一葉からはじめる東京町歩き

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408007922

感想・レビュー・書評

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  • 文学に描かれた東京の町を、じっくり歩いて見ようという本だ。たた、いわゆる「文学散歩」とはちょっと違った視点で。そこにとても充足感がある。
    「町というものは目の前にある現実の姿と同時に、文学や絵画などに残されたイメージによっても成り立つ空間なのです。」
    いい作品が選ばれ、少し長めに引用してあるので助かる。また、その作家についてもきちんと紹介されているので、ありがたい。その作家が歩いただろう道をあるくのだから、作家を知るとその町のイメージを膨らませることができる。
    特に、上野から根津、本郷といった地域がとても充実している。
    私事だが、文学散歩をしてみようと、計画することがあるのだが、近代文学者としては、漱石以外の人はだんだん読まれなくなっているようで、組み立てが難しい。文学散歩はやりにくくなってしまった。

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著者プロフィール

坂崎 重盛 (さかざきしげもり)

1942年東京生まれ。千葉大学で造園学・風景計画学を専攻。

横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、エッセイストとして活躍。

著書に『神保町「二階世界」巡り 及び其ノ他』『東京煮込み横町評判記』

『季語・歳時記巡礼大全』『名著再会「絵のある」岩波文庫への招待』

『粋人粋筆探訪』『元祖・本家の店めぐり町あるき』。

「THE ALFEE」の坂崎幸之助の叔父。

「2022年 『荷風の庭 庭の荷風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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