ボランタリー経済の誕生: 自発する経済とコミュニティ

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  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408102580

感想・レビュー・書評

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  • 20年前の書籍と思えないほど現在直面している状態と今後を考えるにあたり有益な示唆に富む。逆に言えばこの20年思うように進まなかったとも言える。とはいえ、SNSが広がる前に書かれたものとは思えない。タイトルがnpo論のように見えてしまうことがもったいない。

    自立分散型の地域経済を考えるにあたってとても参考になる考え方のフレームを提示してくれる。外部性をなににするかというところが課題だが、コロナウイルスが意外にもその役割を果たすかもしれない。

  • NPOのことに詳しい友人にいろいろ質問していたら、先ずはこれを読め、と手渡された一冊。ドラッカーもNPOのことを「人間に変化をもたらすエージェント」と言っていたなんて。ミクロからマクロまで取り上げる素材は多岐に渡っていますが千年紀の単位での視野を与えてくれる本でした。20年近く前の本ですが、3・11を超え、2020を超えていくために、今、読んでおいてよかったと思いました。新しい内閣の「一億総活躍社会」は掛け声だけなのか?社会の仕組みになっていくのか?これからだよなぁ!だけど可能性は十分!とも思いました。

  • 弱さが編集性を生み出す。

  • 格差問題、高齢化社会、社会的弱者のサポート、人種問題など、資本主義が支配する社会構造では解決できない領域の問題に対応する上での基礎となる文献。

    もはや古典に分類されてもおかしくない古さだが、未だにその内容は色褪せていない。

  • 金子郁容、松岡正剛、下河辺淳という、「頭の回転がおかしいんじゃないか」と思わせる3人を中心に、スズカンなどのこれまた豪華なバックアップ陣が控える著者陣。言ってることはすごいのだが、いかんせん分かりにくい。そして、厚い。「コミュニティ・ソリューション」を読んでから読むと一層の理解を得れる

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授、明治大学特任講師。
1971年慶應義塾大学工学部卒業、1975年スタンフォード大学Ph.D.。ウィスコンシン大学コンピュータサイエンス学科準教授、一橋大学商学部教授等を経て、1994年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、2007年同政策・メディア研究科委員長。2016年より慶應義塾大学名誉教授。専門は、ネットワーク論・コミュニティ論・ソーシャルイノベーション。
主な著作に、『ボランティア もうひとつの情報社会』岩波新書、1992;『空飛ぶフランスパン』筑摩書房、1989;『日本で「一番いい」学校 ―― 地域連携のイノベーション』岩波書店、2008;『コミュニティのちから ―― “遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見』慶應義塾大学出版会、2010(共著)ほか。

「2016年 『スポーツのちから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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