LINEを生んだNAVERの企業哲学

  • 実業之日本社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408109985

作品紹介・あらすじ

登録ユーザー1億を突破した日本発のSNSアプリ「LINE」。韓国本社NHNの経営哲学、企業風土を抜きに、LINEを語ることはできない。丹念な取材とともに解き明かされる成功の方程式。

感想・レビュー・書評

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  • 革新の90%はhowについての革新。以前やっていたことをよりよくすること。それをできる人がイノベーター。

    冷蔵庫のイノベーション。
    オフィスに設置している冷蔵庫をいっぱいにしておいえくれとお願いしても、それすらできない人たちがいる。ポートレースでオールを漕がないようなもの。また、何も考えずに冷蔵庫にミネラルウォーターばかり入れる人もいる。イノベーションを起こす意思のない人たち。なぜか?仕事の内容が簡単過ぎて自分がすることではないと考えているから。実際は冷蔵庫をいっぱいにするだけでよ革新できることはいくらでもある。よく減る飲み物や、冬は冷え過ぎないように温度を少しあげる。とかそういうのができるのが仕事のできる人。

    革新と規律はむじゅんしない。

    十分な成果もあげられないのに、反省も自己改革の意識もなく、定義の出退勤を是とする組織風土への危機感。

    社長は毎朝、グーグルやアマゾンが新しいサービスを発表するたびに、置いていかれる感じでストレスを感じたという

  • 生き馬の目を抜く業界は、やはり、戦って勝ち抜いていかなくてはいけない。

  • 人の本質的な欲求やニーズはそう簡単に変わらず、なかった欲求が突然生まれるわけではない
    ニーズを見出し、そこでの問題点を確実に解決する
    サービスは一度始めたら、どんなに修正しても最初の完成度をこえるのは難しい

  • うーん、読み始めて10ページで違和感を覚え、30ページ目では本の内容よりこの違和感の原因を考え始めていた。
    この会社は韓国の会社で、その企業文化や成り立ちを書いている。ここまではごく普通の大企業の本。ただ、いちいち出てくる企業自慢、そして僕が一番嫌いな社員批判、挙句のはてに創業者を持ち上げる…日本で売れてる有名なアプリの会社なのに自作自演のうすーい会社に見えちゃうのは残念。

  • こっちはイマイチ…。書かれているエピソードに新鮮味がなく、あまり面白くない。

  • 今や全世界で利用人口が5億人を突破して、日本国内では高い認知度を誇るLINEの誕生と産みの親NHN社についてかかれた一冊

    まとめサイトのネイバーとソーシャルゲームのハンゲームが合併して設立されたNHN社はパソコンでのインターネット市場ではシェアを獲得し、隆盛を誇っていたのですが、SNSからスマートフォンを代表とするモバイルへと市場が転換するなかで苦戦を強いられ、打開策を模索するなかでできたLINE。
    韓国企業であることは漠然と知っていましたが、開発までのストーリーやNHN社については本書ではじめて知りました。

    なかでも特に序盤で出てくる冷蔵庫の例え話が凄く印象に残ってます。
    あと本書を読んで、パソコン、SNS、モバイルとニーズの変遷についても知ることができました。

    ネットの市場の流れが情報検索から人とつながり、会話することへとインターネットの目的が変わるなかで優位性のあったサイトの関心誘導や利用時間が脅かされるなか、既存のNAVERの成功に縛られていたNHN社と日本法人ネイバージャパン。そんななかでスマートフォンに受け入れられる欲求を満たして、かつ性能を絞り込んだLINEを完成させる。その軌跡は東日本大震災を経験した日本で生まれたということも大きな意義を持っていると感じました。
    あとネイバーというブランドには依存してませんが、CMなどのマーケット戦略では成功事例と似たものを使ったところも成功の一因だと感じました。

    また同社の迅速な意思決定と充実した福利厚生には驚きと共にここまでの会社の成長の源になっているとも感じました。

    これからパソコンの市場で培った技術とLINEで手に入れたモバイルの技術との融合で更なる発展と自分たちの生活がどのように進化していくのか期待が高まる一冊でした。

  • 3点。
    1、同じネット企業のGoogleとNAVERの違いは、なにか?
    2、事業は、多角化していくか、本業を定めるのか。
    3、理念にもとづく開発のためには、企業の運営、社員の採用、マネジメントをどうすればいいのか?

  • 2013.9

  • いまやLINEを知らない人は少ないだろう。
    それくらいモバイルにおけるインパクトを残しているアプリケーションを開発したNAVER(現在はLINE株式会社に分社)について書かれた書籍である。
    韓国企業はグローバルなイメージがあるが、NAVERは日本で言うところのYahoo!であるので、国内大手Web企業であった。

    元々メッセンジャーアプリはNAVERトークなるものがあったようだが、カカオトークの牙城を打ち破れなかったらしい。高機能であるが故だったようだ。

    そして、NAVER JAPANの起死回生のLINE開発はシンプルな機能に絞ったものでのリリースだったようで、それがうまくはまった形だったという。統合時の齟齬なども紹介されたが、ダウングレードに収束させる場合、削ぎ落とすしかないんで一部不満もあっただろう。他にもNAVERの社風を知る事のできる1冊なので、ちょっとした興味本位で読んでみても面白いかもしれない。

    ■目次
    1 LINE誕生後のNHN(危機は音もなく訪れる
    LINEの誕生で世界が変わった
    LINEがもたらした新たな地平)
    2 LINE誕生前のNHN(グーグルも舌を巻いた迅速な意思決定と組織づくり
    生活の中での新たな価値を提供するブランド戦略
    ユーザーとともに歩む、未来に向けた経営哲学)

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