清政: 絵師になりたかった少年

著者 :
  • 新日本出版社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406058568

作品紹介・あらすじ

地本問屋・白子屋の跡取り息子・政之介は、美しい「錦絵」に憧れ、絵師になる夢をあきらめきれずにいた-。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代中期の絵師、鳥居清長の長男、清政の少年時代を描いた話。清政と、彼が絵の世界から消えた直後に登場する東洲斎写楽とを同一人物と仮定して話を進める。

    終盤までは興味深く読み進めました。絵が好きで、絵を描くことによって成長する少年の姿を生き生きと思い浮かべることができました。
    ところが終盤に入り、写楽として売り出したあたりから急に物語に説得力がなくなります。ユキを恋する思いから家に帰る決意をしたものの、その後の絵に対する情熱はどうなってしまったのか、全く描かれていないので、尻すぼみな印象はぬぐえません。

    史実にのっとって書くのであれば、これはノンフィクションで読みたかった作品。
    サブタイトルの「絵師になりたかった少年」も、かえって印象を薄めてしまうように感じました。

  •  錦絵や絵草子、読本などを扱う地本問屋「白子屋」の跡取り息子・政之介。絵を描くのが好きだが、そのことを父はあまり良く思っていないよう。11になり跡取りとして店に出るようになった政之介。鳥井清長の美人画を店で扱う品物の中でもとりわけ気に入っていた。ある時、寺子屋の先生に女先生と赤ん坊の絵を描いてほしいと頼まれる。

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