控除が効くからある一定の利益のある人からとれる(事業税)。消費者はそのまま。

  • ジャーナリストの斎藤貴男氏と税理士の湖東京至氏の対談。消費税は本当はだれが負担しているのか? 消費税が雇用不安を助長する? 知られざる消費税の本質を徹底的に追究し、税率アップによる弊害を告発。

  • 「高福祉のヨーロッパでは消費税率が20%越えているところもあるんだから、日本もまだまだ」といった言説に出ていない「医療費や学費等様々な恩恵もあるし、法人税や所得税もまだまだ日本は安い」というように一つの問題でもテレビや新聞の裏までしっかり読んで戦っていかないと大変なことになる

    陰謀論や責任転嫁じゃなく、素直にデータ等を読めばそうなるといった話


    以下メモ

    消費税
    流通の各段階でかかる→それぞれの業者毎に申告と納付⇒「一年間の売上額の5%」から「一年間の仕入額の5%」を差し引いて確定申告時期にまとめて納税
    ※所得税•法人税→利益にかかるので経営が赤字であれば納付する必要なし
    納付義務→赤字でも売上があれば納付する必要

    経団連が消費税立引き上げに熱心
    →価格転嫁しやすく納税にそれほど困らない(法人税のように利益にかかる税金はできるだけ下げて、消費税で穴埋め)

    ゼロ税率
    輸出品には税をかけず、原価等に含まれるとされる消費税分を輸出還付金として戻す(トヨタへの還付金は年間1500〜2000億円)

    滞納額が一番多い(18%)
    税務署は消費税を優先して徴収、全体の滞納の5割程度→他の税金並みにやっていたら7,8割が所得税滞納額との推計も

    消費税法
    担税者が明らかでない、転嫁という規定なし
    →利益や消費税分を削っても仕事を取らないといけない立場の人を追い詰める

    「消費税は消費者が負担する税金」
    滞納額が大き過ぎるという制度の欠陥に目を向けさせないためのキャンペーン?→「滞納事業者は自分たちの懐に入れている」といった誘導

    消費増税→派遣の増加
    外注や派遣の費用→人件費ではなく、仕入れにかかった経費とされ「仕入れ税額控除の対象」→納税額減

  •  対談形式ですが、この形式によって多くの人が持っている考えや疑問がうまく整理され、きわめてわかりやすく一気に読むことができました。
    また、自分が消費税についての一部しか知らなかったことに愕然とし、この本の表題「税が悪魔になるとき」がけっしてオーバーではなく、的を得ていることが読み進むうちに納得できました。
     
     特に、消費税の仕組みが実態に即して明らかにされていること、税そのものの仕組みとしても欠陥が多く、価格決定力のある大企業に有利にはたらくこと。さらに輸出大企業を優遇するために考案されてきたものなどや、物品税などとの違い。このままでは福祉や社会保障の向上につながらないばかりか、かえって派遣労働者をふやし、中小の事業者やベンチャーが駆逐につながることなど格差がさらに拡大してしまうことなど。
     もう一度、消費税とはなにかを真剣に考えていく上で、多くの人によんでもらいたいと思いました。

    財源論などは「消費税は0%にできる」菊池英博著(ダイヤモンド社)も良いと思います。 

    消費税は0%にできる―負担を減らして社会保障を充実させる経済学

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