有松の庄九郎

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著者 : 中川なをみ
制作 : こしだ ミカ 
  • 新日本出版社 (2012年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406056519

有松の庄九郎の感想・レビュー・書評

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  • 有松に移住して土地を開墾した男達の物語。土地を自分達のものにするため田畑を耕すが、予定が狂い、リーダー庄九郎は再起をはかる。それが‘有松絞り’の開発。
    歴史に沿った小説で、有松絞りという伝統技法の一部を垣間見れた気がしました。
    導入は、おばあちゃんが‘浴衣に使われている技法’の昔話を孫に話し始める形です。が、庄九郎達の物語に深みがありすぎて、結末で2人が出てきても「この2人って誰?」と忘れてしまってました。導入・結末はなくても良かったかも…。
    小学生の課題図書なのに庄九郎達は大人で感情移入がしにくいのが難点。さらに伝統技法と子供は無縁。興味を持たせるには実物を見せた方がいいかな…と、楽天でハンカチを買ってしまいました(笑)
    本とセットにして発売して欲しかったです。

  • 貧しい暮らしから抜け出そうと、東海道沿いの山の開拓に希望を託す。
    苦しい現実と先の見えない不安に向き合いながらも仲間を信じて懸命に生きる
    若者達の物語。
    子どもは自分も庄九郎の仲間になったような気持ちで一喜一憂しながら読めるのでは。ただ絞り染めを見たことがないと、理解が難しい部分もあるかも。

  • 2013年の課題図書。小学校高学年向け?~徳川の世になった尾張の阿久比,武家出身の母を持つ庄九郎は読み書き算盤を仕込まれたが,兄嫁の仕切る家で次男の身は立場がない。高札場に鳴海と知立の間の山道に開拓者を募集していると出て,村の若者をまとめ上げ,村長の娘を嫁に,困難な道を歩み始める。松ばかりの森だが,東海道に面し,人がいないのは物騒だという判断だが,伐採しても土が優れず,作物は実りそうもない。尾張名古屋城の築城に志願人足として出掛け,石の下敷きになりそうな男を助け,礼に貰った手拭いに度肝を抜かれる。藍の絞り染めだ。豊後絞りの技は教えて貰ったが,藍の事は分からない。お荷物だった弥七を紺屋に行かせて発酵を学ばせると,街道の名物になり,阿久比から人手を呼ぶこともできた~教訓じみたことを読み取らせようと言うのだろうか。別に感じないけど,粘りと不退転の決意かな?

  • 有松は江戸初期に阿久比の人々が移り住んだ土地だった。そしてこの地で生まれた有松絞。生みの親はリーダーの竹田庄九郎。不毛の地、有松に有松染が生まれたのは、彼の聡明さと彼を中心とした移住者の勤勉さによるものである。

  • 江戸時代に生まれた有松絞りという染めの技法。

    生きるために生み出されたということを初めて知った。
    日本の伝統ある誇れる産業がこれからも続くことを祈るばかり。

  • 有松絞りの始まりの話。
    竹田庄九郎が、開拓からその土地での畑の失敗から絞りで生きる道を見つける。

  • 今年(2013年)の小学5・6年生の課題図書だそうです。父方の祖母の養父が「有松絞りの竹田嘉兵衛商店のお得意さんだった」とかなんとかいう話を祖母からよく聞かされていて、父がこの本を購入。そんな親近感も手伝ってスイスイ読めた。
    有松はご近所ですが、こんな歴史があったとは知らなかった!藍染めの技法の説明や、江戸時代の暮らしの描写もあって、おもしろかった。

  • 2013年課題図書(高学年)

  • 小学六年生の課題図書。
    六年生は社会で日本史を勉強している。歴史の勉強には日本を動かした大物人物たちばかりが登場する。
    この話は江戸時代初期の徳川家康の時代の庶民の話。庶民だから違う視点で歴史を読み解くことができる気がして、とても興味深く読むことができた。
    今にも伝わる有松絞りという染めの技法が生まれるときのお話。
    一気に読み切ってしまった☆
    早速ネットでどんな絞り染めなのか調べました。

  •  江戸の初期、尾張の国。鳴海と知立の間、東海道の街道沿いに新しい村を作ることに。庄九郎ら阿久比の庄の若者たちは、このまま村にいても自分の畑も財産もなく将来の希望も持てないと、移住を決意。ところが、開墾した畑は土が悪いのかなかなか野菜が育たない。

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有松の庄九郎の作品紹介

尾張の国・阿久比の庄。貧しい百姓家の若者たちは、新しい村への移住を決意する-。だが、丁寧に耕して開拓した土地は肝心の作物が育たなかった。藍の絞り染めの技術を獲得すれば、なんとか暮らしをたてることができるのではないか-生き残りをかけた庄九郎たちの試行錯誤の日々が始まる。

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