知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 (じっぴコンパクト)
- 実業之日本社 (2007年9月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408107127
感想・レビュー・書評
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実は結構地図マニアな私。
暇さえあれば、Googleマップを見てたりします。
県境の変遷や、深い理由がある県境決定の事情など地理好きにオススメの本ですが、この中で個人的に一番好きなのは、「福島、山形、新潟三県の県境付近にある、幅1メートル×7.5キロメートルの蛇のような細い福島県」の話です。
にわかには信じがたいのですが、実際にGoogleマップでみてみると、確かにあります。
飯豊山の山頂までの登山道に沿って県境があります。だから幅1メートル。
本ははそうなった経緯が書かれていますが、要は飯豊山へいたる登山道は福島県から延びているので、その登山道は福島県のもの、という事らしいです。
もともと県境にしても国境にしても、人間が勝手に引いているものだし、どこにその境があろうがいいとは思いますが、ややこしいのはどうなのよと思います。自分勝手な人間らしいですが。
この本、それ以外にも廃藩置県以降の、県境を巡るすったもんだが満載です。地図マニアの方は是非一読を。
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「地理」のサブテキストとしてピッタリでした。高校の時の地理が好きな人にはオススメです。
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<目次>
第1章 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ
第2章 県境に秘められた歴史
第3章 なぜそこに県境がある?
第4章 ニッポン縦断 県境をめぐる争い
第5章 県境未定地の謎
<内容>
「廃藩置県」やその後の「大合併」の中で、この県境問題が顕在化したということが分かった。それは「近代」というシステムの問題点なのではないか?江戸時代までなら、その地域の住民の「緩い」感覚で決めたり、あえて決めなかったりすることが、問題を解決する手段だったような気がする。それが、「きちんとしろ」という近代的感覚に問題があるのでは?関係ない地域がしゃしゃたり、「面子」などというセリフが本の中に出てくる。我々人間の関係性ってそんなものじゃない、気がするが…
逗子市立図書館 -
県境に関するさまざまな話題を集めたエッセイ。前半は県境についての歴史、後半は現存する変わった県境を紹介している。
県境が決まっていないところなんて、あってもせいぜい全国で数箇所程度だと思ったら、県境、市町村境がすべて確定しているのは全国で9県しかないという。福島県、山形県、新潟県の境には、7.5kmも続く、幅がわずか1m弱の福島県があるという。この他、タイトルにある通り、知らなかったことや驚くことが多数掲載されている。 -
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎 (じっぴコンパクト)
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ちょっとマニアックすぎたか。。。
<目次>
? 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ
? 県境に秘められた歴史
? なぜそこに県境がある?
? 日本縦断 県境をめぐる争い
? 県境未定地の謎
江戸時代まで:五畿七道と六十六国二島
1868年4月:府藩県三治制:三府四十一県
1871年7月:廃藩置県:三府三百二県
1871年11月:三府七十二県
1876年:三府三十五県
2014.08.09 図書館で見つける
2014.08.13 読了 -
都や県、区や市の境がクネクネ。つながっているのであればまだしも、飛び地があったり、境が決まってなかったり、挙句の果てには、所属市町村が決まっていない島があったり。中国のことであれば納得できるのだけど、これ、日本の実情である。ちょっとびっくりしてしまう。なぜこんなことになっているのか。廃藩置県の施行時の県の決め方が雑であったことが主な理由となっている。詳細は個別にいろいろな事情があるのでちょっとサマライズするのが難しい。興味ある人は、本書を読んでみてください。
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住んでいる市は、川向こうの地域とある土地を巡って、
長々と揉めています。
つまり、“境”は何処にあるか・・・で。
全国あちこちに存在する“境”の問題と事情。
廃藩置県等、
時代の変遷とともに“境”は変化し、混乱するのですね。 -
レビュー省略