- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406060219
感想・レビュー・書評
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幕末の頃と、第二次世界大戦末期の頃。
それぞれ2つずつの物語が入っている。
主人公はいずれも、14~15才の少年。その少年たちが見聞きした範囲内で物語が語られる。
なので教科書で学ぶのとは全く違って、自分と重ね合わせながら読むことができる。だからきっと、小学校高学年~中学生が読むと胸に響くと思う。
「何があっても戦争はダメだ」と標語を繰り返しても伝わらないもの…命の儚さ、尊さ。知ることや考えることの大切さが伝わると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
簡潔な描写が、淡々と続く。
感情移入することなく読めるのは、戦場小説としては意外だった。
悪くはないのだけれど、どこか物足りない。
児童書なのだし、これで良いのかな。
戦場にいた少年たちは何をしていたのか。
それを冷静に知ることができるという点では評価できる。
那須正幹は読んだことがなかったので、これが狙いなのかどうかは分からなかった。 -
戊辰戦争で相対する藩で戦った少年二人の話と、第二次世界大戦で満州と沖縄でそれぞれ戦った少年二人の話、計4話。
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戦場に赴き武器を持つことになった子どもを主人公にした4つの短編集
戊辰戦争で政府軍に従軍した長州の子ども
その戊辰戦争で政府軍に対抗して敗れた二本松藩の子ども
第二次世界大戦末期の満州に渡った満蒙開拓青少年義勇軍の少年
沖縄戦で学徒通信兵に徴用された少年
淡々と描かれる少年と戦争の物語にこめられた那須正幹のメッセージ
日本児童文学者協会「新しい戦争児童文学委員会」による
創立70周年記念出版〈文学のピースウォーク〉の一冊