強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想

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制作 : 田村 和子 
  • 新日本出版社 (2017年1月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406060721

強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想の感想・レビュー・書評

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  • ナチスは重労働や屈辱的労働にユダヤ人を利用しました。ソ連撤退後、彼らに各刑務所に埋めていた死体を強制的に除去させただけではありません。犯罪の跡を消すためにヴレツキェの丘で殺害したルヴフの教授たちの死体をも発掘させました。ユダヤ人の手で掘り出された遺骨は焼かれ、残りはルヴフの東の郊外にあるレシェニツキの森に埋められました。ルヴフのユダヤ人はドイツ占領初期から悲劇的運命に見舞われました。戦争前にはルヴフに15万人のユダヤ人が住んでいましたが、ソ連占領時代にはさらに5万人増えました。それは絶滅への第一歩でした。ユダヤ人に手を貸したり、救出したりすることは非常に困難で危険でした。ルヴフ市内の東部を走る主要道路の1つがドイツ占領時代にマツェヴァ(死者の経歴が刻まれたユダヤ人の石の墓標)によって舗装されました。その仕事に強制的に駆り出されたのは、やはりユダヤ人でした。彼らにとっては何と心痛む労働だったことでしょう。

  •  自分自身が下手ながらヴァイオリンを弾くことから手にとった本。
     ヴァイオリン自体の描写はわずかながらこの著者にとってそれは(他の収容者よりも)悲惨な状況を回避し、収容所でもその後の人生でも友情と人の縁を結びつける大きな存在になったようだ。
     ドイツ親衛隊員の一人が著者にやさしい気遣いをした部分がとても印象に残っている。
     登場人物の名前が覚えられず、誰が誰だかわからなくなってきて、人のつながりの妙がとらえられなかったのが残念だが、それでもこの本の訴えたいことは読み込むことができたと思う。重厚な読後感に浸った。
     ナチスドイツによる強制収容関連の本を読むのはこの1年半の間に4冊になった。

  • ビルケナウ強制収容所にいたポーランド人女性の収容所体験談。ヴァイオリニストとして音楽コマンド(労働隊)隊員として”死の収容所”を生き延びた。ユダヤ人ではなくポーランド人の体験として貴重な証言ではあるが、なかなかに差別意識が滲み出た(対ユダヤ人やソ連・ロシアの人達)言葉が多くて考えさせられる。その分ドイツ人に対しては”同情はしないが”と言いつつ憎悪はそれほどないように見受けられる。自分たちのことはアーリア人意識でいるし。先行する音楽隊員証言として映画化もされたファニア・フェヌロン=ゴールドシュタインに対しては露骨な嫌悪感を見せている。ソ連への反感が強いのはルブフ(現ウクライナのリヴォフ(リヴィウ)出身で故郷を奪われた意識をずっと持ち続けていることが大きいだろうが、身につけているレイシズム(といってはさすがに言い過ぎかもしれないが西側が偉くてポーランドもその仲間的な感覚が明らかにあってアジア人の自分からしたらかなり嫌な感じ)当時の平均的ポーランド人よりちょっとだけましなくらいかなという気がしてくる。

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強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想の作品紹介

もしもバイオリンがなかったら、アウシュヴィッツを生きのびることはできなかった。101歳の生還者の"警告のための記憶"。

強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想はこんな本です

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